OTO MACHINESが1980年初期のデジタル・リバーブの、太くて派手なサウンドを再現した「BAM」を発売します。
BAMは1970年代後期~1980年初期のデジタル・リバーブ・ユニット(EMT250やLexicon 224など)の持つ、太く、カラフルなサウンドを再現した、個性的なスタジオ品位のデスクトップ・リバーブです。
現代のレコーディングにおいて、多くのサウンドエンジニアやプロデューサー、ミュージシャンたちが、当時の機材が持っていた温かみのある”音楽的な”ファットサウンドを再認識する中、OTO MACHINESは当時のテクノロジーを再発見し、デスクトップで使用できるミュージシャン・フレンドリーなプロフェッショナル機器として最初期の伝説的なリバーブ・ユニットを再構築しました。
当時のスタジオ用デジタル・リバーブは、オーディオ信号はサンプルクロックの限界により10kHz周辺でハイカットされることが多く、いくつかのユニットは12bitのゲイン・ステップ・コンバーターで、15bitの解像度を実現していたり、初めて16bitのコンバーターが採用されたりもしました。その後サンプルは16~20bitでCPUとメモリーによりデジタルプロセスされるようになっていきました。
BAMに採用されたテクノロジーは初期のデジタルリバーブ・ユニットに採用されていた技術にほぼ同じです。16ビットのコンバーターに、20ビット固定ポイントのプロセッシング、アナログ・フィルタリング技術、入力トランスなどのハードウェアと、厳選された7つのリバーブ・アルゴリズムが融合し、OTO MACHINES BAMの個性的なビンテージ・デジタル・リバーブサウンドを作りだしています。
プラグインやソフトウェアでは決して真似ができない BAMが持つハードウェアーならではの音質や質感を、是非あなたの音楽制作環境やパフォーマンスにお役立てください。もちろんその性能はプロオーディオ・ハードウェアとして、スタジオ・レコーディングでもご利用いただけます。多くのビンテージ・デジタル・リバーブが現代に通用するオーディオ品質を失ってしまっている中で、BAMは当時のサウンドや質感を、信頼感高くデスクトップ上に再現できます。
またMIDIコントロールや36ユーザープリセットなど、モダーンな音楽制作に対応できる機能性も追加されています。
特徴
- 7アルゴリズム:ルーム、ホール、プレート、アンビエント、コーラス、ノンリニアー、プリミティブ
- 入力ゲイン(+15dB)により意図的にアナログ倍音を加えられます
- 500msのプリ・ディレイ(ノブコントロール)、TAPコントロールでは1500ms
- 連続可変できるリバーブサイズ・パラメーター
- ロー・カット・フィルター: 20 Hz, 80 Hz, 150 Hz, 250 Hz, 450 Hz
- ハイ・カット・フィルター: 1,8 kHz, 4,5 kHz, 7 kHz, 9 kHz, 15 kHz
- コーラス機能(リバーブ信号にモジュレーションをかけられます)
- タップテンポ機能(プリディレイ、またはリバーブタイムに割り当て可能)
- フリーズ機能
- 36 ユーザー・プリセット
- MIDI インプット:コントロールチェンジ/プログラム・チェンジ対応
- 3バイパスモード切替: Relay、Spillover、Aux
- 16のLEDによるシンプルで分かりやすいインターフェース
- 頑丈なスチール・エンクロージャー
- 専用パワーサプライ(アダプター)付属
OTO MACHINES / BAM
発売日
2016年6月
販売価格
¥82,500(税込)
JANコード:4560482825806
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