【レビュー】究極のソフトウェア音源の最新バージョン Omnisphere 2 を試してみた

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【関連記事】究極のソフトウェア音源最新作「Omnisphere 2」がまもなく登場!

日本限定!Spectrasonics Omnisphere 2が、30日間限定で30%オフ!

こんにちはサカウエです。開発者のエリック・パーシング氏いわく「使い尽くすには一生かかる」という Omnisphere の登場から7年。Spectrasonicsが満を持してリリースしたOmnisphere 2を試してみました・・・いや・・とにかく・・ほんとうにスゴいです!

そういえばエリックさんとは昔一緒に仕事したことありますが、とにかく「超」が付くシンセ・マニア!サウンドへのこだわりは本当にすごかったです。

2015/8/5追記:Omnisphere v2.1.0d が公開されています。

インストール

同梱DVDディスクは8枚!やはり膨大なサウンドデータのインストールには(DVDドライブの読み込み速度に依存しますが)約5時間前後かかるとのお告げが・・・

mac_install2

しかし「一生」に比べたら5時間なんてほんのわずかな時間です!・・・というわけで頑張ってインストールなのれす・・・ちなみに人は人生の150日以上もの時間を「探し物」に費やしているらしいです、整理整頓、大事ですね・・

・・・約5時間後・・・はっ!いかん寝落ちしてた・・(※注意:約45分毎にDVDを入れ替える作業が必要です)

めでたくインストール&オーソライズ終了!

mac_install

いよいよ起動です。最新アップデートのチェックも忘れずに行なっておきましょう!

Omnis10_

無限の可能性を秘めた膨大なプリセットと新パラメーター

Omnisphere 2 には12,000を超えるプリセット、前作の100倍以上の新波形や400種以上のDSPオシレーター波形やモーフィング可能のウェーブテーブルといった膨大な素材が収録されています。Spectrasonicsならではのサイコ・アコースティック・サンプル、なぜか鍾乳洞で収録されたメロディックなサウンドソース等々、使いこなすには一生どころでは無くなってしまいました。一体どれだけの年月と労力が費やされているのでしょうか?尊敬します。

これ、どんな音するのか想像できますか・・・?

Pcy

なお、1プリセットあたり10秒としても、すべて聴くには34時間程度かかる計算です。1分だったら200時間、1日2時間ずつチェックしたとして3ヶ月以上かかります、以上無意味な計算でした。

Omnis4_

とにかくその膨大な数には圧倒されます。超リアルなアコースティック楽器から「指一本」で即戦力となるSFX系プリセットまで、ありとあらゆる極上サウンドが満載となっています。SFホラー系のサウンドトラックなんかこれだけでOKかと思います(事実、Omnisphere サウンドはすでに多くの映画で使用されています)

進化した検索エンジン

さて、内蔵音色が膨大になるとその反面、目的のサウンドにたどり着くのが非常に大変になってしまいそうですが、いえ心配ご無用。Omnisphere は優秀な検索エンジンが搭載されており、キーワードの他、カテゴリー、タイプ、ムード、複雑度合い(?)といった検索パラメーターを使うことで必要な音色をスピーディーに探しだすことができます。

たとえば「複雑でとにかくヘンテコ、でもってワールドミュージック向け」とか「DubStepで使えるなぜかファンク風ポリセンセ」といった無茶な検索にもサクサク対応してくれるのです。

また現在選択しているパッチと関連性のあるパッチを選択してくれる「Sound Macth」機能も非常に助かります!

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なおOmnisphere 2では、流行のEDMに特化したライブラリーも拡充していますので、ワブルベースを始め数々のクセのあるサウンドを容易に選択することが可能になっています。

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オーディオインポートとグラニュラーシンセシス

というわけで数々の新機能が加わったOmnisphere 2ですが、イチオシはコレ!オーディオ・ファイルのインポート機能と強力なグラニュラーシンセシス

オーディオ・ファイルのインポートは、自分の持っているオーディオ・データ(曲でもフレーズでも何でも良いです)をOmnisphereのサウンドソースとして使用することができる機能です。

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実際に試してみました。朝ドラ風オケアレンジ(オリジナル)楽曲のオーディオ・データをインポートしてみます。

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インポート完了。このままでは普通のサンプラー状態で、演奏時に単にオーディオが再生されるだけで目新しさはありません・・・が、しかしここからがスゴい!

