ハイハットシンバルが突然開かない・・・こんな経験ありませんか???
実は「このコ」が原因かも・・・ハイハットクラッチのお話です!!
皆さんこんにちは!
島村楽器八王子店ドラムアドバイザーのフナハシです!
突然ですが・・・皆さんはこんな経験した事はありませんか?
「あ、あれっ?ハイハットシンバルが開かなくなっちゃった・・・ペダルを踏んでも動かない!!」
ドラムを始めたばかりのビギナーの方は、特にビックリしてしまいますよね!?
ドラムセットは、どこの練習スタジオやライブハウスに当たり前に置いているし、
座ってスティックで叩いたらすぐに音が出てドラムできちゃうし・・・
「どうすればいいの?????」
実はこれ、案外「ドラマーあるある」なんですよ☆
ドラムという楽器は、個人で所有されている方が他の楽器よりも少なく、当たり前に練習場所に置いていて気軽に叩けてしまうので感じにくいのですが、
じ・つ・は・・・ちゃんと自分で調整する必要があるんです!
えっ!?調整しないといけないの!・・・と思ったそこのアナタ!!
そんなに難しく考える必要はありません。
まずは、トラブルがあった時に「きちんと元に戻せる」を理解すればOKです!
トラブル解決・ドラム調整など、ドラマーの皆さんが「今さら聞けないなー」と思う内容をシリーズでお届けする【MyDRUMS:今さら聞けない】、
今回は「突然ハイハットシンバルが開かなくなっちゃった!そんな時は「このコ」が原因かも」をお伝えしていきます!
「このコ」の正体・・・名前は「ハイハットクラッチ」と言います!
なかなか見慣れない姿ですが、ここで「真の姿」になってもらいましょう!
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!
どこのパーツか分かりましたか??
赤マルのパーツをご覧ください。
これが「ハイハットクラッチ」です!
「ハイハットクラッチ」とは、【2枚重ねであるハイハットシンバルの上側(トップ)を固定し、ぶら下げる為のパーツ】なんです!
ハイハットシンバルが突然動かなくなった・・・こんな経験はありませんか?
ドラムを叩いている時、「突然ハイハットが上に開かなくなり、閉じたままの状態になっちゃった」という経験はありませんか?
そんな時、まず確認してもらいたいのが→ハイハットクラッチ!
ハイハットクラッチの「とあるナット」が外れた事で「ハイハットシンバル(上)が持ち上がらない」=動かなくなる、というトラブルが起きているんです。
ハイハットクラッチがちゃんと装着できていない事が問題なんですね!
そんな時に備えて、「ハイハットクラッチ」の正しい組み立て方を一緒に学んじゃいましょう!!
「ハイハットクラッチ」正しく組み立てよう!
さて、その「とあるナット」の正体・・・ハイハットシンバルの高さを調整する時に使用する「赤丸のネジ」・・・ではありません。
(もちろん、このコが原因な時もありますが・・・)
今回ご紹介したいのは、「水色丸のナット」です。
このナットが外れると【ハイハットクラッチがハイハットシンバル(上)に装着できなくなる=ハイハットシンバルが動かなくなる】・・・になってしまうんです!
仕組みが分かれば実はカンタン!
「ハイハットクラッチ」の正しい組み立て方!
まずは、分解しちゃいます!ハイハットクラッチはこうなっています!
ハイハットクラッチは、メーカーや型番が違っても「パーツの数や組み立て方」はほとんど同じ!
上の写真の様に分解することができます。
では、いよいよ組み立て方スタート!!
手順①
まず最初に、「赤丸のナット」2つを「水色のパーツ」ネジ部分に取り付けます。
ここで注意!!
「赤丸のナット」には向きがあります!
下の写真をご覧ください。
右側の写真のように、ネジには段差がついているので、それが向かい合わせになるように付けましょう!
またこの2つのナットですが、出来る限り上まで寄せましょう。
写真の右側のようにあまり上に寄せられていないと、正しく組み立てる事が出来ませんので要注意!!
手順②
続いて、上の写真の様に「途中まで組み立てたハイハットクラッチ」を【①フェルト→②ハイハットの上側(トップ)→③フェルト】の順でのせていきましょう!
そして!!!!!!!
いよいよ真打登場!!
「あのコ(例のナット)」をここで取り付けます。
このナット、実はネジ穴が貫通してなくて、途中までしか締めることが出来ません・・・
このナットを、【ネジ穴の終わり】までしっかり締めましょう!
ココ、超重要です!!
このナットを最後まで締めていない事が原因で、「ハイハットシンバル(上)が外れる=ハイハットが動かなくなる」になっちゃうんです!!
このポイントを忘れないで☆
手順③
あともう少し!一緒に頑張りましょう!!
もう一息ですよ!
ハイハットクラッチをぶら下げるように持った時、右側の写真の赤矢印のような隙間が出来ている場合があります。
この場合は、微調整が必要!
2枚合わせのナットの下側を下げ、少しだけフェルトを潰しましょう。
実は、この「フェルトの潰し具合」が重要なポイントであり、
私の超こだわりポイントでもあるのですが、
今回のテーマ内容には当てはまらないので、またの機会にします☆
(記事が出来たら、見に来てくださいね!)
ここで押さえておきたいのは、「潰し過ぎにはご注意を!」です。
最後に上側のナットも合わせて下げて、互い違いに締めて緩まないようにしましょう!
左の写真のようにできれば完成です!
お疲れさまでした!!
終わりに・・・
いかがだったでしょうか?
「いざ!」という時に困らないように、ぜひ「ハイハットクラッチの組み立て方」をマスターしてみて下さい!
ドラム・・・ただ置いていてすぐに叩ける楽器ですが、実は非常に奥の深い世界でもあります。
次回、また何かしらの記事でお会いしましょう!!
この記事を書いた人
島村楽器八王子店ドラムアドバイザー:舟橋(ふなはし)
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