STAGEPAS 100BTR mk2 | USB&Bluetooth双方向接続対応の最大6時間バッテリー駆動のポータブルPA

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STAGEPAS 100BTR mk2 | USB&Bluetooth双方向接続対応の最大6時間バッテリー駆動のポータブルPA

記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は予告なく変更することがあります。

YAMAHA ( ヤマハ ) が可搬性に優れたコンパクトなボディと高品位なサウンドのポータブルPAシステム「STAGEPAS 100BTR mkII」を発売します。

注目ポイント
  • スピーカー/アンプ/ミキサー一体の最小クラス筐体に、100W Class-Dアンプと高品位2way同軸スピーカーを搭載
  • 最大約6時間駆動のリチウムイオンバッテリーと、床置き/マイクスタンド対応の柔軟な設置性
  • USB Type-C&BluetoothによるPC/スマホとの双方向オーディオ入出力に対応

STAGEPAS 100BTR mkII

「STAGEPAS 100BTR mkII」は、スピーカー/アンプ/ミキサーを一体化したYAMAHA STAGEPASシリーズ最小クラスのポータブルPAシステムです。6.5インチウーファーと同軸コンプレッションドライバーによる2wayバイアンプ設計に加え、ハイエンドシステム譲りのFIRフィルターを用いたクロスオーバーにより、そのサイズからは想像できない音圧と精確な位相特性、自然な高域の分散を実現します。

内蔵リチウムイオンバッテリーにより電源のない場所でも最長約6時間駆動し、5.5kgの軽量・超コンパクトかつスタイリッシュな筐体は高い可搬性を発揮。新モデルではUSB Type-CおよびBluetooth接続によるPC/スマートフォンとの双方向オーディオ入出力とUSB電源アダプター充電に対応し、ストリートライブ、イベント、スピーチ、学校の部活動まで、多様なシーンで活躍します。

スピーカー/アンプ/ミキサー一体の高品位ポータブルPA

「STAGEPAS 100BTR mkII」は、STAGEPASシリーズ最小クラスの筐体にスピーカー、Class-Dパワーアンプ、簡易ミキサーを一体化したポータブルPAシステムです。6.5インチウーファーと高域コンプレッションドライバーの同軸バイアンプ方式を採用し、定位感に優れた自然なサウンドを再現します。

クロスオーバーにはリニアな位相特性を持つFIR(Finite Impulse Response)フィルターを採用し、高域/低域間のタイムアラインメントを最適化。コンパクトながら驚くような音圧と精確な位相特性、耳に刺さらないスムーズな高域の広がりを実現しています。再生周波数帯域は70Hz〜20kHz(-10dB)、最大出力音圧は120dB SPL(Peak、ノイズ @1m)と、小規模ライブからスピーチまで明瞭なサウンドを提供。スピーカー/アンプ/ミキサーが一体化しているため、別途機材を用意することなく、1台で完結した音響システムを構築できます。

シンプル操作と卓越した可搬性で誰でも運用可能

本機は電源を入れてインプットにマイクや楽器を接続し、各チャンネルのLEVELを上げるだけで準備が完了するシンプルな操作性を備えています。マスターEQもフロント面に集約されているため、会場の状況に応じたトーン調整も直感的に行えます。難しい設定に時間をかけることないため、誰でも会場に到着してすぐにパフォーマンスをスタートすることができます。

筐体は239×310×215mm(W×H×D)、質量5.5kgと軽量・超コンパクトで、スタイリッシュなデザインも特長。コンパクトPAに必要な要素をこの小さなキャビネットに凝縮し、日常的なリハーサルから本番のステージ、プレゼンテーション現場まで、どこにでも気軽に持ち運べて使用することが可能床置き運用に加え、ハンドル底面の3/8インチネジ穴を利用したマイクスタンドへの取り付けにも対応し、限られたスペースでも柔軟に設置が可能です。

バッテリー駆動とUSB/Bluetoothによる双方向オーディオ

「STAGEPAS 100BTR mkII」は、60Whの充電式リチウムイオンバッテリーパックを内蔵し、最大約6時間(1/16パワー連続使用時約5時間)の駆動が可能です。屋外イベントや路上ライブ、電源が取りづらい会議室や多目的スペースでも、電源ケーブルに縛られず自由なレイアウトで音響システムを構築できます。USB Power Delivery(USB PD)に対応したことで利便性も高く、また、充電は約2.5時間で完了します。

接続面では、USB Type-C端子による2IN/2OUTのUSBオーディオ機能(USB Audio Class 2.0準拠、最大48kHz/16-bit)に対応しています。PCやモバイルデバイスからの音声を本機で再生できるだけでなく、本機のミックス音をそのままPC側のソフトウェアへ送出するなど、双方向のオーディオ入出力が行えます。
また、Bluetooth Ver.5.0によるワイヤレス接続にも対応しており、BluetoothオーディオのコーデックはSBC/MPEG4-AACに加えてCVSD/mSBCもサポートしています。マルチポイント接続にも対応しているため、2台の機器を同時に接続し、場面に応じてBGMを切り替えることが可能です。さらに、XLRバランス出力(CH1〜CH3 Mix)も1系統搭載しており、外部システムへの送出にも対応します。

