コロナ禍で活動の場が制限される中、巣ごもり需要などにより楽器や配信を始められた方がとても増えました。また、技術の進歩もあり、音楽制作が活発化する機会になったそうです。
皆様も次のステップとして録音・音源制作はいかがでしょうか?
やり直しがきかないライブより敷居が低いと感じる方が多く、客観的に自分の演奏を聴くことは、演奏技術の向上や、なによりもっと練習・演奏を楽しむきっかけになること間違いなしです!
アコースティックギターの録音方法
アコースティックギターの録音は、マイク録りとライン録りの2つがあります。どちらが良いかは、表現したい楽曲のスタイルによって変わるので正解はありませんが、マイク録りの方がアコギらしい音(生演奏感?)になります。
マイクによる録音方法としては、CubaseなどのDAWソフトウエアとオーディオインターフェイスを組み合わせる方法が一般的です。
もちろん、パソコンをお持ちでなかったり、手軽に録音をしたい方はハンディレコーダーとスマートフォンを活用する方法もあります。
詳しくは:「スマホやタブレットで音楽制作、意外とイケるんです!」
アコースティックギター録音で必要な機材
マイク録りのアコギ録音で必要な機材は下記になります。これらは必ず必要になりますが、収録する環境によっては吸音材が必要だったり、よりこだわるならば編集ツールやプロセッサーがあったりするとより効果的です。
- パソコン or レコーダー
- 録音ソフトウェア(パソコンの場合)
- オーディオインターフェイス
- マイク
- モニタリングヘッドホン
- マイクスタンド
- マイクケーブル
はじめに必要なものをセットにした「アコギ・ボーカル録音スターターセット」もございます。
- マイクロフォン
- オーディオインターフェイス
- ヘッドホン
- ポップガード
- マイクスタンド
- マイクケーブル
アコースティックギター録音のポイント
アコースティックギターのマイク録音は、コンデンサーマイクとダイナミックマイクのどちらか、あるいは両方を使用します。収録方法はマイク1本を使用するのがオーソドックスですが、同時に2本使って録音することもあります。ぜひ、ステレオで広がりある音で収音したり、デュアルモノラルで好みのサウンドを作ってみたりしてくださいね。
パソコンでの録音する場合は、テイク録音による方法が一般的です。何度も録音しベストなテイクを切り貼り、あるいは重ねたりして仕上げます。
マイク録音で悩むのが、やはりマイキングですよね。マイクをどう立てたら良いのか、ギターのどの部分を狙えば良いのか、って難しい・・・。マイクの狙い方次第でまったく音が変わってしまいます。そんなときに使える、ちょっとしたポイントになります。基本的にはどのマイクでも活用いただけます。
片方の耳で実際に聴く
片方の耳で実際に聴いてみる方法は、マイクを立てるポイントを探る最も有効な方法の一つです。
部屋の構造・反響や、楽器の状態・鳴り方、ギターなら弦の状態などで音の飛び方が変化する以上、毎度同じ位置という事もなかなかなく、実際に聴いてみるのが意外と好みの音で録る近道だったりします。
楽器の構造から(なんとなく)イメージする
アコースティックギターを演奏する方なら、ブリッジ側でストロークしたときは音が硬く、ネック側でストロークしたときは音が柔らかく鳴るのを体感としてご存知だと思います。
マイクも同じで、ブリッジ側から狙うと硬めに、ネック側から狙うと柔らかめな音で録れます。
低音を強調したければ少し上側(6弦側)から狙えばそうなります。
あえて変なマイキングしてみる
定番のセッティングはありますが、あえて変わったマイキングにチャレンジすることで、新鮮なサウンドで録れたり、偶然好きなアーティストの好きな曲っぽい音になったり、はたまた大失敗して使い物にならなかったりします。
それらすべてひっくるめて宅録の楽しさだと思います。
録音セミナーと楽曲コンテスト
実際の楽器が奏でる音を耳で確認してからその音を録音し、録音された音を再度確認するのがマイク録音の基本であり、知識にも繋がります。時間もコストも有限なスタジオでは難しい実験も、自宅ならやり放題出来ます。
マイク録音をもっと具体的なところまで知りたいという方は、アコギ&ボーカル録音テーマにしたセミナーが実施されますので、ぜひチェックしてみてください。
録音作品コンテスト「録れコン」も定期開催しております。より宅録を楽しむために録れコンに応募してみるのは如何でしょうか?
▼ 「録れコン2024」

あべ
中学生でDJ、DAWを始める。後に、DJイベントはもちろん、PAやレコーディングなどいろいろ便利に使われて来たのは断れない性格と報酬が「いいちこ」1本でも仕事を引き受けてきた激安さ故。学生の段階で数百万借金をして得た機材の知識と、父と合わせて万単位のレコードを所有する音楽の知識を基に、皆さまの機材選びの役に立つよう日々精進中。