SHUREが自動ハウリング低減とAES-256暗号化を搭載したB帯デジタルワイヤレスシステム「SLX-D+ シリーズ」を発売します。
- 全受信機にShureデジタルフィードバックリデューサー搭載で、ハウリングを自動的に低減
- 全コンポーネントでAES-256暗号化対応、ShowLink Easeで送信機設定を受信機からリモート変更
- 1ch/2ch/4ch(Dante対応含む)+ポータブル/プラグオンまで揃う拡張ラインアップ、必要に応じてオーディオサミングも可能
- ShowLink® Easeにより“リンク後は常時同期”+干渉時の自動周波数更新で、運用をオート化
SLX-D+ シリーズ
「SLX-D+」は、ライブ、プレゼン、教育、劇場、イベント運営、映像制作といった現場で支持されてきた「SLX-D」を、運用機能の面から大きくアップデートした免許不要帯(B帯 806–810MHz)のデジタルワイヤレスです。
24ビットのデジタルオーディオと118dB超のダイナミックレンジによる自然でクリアな音質、信頼性を重視したRF設計を土台に、特許取得のデジタル・フィードバック低減(DFR)、AES-256暗号化、そしてShowLink® Easeによる自動化・遠隔管理を統合。現場で起こりがちな「干渉対応」「設定変更のための移動」「ハウリング対策」といった手間やリスクを減らし、少人数オペレーションでも安定したクオリティと、現場の事故を減らす機能が加わりました。
受信機は1ch/2ch/4ch(Dante対応モデル含む)まで揃い、ボディパック/ハンドヘルドに加えてポータブル受信機やプラグオン送信機も用意され、固定設備から個人使用までさまざまな目的にあわせて選ぶことができます。
現場で効くRF安定性と、扱いやすさを実現
「SLX-D+」は、デジタル変調方式による卓越した信号品質とスペクトル効率に優れたワイヤレス・システムで、電波が混み合う環境でも安定した運用が行えます。従来の「スキャンして合わせる」から一歩進めて、自動セットアップ機能により、厳しいRF環境でも受信機と送信機を確実に接続しやすい設計へ。さらに、受信機と送信機を一度リンクすると、RF干渉が起きても接続を維持し、必要に応じて自動で周波数を更新できるようになっています。
この自動化は、会議室や講堂、劇場の仕込みからライブ現場の転換、レンタル運用といった、日によって出演者の人数や使用チャンネル数が変わり、周囲の電波状況も毎回違う現場で重宝します。
加えて近年は、ワイヤレスマイクだけでなくIEM、映像伝送、インカムなど無線機器が増え、複数台運用が前提の混雑したRF環境になりがちです。SLX-D+は、そうした状況でも複数システムを同時に回しながら安定して正確な音声通信を維持するために、干渉時の対処や再設定の手間を減らす方向へ設計されています。
「SLX-D+」は、「空き周波数の探索」「干渉の検知と回避」「送受信機の再同期」といった作業を、ShowLink® Easeと自動セットアップによる“リンク維持・周波数自動更新”という仕組みでシステム側に組み込み、誰が運用しても同じ手順・同じ品質に近づけるアップデートとなっています。

24ビット/118dB超の音質に「自動ハウリング低減」を追加
音質面では、24ビットデジタルオーディオと118dBを超えるダイナミックレンジによって、スピーチの子音や息遣い、ボーカルの強弱、楽器のアタックまでをクリーンかつ自然に再現。ここに「SLX-D+」では、全受信機へ特許取得済みのShureデジタルフィードバックリデューサー(DFR)を標準搭載しました。
ハウリング対策はPAの基本でありながら、「話者が変わる」「立ち位置が変わる」「仮設現場で会場の響きが読みにくい」といった条件が揃うと途端に難易度が上がります。DFRをシステム側に組み込むことで、常時手動でハウリング対処に追われにくくなり、少人数オペレーションでも事故を減らしやすくなります。

セキュリティとリモート運用で“管理できるワイヤレス”へ
「SLX-D+」は全コンポーネント/システムでAES-256暗号化に対応し、機密性が求められる会議・式典・企業イベントの運用設計に踏み込みました。加えてShowLink® Easeにより、リンクされた送信機のパラメーターを受信機側からリモートで変更可能。さらに干渉時には空き周波数への自動更新も行える設計で、送信機周波数の変更、出力レベル調整、操作ロック/解除、送信機ファームウェア更新まで、現場で起こりがちなトラブルによる対応を減らせます。
監視・制御はWireless Workbench®およびWWBモバイルアプリに対応し、RFステータス監視や各種パラメータ制御を集約。WWBモバイルならWi‑FiやBluetooth経由での操作も可能で、施設から中規模会場での管理性が強化されています。

