YAMAHA NewデジタルミキサーTFシリーズの魅力に迫る

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YAMAHA NewデジタルミキサーTFシリーズの魅力に迫る

記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は予告なく変更することがあります。


YAMAHAよりデジタルミキサーのNEWラインナップ・TFシリーズが発売になりました。
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今回発売になったYAMAHA デジタルミキサーTFシリーズ。何と言っても、最大の魅力は操作性とコストパフォーマンス。
発売前日のYAMAHA新製品発表会にてTFシリーズの実機に触れてきましたが、第一印象として「アナログミキサーよりも操作が楽なんじゃないか?」という点が挙げられます。
その根拠として挙げられるのが、QuickPro Presets™やGainFinder™等のサポート機能。
この機能を駆使することによって、ミキサーの操作が苦手なユーザーやPA経験が乏しいユーザーでも簡単に各chのセッティングが可能となります。
またiOSやPC(Mac/Win)との連動面でも充実しており、アナログミキサーの使い勝手+アプリでの使いまわしの良さを兼ね備えたミキサーと言えます。
ここでは、前述のポイントを軸に操作・機能面を紹介して行こうと思います。

タッチオペレーション

  • 左・スワイプして上下左右をコントロール
  • 中・ドラッグしてEQをコントロール
  • 右・ピンチでEQのQ(バンド幅)を変更

タッチパネルの為、画面の切り替えやEQの操作などツマミを使用しなくても瞬時に切り替えや調整が可能です。

ノブ1つで最適な音作りが可能な1-knob COMP™、1-knob EQ™


コンプレッサーやイコライザーを、ノブ1つで最適に調整出来る1-knob COMP™、1-knob EQ™。
COMPは、YAMAHAアナログミキサーMGPシリーズやMGシリーズでも採用されている1-knob COMPをデジタル化し画面上で確認できます。
これにより、動作原理が苦手な方でも直感的に音を聞きながら調整ができます!(※本当は、動作原理は覚えたほうが良いですが・・・)
また、EQではインプットチャンネルにはボーカルに最適で明瞭な声を簡単に実現する「Vocalモード」と、ユーザーが作り上げた特性、もしくは選んだプリセットの特性の深度をコントロールできる 「Intensityモード」の2モードがあり、音作りの段階で素早くEQ補正ができます。
また、アウトプットチャンネルには最適な音質を保ちながらスピーカー、インイヤーモニターの音圧レベルを稼ぐ事ができる「Loudnessモード」と、インプットチャンネルと同様の「Intensityモード」を搭載しています。

音作りの肝・GAINレベルの調整もサポート


一見、チューナーの様にも見えるGainFinder™
GAINを適正レベルに調整するサポート機能で、視覚的にもインプットレベルの調整が可能です。
もちろん、従来通りレベルメータを確認しての調整も可能です。

各チャンネルに、瞬時に最適なチャンネルプリセットを呼び出せるQuickPro Presets™


SHURE・SENNHEIZER・Audio techinicaといったマイクメーカーのマイクと、各マイクにマッチングした楽器のプリセットが多数用意されているこの機能。
リストもパートごとに用意されているので、素早くプリセットが呼び出せます。
インプットチャンネルプリセットは、各チャンネルのHAゲイン、ファンタム電源、EQとダイナミクス、バスアサインなどのミキシングパラメーターはもちろん、チャンネルネーム、チャンネルカラーの設定などを含むので、かなり便利です。
また呼び出したプリセットを元に微調整を行い、その場にあった音作りも出来るので作業がスムーズに進みます。
Digiland_chiba_TFpropresets
写真は、スネアにSENNHEIZER e609をチョイスしている画面。
この機能により、例えば「リハーサル無しの10組ライブ」なんていうオペレーター泣かせのライブでも心配ありません!

ここまでの操作方法を踏まえて・・・

お奨めの超クイック操作方法!!!

1.QuickPro Presets™でインプットチャンネルに最適なプリセットを呼び出します。

2.更に、GainFinder™でインプットレベルを微調整。

3.1-knob COMP™、1-knob EQ™で、その場・アーティストに合った音作りを簡単操作!

これで、各chの設定はバッチリです!!!

ミキサーとの連携で便利なアプリケーション

ここでは、TFシリーズを使用するにあたり便利なアプリケーションを紹介します。
リモートミックスが可能なTF StageMix™
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PA席でのミキサーを操作時、願望として出てくる事として「客席側やステージ上で直接音を聞きながらミックスがしたい!」という点が挙げられると思います。
TFシリーズには、ワイヤレスコントロールがiPad用アプリとして「TF StageMix™」が用意されています。
このアプリケーションを使用して、客席やステージ上等のリスニングポイントでリモートミックスが可能になります。
※「TF StageMix™」でのリモートミックスを使用するには、別途Wi-Fiアクセスポイントが必要となります。
各プレーヤーが自分のモニターミックスを手元で行えるMonitorMix