STAGEPAS 100BTRⅡ とSTAGEPAS 100BTRの違い

旧モデル「STAGEPAS 100BTR」と新しく登場する後継機「STAGEPAS 100BTRⅡ」との違いを、ポイントを絞って比較したいと思います。旧モデルからの買い替えを検討している方や、どちらを選ぶか迷っている方は参考としてご覧いただければと思います。

「STAGEPAS 100BTR」は、軽量・コンパクトな筐体に高品位サウンドと使いやすさ、そしてヤマハブランドの高い信頼性で高い評価を得てきたモデルです。
新モデル「STAGEPAS 100BTRⅡ」は、この成功した基本コンセプトと基本性能をそのまま受け継ぎながら、現代の環境にフィットさせるかにフォーカスしてブラッシュアップされたモデルです。
具体的には、軽量・コンパクトな筐体に、クラスを超える高品位サウンドとバッテリー駆動による高い可搬性を両立した「ポータブルPAの定番」という立ち位置は、そのまま受け継がれています。形式、スピーカーユニット構成、最大出力音圧、アンプ出力、バッテリー容量・駆動時間、質量など、音に直結する中核スペックはほぼ共通です。

では何が変わったのか。大きく言うと2点に集約できます。
一つ目は、USBオーディオとBluetoothまわりを中心としたデジタル接続性の強化。
二つ目は、電源供給方式を専用ACアダプターからUSB Power Delivery(USB PD)対応のUSB Type-Cへの切り替え、それに伴う付属品構成の見直しです。

USBオーディオとBluetooth強化で配信・会議対応が本格化

mkIIの進化の中心は、USB Type-C端子の新設です。2IN/2OUTのUSBオーディオインターフェース(USB Audio Class 2.0準拠、最大48kHz/16-bit)として動作するため、PCやモバイルデバイスとUSBケーブル1本で接続するだけで、双方向のオーディオ伝送が可能になります。

たとえば、マイクや楽器の音をSTAGEPAS側でまとめてミックスし、そのまま配信ソフトへ送ることが可能です。PCあるいはスマートフォンとの連携により、ライブ配信、オンラインイベント、ウェビナー、ポッドキャスト収録、音楽ソフトでの音声編集用バックアップまで、従来のスピーカーの枠を超えた用途に対応できるようになります。

Bluetoothも強化されています。バージョン自体は両機とも5.0ですが、mkIIでは対応プロファイルにハンズフリープロファイル(HFP)が追加され、通話系コーデックのCVSD/mSBCもサポートされました。

電源供給はUSB PDへ:利便性の向上と電源別売りに

電源周りの刷新も、実運用でのインパクトが大きいポイントです。初代は専用ACアダプター「PA-500」とDC IN端子(24V、EIAJ RC5322タイプ)で給電・充電していましたが、mkIIではUSB Power Delivery(USB PD)に対応したUSB Type-Cからの給電・充電に切り替わりました。

この変更により、市販のUSB PD対応ACアダプターを利用できるようになります。ノートPC用などの対応しているアダプターを既に持っている場合は流用することができるので、柔軟な運用がしやすくなりました。「専用アダプターを忘れて現場で使えない」といったリスクも軽減されやすくなりますね。

ただし一方で、新たに注意すべき点があります。mkIIにはUSB電源アダプターとUSB Type-Cケーブルが付属しないため、ご自身が用意する必要があります。また、どのUSBアダプターでもよいわけではなく、推奨される条件があります。USB Power Deliveryに対応し、出力電力が60W以上100W以下、出力仕様が20V/3A以上〜20V/5A以下といったスペックを満たす製品が必要です。このあたりは故障の原因にもなりますので、導入時にきちんと確認しておきたいポイントです。

まとめ:どんなユーザーにmkIIが向いているか

改めて整理すると、STAGEPAS 100BTR mkIIは、初代で高く評価されてきた音響性能、Class-D 100Wアンプによるパワー、バッテリー駆動によるポータビリティといった骨格をしっかり維持しつつ、USB-Cと拡張されたBluetooth機能によって、配信・会議・制作といった新しい用途に対応させたモデルです。

もし、すでに初代STAGEPAS 100BTRを所有していて、主な用途がマイクと楽器の拡声、ステレオミニ経由のBGM再生程度で完結しているのであれば、買い替える理由は大きくありません。音質、音圧、可搬性といった根幹の魅力は初代の時点で完成度が高く、mkIIもそこは変更されてないからです。

一方で、配信やオンライン会議・ハイブリッドイベントへの対応を強化したい方には、mkIIのメリットはあります。USBオーディオインターフェース機能により、ミキサー兼オーディオI/O兼スピーカーとして1台で完結できるようになり、機材点数も配線もシンプルになります。BluetoothのHFP対応と通話コーデック追加により、Web会議用のスピーカーフォンとしても便利でしょう。企業や教育機関の備品として導入する場合も、電源が汎用的なUSB-Cに統一されることで、既存のIT機器とのアダプター共用がしやすく、管理の手間を減らせます。