ShowLink® Ease:BLE制御リンクで、干渉対策と送信機操作をハンズフリーに
SLX-D+最大のトピックがShowLink® Easeです。受信機—送信機間に専用のShowLink® Ease制御リンクを持ち、リンク後は常時同期。干渉が発生した際には、受信機側がオープン周波数を見つけて、数秒(目安2〜5秒)で送信機へ更新を反映し、クリアな伝送へ自動で周波数を更新して伝送を維持します。
また、ShowLink® Easeは従来のShowLink®と異なり、Bluetooth Low Energy(BLE)を用いています。見通しで約30mを目安とするBLE制御リンクにより、現場の面倒を減らす設計です。
さらに、受信機から送信機へ、周波数変更、ゲイン(出力レベル)調整、操作ロック/解除、送信機ファームウェア更新といった作業をリモートで実行可能。加えて、1つの受信機チャンネルに2台の送信機をペアリングして切り替え運用できる仕組みも用意されています(※同時使用は不可)。「ステージはハンドヘルド、進行はボディパック」といった現場の都合に合わせ、チャンネル設計の自由度を上げられるのは実務的といえます。

ラインアップ拡充とモデル差:必要な入出力と運用形態で選べる
SLX-D+は受信機ラインアップが整理され、1Uハーフラックの1チャンネル/2チャンネル、1Uフルラックの4チャンネル(標準モデルとDante対応モデル)を用意。送信機はボディパック型とハンドヘルド型はもちろん、ポータブル受信機とプラグオン送信機も揃えてさまざまな用途にも対応できるラインナップです。
さらに、複数チャンネル音声を必要に応じてミックス出力できるオーディオサミング機能は、SLXD4D+/SLXD4Q+/SLXD4QDAN+に搭載。複数のワイヤレスの音声をミックスして出力できるため、例えばPA卓側の入力を節約しつつ運用したいといった要求に応えます。加えて、RF Cascadeにより、クアッド受信機(SLXD4Q+/SLXD4QDAN+)を最大3台リンクして12chシステム化(追加アクセサリー不要)という省スペース運用も可能です。ポータブルのSLXD5+には、Multi-Mic Modeで複数周波数をまとめてスキャン&同期し、複数ソースを1台で監視・管理することもできます。
電源は単3乾電池2本、または別売オプションのSB903リチウムイオン充電池に対応し最大8時間の連続稼働(SLXD5+ポータブル受信機は最大5.5時間)。既存SLX-Dとの基本機能互換性も維持され、更新時の設計変更を最小化しやすい点もポイントです。

主な仕様
- 製品の仕様やデザイン、動作環境などは予告なく変更することがあります。
| 対応周波数帯(日本) | JB:806–810 MHz |
| 送信出力(日本JB、Low/High) | 1 / 10 mW RMS ※アンテナ端子に供給される電力(Power delivered to the antenna port) |
| 動作距離 | 100 m(328 ft) ※実際の到達距離は、RF信号の吸収、反射、干渉に依存 |
| RFチューニングステップ | JBバンド:125 kHz その他のバンド:25 kHz(地域により異なる) |
| イメージリジェクション | >85 dB(typical) |
| RF感度 | −97 dBm(10−5 BER) |
| レイテンシー | 2.8 ms |
| ハイパス/ローカットフィルター | 160 Hz、−12 dB/oct ※工場出荷デフォルトはHPF OFF |
| 周波数特性 | 20 Hz–20 kHz(+1、−2 dB) |
| オーディオ・ダイナミックレンジ | 118 dB(A-weighted、20 Hz–20 kHz、typical、@1% THD) |
| 全高調波歪率(THD) | <0.02% |
| システム・オーディオ極性 |
XLR:マイクダイアフラムへの正圧で、XLR出力のピン2がピン3に対して正電圧 TRS:正圧で、6.35 mm(1/4-inch)出力のTipがRingに対して正電圧 |
| Mic Offsetレンジ | 0〜21 dB(3 dBステップ) |
| 動作温度範囲 | 0 °F〜122 °F(−18 °C〜50 °C) ※バッテリー特性により制限される場合あり |
| 保管温度範囲 | −20 °F〜165 °F(−29 °C〜74 °C) |
発売日
2026年3月4日 (水)
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