スマホやタブレットで音楽制作、意外とイケるんです!iPhone・iPadで楽器録音や曲作りを始めてみませんか?

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スマホやタブレットで音楽制作、意外とイケるんです!iPhone・iPadで楽器録音や曲作りを始めてみませんか?

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みなさん、音楽を作るって聞くと、すごい高い機材や難しい技術が必要って思いますよね? でも実は、今持ってるiPhoneやiPadだけで、かなり本格的な音楽制作ができるんです。
スマホやタブレットには、Android がありそちらでも音楽制作が行えますが、実はAndroidデバイスはメーカーや製造機種によっては提案しにくくなるため、今回はiOSデバイスに絞ってお話ししたいと思います。

音楽生活するにはパソコンが必要?

「パソコンが無いと音楽って作れないんじゃないの?」
昔は音楽を作るには、特別な機材やパソコンが無いとダメだったんです。でも今、iPhoneやiPad(以後:モバイルデバイス)はただの通信ツールじゃなくなってきてます。これらはもう、すぐそばで使える録音スタジオみたいなもの。本体の内蔵マイクで録音することは可能です。

しかし、本体内蔵マイクには「オートゲインコントロール」という機能があって、声を聞き取りやすくする、いわば「自動ボリューム機能」がついています。
これは会話を録音するボイスレコーダー的な使用や通話するのには最適ですが、音の大きさを強制的に調整してしまうため、歌や楽器の表現をしたい音楽には向いていません。
そこで登場するのが、スマホ対応の外部マイクやオーディオインターフェイスです。

スマホで楽曲制作するのに必要なもの

モバイルデバイスで制作したいと言っても、目的やジャンルによっても必要な機材が変わります。ここでは、3つのテーマに絞って必要なものをご紹介します。

弾き語りや楽器録音を手軽に始めたい方向け

ピアノやアコースティックギター、ボーカルを録音して楽曲を作りたい方におすすめするのが、モバイルレコーダーと録音アプリの組み合わせです。
モバイルレコーダーには、マイクが搭載されているので必要最小限で始めることができます。注意したいのは、オーディオインターフェイス機能がレコーダーに搭載していることとお持ちのモバイルデバイスに対応しているかになります。

おすすめ機材:DR-05Xを使った音楽制作

おすすめ機材は、Tascam「DR-05XP」(※ 上記写真のDR-05Xは旧モデルです。DR-05XPでは32bit float対応などが新機能として搭載されています。)です。こちらとiPhone/iPadアプリ「GarageBand」で手軽に制作を始められます。もちろん、複数のオーディオを録音・再生・編集できるマルチトラック録音に対応しているので、作曲を気軽に楽しめます。
また、モバイルレコーダーのメリットを活用して外でガヤや自然音など収録し、SEを楽曲に取り入れることもできます。

※別途iPhoneとレコーダーを接続するケーブルが必要です。詳しくは最寄りの店舗までお問い合わせください。

楽曲配信と動画配信の両方を手軽に始めたい方向け

楽曲制作以外にも動画配信もしたい!そんな方におすすめするのは外部マイクと録音アプリの組み合わせです。
外部マイクもさまざまな種類がありますが、音楽用途では先ほどのオートゲインやノイズ抑制の機能が入っていないあるいはオフできる方が望ましいです。また、ボーカルや楽器などの音源をしっかり集音できるように単一指向性が必須です。

おすすめ機材:MV88+VideoKit を使った音楽制作

この用途のおすすめ機材は、Shure「MV88+ Video Kit」です。こちらとiPhone/iPadアプリ「iMovie」で動画制作が可能です。「GarageBand」にも対応しているので、音楽制作にも使うことができます。
もちろん単一指向性に対応していますが、この「MV88+ Video Kit」のすごいところは指向性が柔軟な点です。ステレオ録音、M/S録音に対応しているのでさまざまな場面に対応することができます。

手軽〜本格的な制作までしたい方向け

最初は手軽に始めたいが、将来的には本格的な制作もしたい方におすすめなのが、オーディオインターフェイスの導入です。
オーディオインターフェイスは、用途によっては上記に比べて揃えるものが多くなってしまいますが、自由度が高くなります。また、エレキギターなどライン録音ができるのも特徴です。
注意すべきはお持ちのモバイルデバイスに対応しているか、それと電源の確保はどうなのかという点です。

おすすめ機材:UR22C を使った音楽制作

おすすめしたいのはSteinberg「UR22C」です。こちらの機材にはiPhone/iPadアプリ「Cubasis LE」が付属するのでそちらを組み合わせて楽曲制作を楽しめます。
また、後にパソコンを使用しての制作を始める場合でもPC版「Cubase」と連携することができるので無駄なく環境を変更することができます。

※別途iPhoneとレコーダーを接続するケーブルおよび電源アダプタが必要です。詳しくは最寄りの店舗までお問い合わせください。

スマホで楽曲制作する長所

3つの方向性で必要なものとおすすめ製品をお話ししましたが、この方法でをつなげば、ボリュームのコントロールも、音の強弱も本格的な録音が可能。いろんな音楽アプリもあるので、録音から編集、ミックスまで、これで全部できちゃいます。

でも、一番いいところは、その手軽さと直感的な操作感ですね。外出先でも、ふと浮かんだメロディをサッと録音できる。自然の中で録った音もいい感じ。新しい音楽の作り方が広がってます。家の中では大きな声で歌えないのであれば、車の中でも、人里離れた山の中でも録音できます。

結局、iPhoneやiPadで録音するのは、コスパもいいし、始めやすいのが魅力。高いパソコンや専門機材が無くても音楽制作活動ができちゃいます。これで誰でも、簡単にいい音で録音できる。音楽作り、もっと身近に、手軽にできるようになりました。

さあ、手元のデバイスを使って、自分だけの音楽作り、始めてみませんか?

スマホによる楽曲セミナーと楽曲コンテスト

スマートフォンを使用しての楽曲制作をテーマにお伝えしましたが、よりどういったものかを知りたい方に向けたセミナーも実施されますので、ぜひ、チェックしてみてくださいね。
※イベントの概要は下記の画像をクリック

【音源道場】パソコンを使わない録音セミナーイベント詳細

また、目標を立てることは楽曲制作の成長とともに前向きに楽しんで続けられるようになると考えています。島村楽器ではプロの視点からアドバイスをもらえる「音源センセイ」を定期開催しております。ぜひ、チャレンジしてみてみませんか?


カタシオ

この記事を書いた人
カタシオ
札幌パルコ店 デジタル楽器アドバイザー 片塩(かたしお)
学生時代はミクスチャーバンドのDJを担当し、その後もクラブでのレギュラーイベントや企画イベントにも出演。レコードやCDでのプレイ経験を経て、現在ではPCを中心としたDJセットで活動。DTMや、音響システム、デジタル機材など何でも承りますので、お気軽にご相談ください。

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