これから初めてSTAGEPASシリーズを導入する方にとっては、「同じ音と可搬性なら、接続性が新しい方」を選ぶのが無難とも言えます。旧モデルの評判どおりのサウンドとパワーを持ちながら、現代的なデジタル環境との親和性を大きく高めたmkIIは、いわば純粋なアップデート版と表現することができそうです。

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新旧比較表

STAGEPAS 100BTRSTAGEPAS 100BTR mkII
基本仕様
形式2way, 同軸バイアンプパワードスピーカー, バスレフタイプ2way, 同軸バイアンプパワードスピーカー, バスレフタイプ
再生周波数帯域 (-10dB)70Hz ~ 20kHz70Hz ~ 20kHz
最大出力音圧 (Peak)120dB SPL120dB SPL
スピーカーユニットLF: 6.5インチ コーン, HF: 1.4インチ ダイヤフラムLF: 6.5インチ コーン, HF: 1.4インチ ダイヤフラム
アンプ部
アンプ駆動形式Class-DClass-D
定格出力 (ダイナミック)100W100W
定格出力 (連続)60W60W
端子・I/O
入力INPUT1: コンボ, INPUT2: コンボ, INPUT3: ステレオミニINPUT1: コンボ, INPUT2: コンボ, INPUT3: ステレオミニ
出力OUTPUT: XLR3-32 × 1OUTPUT: XLR3-32 × 1
DC入力DC入力 × 1 (24V)、EIAJ RC5322タイプ
デジタル I/OUSB Type-C
USBオーディオUSB Type-C(2IN/2OUT, USB Audio Class 2.0準拠, 最大48kHz, 16-bit)
Bluetooth
バージョンVer. 5.0Ver. 5.0
対応プロファイルA2DPA2DP / HFP
対応コーデックSBC, MPEG4-AACSBC, MPEG4-AAC, CVSD, mSBC
電源・バッテリー
消費電力10W (Idle), 30W (1/8出力), 50W (定格)10W (Idle), 30W (1/8出力), 60W (定格)
バッテリー容量60Wh60Wh
駆動時間最大6時間最大6時間
充電時間約2.5時間約2.5時間
質量・付属品
質量5.5kg5.5kg
付属品電源コード × 1、電源アダプター (PA-500) × 1、取扱説明書 × 1取扱説明書 × 1

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主な仕様

仕様を見る
  • 製品の仕様やデザイン、動作環境などは予告なく変更することがあります。
形式 2way 同軸バイアンプパワードスピーカー、バスレフタイプ
再生周波数帯域(-10dB) 70Hz – 20kHz
クロスオーバー FIR-X、1.8 kHz
最大出力音圧(Peak、ノイズ @1m) 120dB SPL
スピーカー部(LF) 6.5インチコーン、1.7インチボイスコイル、フェライトマグネット
スピーカー部(HF) 1.4インチダイヤフラム、1インチスロートコンプレッションドライバー、フェライトマグネット、同軸タイプ
パワーアンプ方式 Class-D
パワーアンプ定格出力(ダイナミック) 100W(LF: 93W、HF: 7W)
パワーアンプ定格出力(連続) 60W
アナログ入力端子
  • INPUT1:コンボ × 1
  • INPUT2:コンボ × 1
  • INPUT3:ステレオミニ × 1(アンバランス)
アナログ出力端子 OUTPUT:XLR3-32 × 1(CH1~CH3 Mix)
デジタルI/O
  • USB Type-C
  • Bluetooth Ver.5.0(A2DP/HEP対応、コーデック:SBC、MPEG4-AAC、CVSD、mSBC)、Class 1、マルチポイント対応
USBオーディオ USB Type-C(2IN/2OUT、USB Audio Class 2.0準拠、サンプリング周波数:最大48 kHz、16-bit)
バッテリータイプ 充電式リチウムイオンバッテリーパック
バッテリー容量 60Wh
バッテリー駆動時間 最大6時間、1/16パワー連続5時間
バッテリー充電時間 約2.5時間
消費電力 10W(Idle)、30W(1/8出力)、60W(定格)
付属品 取扱説明書
エンクロージャー材質/色 プラスチック(PP)、黒
寸法(W×H×D) 239×310×215 mm(ハンドル、ゴム足を含む)
質量 5.5kg
ネジ穴(ハンドル底面) 1 × 3/8インチ 深さ12 mm(1 × 3/8インチ × 9~11 mmネジ用)
備考 USB電源アダプターおよびUSB Type-Cケーブルは別売

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紹介動画

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発売日

2026年1月8日 ※予約開始は2025年12月23日~

販売価格・ご購入はこちら

  • 価格は予告なく変更となる場合がございます。実際の販売価格はオンラインストアの表示価格および最寄りの店舗でご確認ください。

品名販売価格リンク
STAGEPAS100BTR2
JANコード:4957812715102
¥53,900(税込)オンラインストア

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