Bastl KASTLE 2 ALCHEMIST | 5つのシンセモードとMIDI対応の手のひらモジュラーシンセ

手のひらサイズで完結する箱庭モジュラー環境

KASTLE 2 ALCHEMISTは、3本の単三電池またはUSB-C給電で動作し、ポケットにも入るほどのコンパクトサイズながら、本格的なモジュラー的パッチングが行えるのが大きな魅力です。10本のマイクロパッチケーブルが付属し、本体だけでCVやGATEのルーティング、モジュレーションの組み替えを楽しめます。ステレオ入力を搭載し、外部音源を最大+12dBのゲインで取り込み、内蔵エフェクトに通したり、本体のシンセサウンドとミックスすることも可能です。

SYNC in/outを備えているため、ポータブルリズムマシンや他のKASTLEシリーズとテンポ同期したセッションも簡単。電池駆動時でも約15〜18時間程度使用できるため、スタジオだけでなく、ソファやカフェ、公園など、場所を問わずインスピレーションが湧いた瞬間にモジュラー的なサウンドデザインとフレーズ生成を始められます。

5つのシンセモードとハイブリッド音源が生む多彩なテクスチャー

サウンドの核となるのは、FILTER / FM / HYPERSINE / SUPERSAW / GLITCHNOISEという5つのシンセモードと、それらを支えるハイブリッド・シンセシスエンジンです。4基のオシレーター、フィードバック付きFM、RAW波形ミキシング、リングモジュレーション、トラック＆ホールド、ステレオノイズ、ステレオフィルター、トランジェントシェイパーといった要素を組み合わせることで、クラシカルなシンセトーンから破壊的なノイズまで、幅広いテクスチャーを生み出せます。

TIMBREノブはメインの音色スウィープを担い、RATIOコントロールでオシレーターのデチューン比率や波形ミックスを追い込むことが可能です。ENVノブは音のアタック／ディケイと同時にサウンドキャラクターにも作用し、トランジェント重視からボディ感重視まで連続的に変化。ENVによるモードモーフィングも行えるため、単一のモードに留まらない有機的な音色変化を演出できます。

デュアルFXとモジュレーションによる変化が楽しいフレーズ生成

KASTLE 2 ALCHEMISTは、シンプルなワンショットシンセにとどまらず、時間軸方向の変化を作り込める点が特徴です。デュアルFXセクションを搭載し、広がりのあるディレイ、コーラス／フランジャー／ディストーション／コムフィルターを用意。各シンセモードに合わせて設定されたエフェクトにより、アルペジオを空間的なエコーへと溶かしたり、モードによっては、TIMBRE や RATIO の設定と相互作用して刺激的サウンドにしたりと、音色の仕上げを柔軟にコントロールできます。

LFOは三角波／パルス出力に対応し、同期／フリーランニングを切り替えられるうえ、アッテヌバータ付きのMod入力で深く調整可能。さらにテンポ同期型のパターンジェネレーターはCVとGATEを生成し、WEBアプリ連携でユーザー定義リズムも設定できます。PITCH SLIDEマクロによるピッチエンベロープやポルタメント効果と組み合わせることで、フレーズ自体を変化させた滑らかな音色を制作できます。

スケール対応のシーケンスとUSB MIDI連携による高い拡張性

PITCHノブはベースノートから±3オクターブのレンジを持ち、NOTE入力ではスケール選択可能なクオンタイズピッチを受け取り、トリガーごとに更新。PLAY入力はNOTEに対して3度・5度・オクターブ上を生成し、変更時にエンベロープをトリガー、PLAY GRID上でタイムクオンタイズされるため、クラシックなハーモニックなパターンが自然と生まれます。WEBベースのアプリを使えばユーザー定義スケールやリズムをカスタマイズでき、自分だけの音階システムやグルーヴを組み込んだセットアップも構築可能です。USB MIDI入力ではクロック、ノート、CC、ピッチベンドを受信し、スタジオのDAWや他のUSB MIDI楽器とシームレスに連携します。

さらに、KASTLE 2はMIDIコントローラー／シーケンサーとしてUSB MIDIデータを送信できるため、モジュラーライクなインターフェースで外部シンセを操ることもできます。従来のKASTLEシリーズが持つ実験的パッチングの楽しさに、スケール対応シーケンスと本格的なMIDI統合を加えた点が、Alchemistの大きな進化ポイントです。

主な仕様

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サウンドデモ

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発売日

2025年12月9日

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