YAMAHA(ヤマハ)がThe NAMM Show 2018において、自動サンプリングソフトウェア「SampleRobot Pro MONTAGE Edition」を発表しています。
「SampleRobot Pro MONTAGE Edition」は、SKYLIFE社のテクノロジー「SampleRobot」技術をYAMAHAのMontage専用にカスタマイズしたソフトウエア。ミュージシャンとサウンドデザイナーのための驚くべき自動サンプリングソフトウェアです。
サンプリングから最短1分でMontageのPerformance作成を完全自動化!
SampleRobot Pro MONTAGE Editionはアコースティック/エレクトリック楽器を完全自動でサンプリングするソフト。
サンプリング>自動ループ>マルチサンプル(ベロシティーレイヤー)という一連のサンプリング音色作成の作業を、「WaveRobot software」が完全自動で行うという、まさに驚愕のソフトウエア。Montageの場合、早いものであればわずか1分でパフォーマンス音色を作成してしまうとのこと。
SampleRobotの仕組みは、ウィザードに従ってサンプリングレイトやサンプリングしたいキー(鍵盤)の数、1サンプル自体の秒数などを設定後、MIDIデータをプラグインやハード音源に送りレコーディングする技術のようです。
対象となる楽器の特性、たとえばベロシティーで音が変化しない単純なモノシンセベースと、ベロシティーで音色が変化して音域の広い楽器とでは当然必要なサンプルは差が出てくるので当然ながら作業時間も変わると思われます。
電子楽器の音色の知的財産権の扱いがどうなっているのかは不明ですが、何れにせよこれまで人力で行っていたサンプリングをバッチ処理してくれるというアイデアは画期的ですね。詳細は追ってお伝えします。
特長
- MIDI対応音源から完全自動でサンプリング
- MIDIインターフェース非搭載の音源のセミオートマチックサンプリング
- VST/AU対応プラグインインストゥルメントの完全自動サンプリング
- 合理化された使いやすいグラフィカルインターフェイス
- Windows WDM対応
- Core Audio 対応
- ASIO 2.2対応
- 様々な楽器に合わせた80以上のサンプリングセットが搭載。ユーザプリセットも作成可能。
- ベロシティーアフタータッチ、CC、プログラムチェンジの自動出力、すべての音のニュアンスを記録
- 非破壊のグラフィカルループとフルズームのマーカーエディット(ステレオ波形を重ねて表示)
- MIDIモニター
- レコーディングフォーマット、レングス、編集、ノーマライズ、フェーディングのための自動化とユーザーマクロ
- クロスフェード/バックワード・フォワード/コンビネーションループの自動化
- マルチサンプルのオートアレンジメントとマッピング、ベロシティースプリットとリアルタイムMIDIコントロールアサインを含むRelease-sampleまでも自動化
- Release-sample 対応
- バックグラウンドで動作する他のアプリWindows audio streamsをサンプリング可能
- ピッチ情報の読みこみ/書き出し対応(WAV)
SampleRobot Pro MONTAGE Edition は2018年4月にリリース予定で、すべてのMONTAGEオーナーに無料で提供されるとのこと。