新搭載のグラニュラーシンセシスをつかってみましょう。グラニュラーシンセシスというのは「音を量子的に捉え、時間、空間的に配列をランダムに再構築する」という・・・自分でも何を言っているのかよくわからなくなってきましたが・・・とにかくスゴい技術。理論自体は結構昔からあったのですが高度なコンピューターの演算処理能力を必要とするため、当時はあまり普及はしなかったと記憶しております。

現在のパソコンは非常に高スペックですのでソフトシンセでこのグラニュラー合成が可能になったわけですね。Cubaseに収録されていた「Padshop」などもこの類のシンセですが、ここまでスゴいのは稀有な存在かと思います。

Omnisphere 2のグラニュラーシンセシス画面

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グラニュラーシンセシスをオン、すると全く原型をとどめないサウンドを得ることができます。

それでは実際にやってみた動画をご覧ください。

いかがですか?これだけでもOmnisphere 2はゲットする価値があると感じました。まだ少ししか試していませんが、インポートするソース次第で無限のサウンドメイキングが行えるようになっています。なおサウンドソースをリバース(逆回転)することもできるので、思いもよらなかった音色を生み出すことができます。

久々に驚愕するシンセに出会いました~凄すぎる~

ではその他の新機能について。

新フィルター8種

Power Filter、Vowel Filter、Resonantor Filterなどの新フィルターが搭載され、さらにサウンドバリエーションを生み出すことができます。

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ユニゾン・モード

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アナログシンセ特有の「揺れ」を再現するユニゾン・モードを搭載。シンプルなノコギリ波がとてつもないファットなサウンドに文字通り「一瞬で」変身します。これにディレイやリバーブをかけるだけで最高のブラス、ストリングス音色を生み出すことができてしまいます。

モジュレーション機能の強化

Omnisphere 2になり、より多くのソースでより多くのターゲットをモジュレート(変調)可能になりました。

モジュレーションマトリックス画面

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たとえばモジュレーションホイールを上げると単にビブラートがかかるといった単純なものでなく「オシレーターのハードシンクをかけつつLFO2でフィルターとアンプをモジュレーションしながらシンセのシェイプを変える」・・・といった何を言っているのかわからない複雑なコントロールをモジュレーション・ホイール一つだけでもできるようになるわけです。

もちろんモジュレーション・ホイールの他、さまざまなパラメーターがソースで選択可能ですので、リアルタイム演奏でもDAWのオートメーションでも無限に近いアーティキュレーションが可能になっています。マニアックです。

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これで表現力が飛躍的にアップすることは間違いありませんが、さらにお馴染みの「Orb」機能を使ったモーフィングと組み合わせるとプレイヤーでも予測不能のサウンドを生み出すことができます。

Orb

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なお専用iPad用アプリ「Omni TR」を使用すればOmnisphere 2 のセットアップの作成、サウンドのエディット、音色の選択、フィルターの調整、リミックス、ベンド、スピンなど、パフォーマンスに必要な操作を、iPadのタッチ・インターフェースの利点を生かして瞬時に行うことが可能です。もう至れり尽くせりとはこのことですね。

この他にも新しくなった音作りのパラメータを紹介します。

FM

FM(周波数変調)は金属的なアグレッシブなサウンドメイクが可能です。またポリフォニックLFO、モジュレーションエンベロープ機能も追加されています。

FM(Frequency Modulation)

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リングモジュレーション

リングモジュレーターのモジュレーションソースは数百の波形から選択することができ、波形のシェイプ、シンクなども可能となっています。どんな音になるかはやってみないとわかりませんので一期一会的な音色がガンガン作れてしまいます。

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Omnisphere 2にはこの他にも、複数の声部を付加するHARMONIA、波形にクラッシャーをかけることができるWAVESHAPER、強力なアルペジエーター等々、とにかく考えられる限りすべてのシンセシス・パラメーターを搭載しています。

ハーモニア

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WAVESHAPER

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アルペジエーター

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そして前述のモジュレーションマトリックスを駆使することによって、微妙なキータッチひとつで千変万化する有機的なサウンドを生み出すことができます。

無論各種エフェクターもどっさり搭載

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急ぎ足でご紹介して参りましたが、Omnisphere 2 はまさに究極のシンセという呼び名がふさわしいソフトウェア音源となっています。さすが天才サウンドデザイナーのエリック・パーシング氏と言わざるを得ません。新しくなったOmnisphere 2はキーボード・プレーヤーやシンセ好きはもとより、DAWを使う方はもう「必携」のアイテムに間違いありません。

追記:Blade Runner オープニングタイトルを打ち込んでみた

2017年にあのSF名作の続編「Blade Runner 2049」が公開予定となりました。というわけで、Omnispherを使ってあのオープニングを再現してみました。(製作時間5分)とりあえずプリセットの中から適当に選んで打ち込み。SFX系のサウンドはもうOmnispherの独壇場ですね。


発売日

Omnisphere 2

発売中

販売価格

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Omnisphere 2 (USB Drive)【本数限定特価】

(税抜)¥39,167 (税込 ¥42,300)

JANコード:4533940071190


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