ボーカルマイク 比較 2017!人気マイク14種類を聴き比べ!おすすめマイクランキングも

記事中に掲載されている価格および仕様等は記事更新時点のものとなります。

© Shimamura Music. All Rights Reserved. 掲載されているコンテンツの商用目的での使用・転載を禁じます。

ボーカルマイク 比較 2017! MAISON “SEEK” SACHIKO氏によるマイク比較
Vocalist:MAISON “SEEK” SACHIKOさん

ライブ/ステージ向けマイク特集

ボーカルや歌い手が大勢の方にその歌声を伝えるのに必ず必要なアイテムといえばマイクロフォンですね。

過去にレコーディングマイクの特集を行いましたが、今回はライブに焦点を当て、ライブ・パフォーマンス用の手で持つ“ハンドヘルド型マイク”について個人的見解を述べつつ特集いたします。

難しい用語はなるべくしないように記述したいと思いますので、学術的な内容は各箇所にリンク先をご覧ください。

レコーディングマイク編はこちら 》

この記事のポイント

  • ボーカルマイクを選ぶにあたって重要なポイントを紹介
  • たくさんあるボーカルマイクで何が良いのかを独断と偏見で格付け
  • ボーカルマイクの中でも人気機種14種を試聴可能

ハンドヘルド型マイクの種類

ハンドヘルドタイプでは、いくつかの種類がありますが、主にダイナミック型とコンデンサー型のどちらかが一般的によく使われております。

ダイナミック型(ムービングコイル方式)
本体が頑丈で、風や温度、衝撃など外的要因による耐性が高い。音質的には高音域が弱く中音域が強い特徴をもつ。

コンデンサー型(エレクトレット方式)
本体が精緻な構造で、風や温度、衝撃などの耐性が弱い。音質的には中音域から高音域まで優れた特性があり、小さい繊細な声から迫力ある大きい声まで収音する広いダイナミックレンジをもつ。また別途ファンタム電源が搭載されているミキサーやモジュールが必要。

マイクの細かい違いや構造などを知りたい方はこちら
3分でわかる!コンデンサーマイクとダイナミックマイクの違い おすすめマイク

マイクの指向性

拾いたい音を明瞭に収音するためにマイクには指向性という特性があります。

少し話しが脱線してしまいますが、小ホールなどで行われる小編成による演奏会を見に行ったとき、その会場で聴いている分には違和感はなかったのに改めて演奏会のビデオを見てみると、演奏で聴いたときとなにかが違うといった経験はないでしょうか?

人の耳はある程度の音量であれば自分の聴きたい音を選んで聴くことができます。そのためガヤの大きさやバランスが多少悪くてもその場では気が付きにくいのです。しかし、マイクはその場の音を正直に収録します。

もしも、(指向性をもたない)全体の音を収音するマイクのみであればこの問題を解決することは非常に難しくなりますが、狙った音を収音できる指向性をもったマイクがあれば、ある程度不必要な音を避けられますし、その後の編集やバランスを取りやすくなります。

話しを戻しまして‥
歌声以外の音を避けるために、ボーカルにはこの指向性マイクが必需品なのです。

ハンドヘルドタイプでは、マイクの正面からの音に対して最も感度が優れた単一指向の特性であるカーディオイド、スーパーカーディオイド、ハイパーカーディオイドのどれかが主に採用されております。

カーディオイド
もっともポピュラーで使いやすい指向性です。マイクの正面から来る音に対して感度が高く、マイクの背面からは感度が最も低くなります。マイク正面からの音をカバーする角度は131°のため、一つのマイクを2人で歌うことや、弾き語りなどでギターのフレットや鍵盤を見ながらの演奏時、動きがあるパフォーマンスなどマイク正面から声が外れてしまう場合にも効果が優れているのが特徴です。

スーパーカーディオイド
マイクの正面から来る音に対して感度がかなり高いですが、カーディオイドよりも背面の音を収音します。(約5倍変わります)マイク正面からの収音する角度は115°のため、マイクのサイドからの音を捉えにくくフィードバックに強いのが特徴です。弾き語りでも楽器を見ない方にはこちらの方が適しています。

ハイパーカーディオイド
マイクの正面から来る音に対して感度はもっとも高く、マイクの背面からの感度も正面からに比べて約2倍の差しかないため、背面に音源がある場合は気をつけなくてはなりません。マイク正面からの収音をカバーする角度は115°で、側面からの音の影響はとても低くフィードバックに強いのが特徴です。マイク正面から声が外れてしまう場合は極端に感度が下がるため、マイクを固定して歌うときや動きが少なくマイク正面から声を外さない歌い方に効果が優れているのが特徴です。

指向性の知識を知りたい方はこちら 》

マイクの感度と周波数特性

感度
上記にも度々出てくる感度ですが、ざっくりいえばマイクに規定の音を入力した音圧に対して生じる電気信号の値のこと。マイクの仕様には“感度”(Sensitivity)の項目に”◯ dBV/Pa”と書かれています。

感度が高ければマイクの音量が大きいという目安になります。数字的には-50 dBV/Paと-30 dBV/Paであれば、-30の方が大きいということになりますね。今回紹介するマイクは感度が極端には変わらないため解説は省きますが、感度が低いからといって良くないというわけではありません。

周波数特性
マイクには必ずといってもいいほど記載されている周波数特性(Frequency response)は、マイクの個性を表しているともいえる部分で、マイクに一定の音圧を与えた時に感度の変化をグラフにしたもの。例えば下のグラフはShure SM58、Shure Beta58A ですが、「Beta58A」は1kHzからフラットに感度が高くなり約15 KHzまで0dBの値となっていることから、高域までしっかり収音できることがわかります。

このように、各製品を見比べてある程度そのマイクの傾向を把握することができます。ただし、同じ特性であっても、ダイナミック型とコンデンサー型ではダイアフラムの制御能力(マイクに音が入力された時の速度と抑制)の違いがあるため音質が異なります。

SM58周波数特性

BETA58A周波数特性

どんな人がどんな指向性があっているの?

上記のマイク構造からどれが適しているのか、ライブ用途のプレイスタイル別に見ていきます。

ソロ・ボーカル
バックにバンドなどの楽器がいない音源を流すスタイルでは、ダイナミックレンジ(音量の強弱の幅)が広いコンデンサーマイクは選択肢に入れるべきです。このスタイルではステージ上で動きもあると思いますので、指向性は安全なカーディオイド、スーパーカーディオイドがおすすめです。口元をマイク前面から離さない歌い方の場合はハイパーカーディオイドを選択しても良いかと思います。

バンド・ボーカル
曲のジャンルや方向性によって変わります。激しくステージ上で動くパフォーマンスを行う場合は、ダイナミックマイクで指向性はカーディオイドをおすすめします。メロディーが中心の(いわゆる“歌モノ“系)であれは、コンデンサーマイクもおすすめです。

弾き語り(ソロ/ユニット)
路上ライブなど野外で弾き語りの場合は耐久性が高くや環境の影響が少ないダイナミックマイク一択。指向性はカーディオイドあるいはスーパーカーディオイドがおすすめです。屋内であればこれもジャンルによって変わってきますが、しっとりした曲の場合は、繊細なニュアンスまで再現できるコンデンサーマイクを選ぶのも良いでしょう。

次のページでは、人気マイクの試聴が行えます。


続きを読む: 1 2 3 4

↑ページトップ