最大10台まで同時使用が可能な、iPhone/iPad用アプリ「MonitorMix」
このアプリはAUXミックスをワイヤレスでコントロールできる為、プレーヤー毎に自分のモニターバランスを手元でミックスする事が可能です。
また、各プレーヤー毎に割り当てられたAUXバスのバランスをミックスする為、他のプレーヤーのミックスを誤って操作する心配もありません。
※「MonitorMix」でのリモートミックスを使用するには、別途Wi-Fiアクセスポイントが必要となります。
※「MonitorMix」は、2015年夏頃リリース予定
事前の準備やリモートミックスが可能なTF Editor
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事前にミキサーの各種パラメーター編集やシーン/プリセットデータの管理等が行えるPC/Mac用のアプリケーション「TF Editor」
オフラインでの卓仕込み等の事前準備に加え、ミキサー本体の拡張画面としても使用出来ます。
また、iOSアプリ同様にリモート操作も可能となっております。
※「TF Editor」でのリモートミックスを使用するには、別途Wi-Fiアクセスポイントが必要となります。
※「TF Editor」は、2015年夏頃リリース予定

パネルレイアウト


ミキサーのパネルレイアウト全体像です。(TF5)
TF5/TF3には、タッチパネル横にiPadや各種シート等が設置出来るスペースが設けられています。
また、ミキサー全体に3つ(フェーダー部・チャンネルストリップ部・タッチパネル部)の角度がつけられており各セクション毎にかなり見易くなっています。

用途に合わせた3ラインナップ

TF5
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中型~大型イベント・施設設備機材としても大活躍!!!

  • 33フェーダー(32チャンネル + 1マスター)
  • 48ミキシングチャンネル(40モノラル + 2ステレオ + 2リターン)
  • 20 AUX(8モノラル + 6ステレオ) + STEREO + SUBバス
  • 8 DCAグループ(DCA Roll-out機能搭載)
  • 32アナログ XLR/TRS コンボ入力端子(マイク/ライン)+2アナログ RCA ピンステレオ入力端子(ライン
  • 16アナログ XLR 出力端子
  • 34トラック録音/再生(USB2.0)+ 2トラック録音/再生(USBストレージデバイス)
  • NY64-D用拡張スロット

TF3

使い勝手の良いcH数でシーンを選ばない24ch仕様!

  • 25フェーダー(24チャンネル + 1マスター)
  • 48ミキシングチャンネル(40モノラル + 2ステレオ + 2リターン)
  • 20 AUX(8モノラル + 6ステレオ)+ STEREO + SUBバス
  • 8 DCAグループ(DCA Roll-out 機能搭載)
  • 24アナログ XLR/TRS コンボ入力端子(マイク/ライン)+2アナログ RCA ピンステレオ入力端子(ライン)
  • 16アナログ XLR 出力端子
  • 34トラック録音/再生(USB2.0)+ 2トラック録音/再生(USBストレージデバイス)
  • NY64-D用拡張スロット

TF1

ラックマウントも可能なシリーズ最小モデル!

  • 17フェーダー(16チャンネル + 1マスター)
  • 40ミキシングチャンネル(32モノラル + 2ステレオ + 2リターン)
  • 20 AUXバス(8モノラル + 6ステレオ)+ STEREO + SUB
  • 8 DCAグループ(DCA Roll-out機能搭載)
  • 16アナログ XLR/TRS コンボ入力端子(マイク/ライン)+ 2アナログ RCA ピンステレオ入力端子(ライン)
  • 16アナログ XLR 出力端子
  • 34トラック録音/再生(USB2.0)+ 2トラック録音/再生(USBストレージデバイス)
  • NY64-D用拡張スロット

高いコストパフォーマンス

従来のデジタルミキサーらしからぬ価格もTFシリーズの魅力の1つ!
各ラインナップの販売価格は、16ch仕様のTF1で¥378,000(税込)・24ch仕様のTF3が¥464,400(税込)・32ch仕様のTF5でさえ¥540,000(税込)という価格だから驚きです。
ちなみに、機能等に差はあれどYAMAHAの中でも比較的コストパフォーマンスの高い定番の32ch仕様のデジタルミキサーLS9/32でも¥1,229,040(税込)なので、今回のTFシリーズが如何に高いコストパフォーマンスを誇っているかが伺えます。

実機ギャラリー

TF5

TF3
Digiland_chiba_tf3
タッチパネル部
Digiland_chiba_TFpropresets
TF Editor

iPad「TF StageMix™」iPhone「MonitorMix」
takai
如何でしたでしょうか?
冒頭での「アナログミキサーよりも操作が楽なんじゃないか?」と言った意図が伝わっていると嬉しいのですが・・・
今まで、操作面での不安でデジタルミキサーを敬遠してきた皆様やコスト面でデジタルミキサーへ踏み切れなかった皆様・これを機にミキサー導入を検討されている皆様、是非参考にして頂ければと思います。

津田沼パルコ店 販売価格

TF5
¥495,000(税込)
JANコード:4957812560283

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TF3
¥418,000(税込)
JANコード:4957812560306

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TF1
¥330,000(税込)
JANコード:4957812560375

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