NEUMANN ( ノイマン ) がルーム補正ソリューション「MA 1 Automatic Monitor Alignment」(別売)に対応し、ステレオからマルチチャンネル環境まで拡張できるスタジオ用DSPサブウーファー「KH 805 II」「KH 810 II」「KH 810 II AES67」「KH 870 II」「KH 870 II AES67」を発売します。
- MA 1 Automatic Monitor Alignment対応のDSPで、周波数特性だけでなく位相まで含めたシステム整合を狙える
- ステレオから最大7.1.4chまでのベースマネージメントと信号ハブ機能で、サラウンド/イマーシブへ拡張しやすい
- AES67モデルは冗長ネットワークに対応し、12ch入力を取り込みつつ最大11台のモニターへ配信できる
NEUMANN サブウーファー KHシリーズ
新KHシリーズDSPサブウーファーは、中規模から大規模スタジオを中心に、ステレオからサラウンド、さらにイマーシブ制作までを見据えて用意されたラインナップです。18Hzまで到達する低域再生とDSP制御により、帯域バランスの管理とシステム全体の整合を狙った設計です。MA 1 Automatic Monitor Alignment(別売)による自動アライメントに対応し、周波数特性だけでなく位相の最適化まで含めて調整できます。
DSP非搭載のKHシリーズ(アナログモデル)を含むNeumannモニタースピーカーと組み合わせ、システム全体を補正対象として扱える点もポイントです。さらにKH 810 II AES67/KH 870 II AES67はAoIP(AES67)に対応し、最大12チャンネルのAES67入力を取り込み、アナログまたはAES3(BNC)出力で最大11台のスタジオモニターへ接続できます。
低域の“増強”から“整合”へ。DSP+MA 1で位相まで含めて調整できる
サブウーファー導入で難しいのは、低域の再生能力そのものよりも、メインモニターとのつながり方です。新KHシリーズは高度なDSPエンジンを搭載し、MA 1 Automatic Monitor Alignment(別売)と組み合わせることで、周波数応答の補正に加えて位相の最適化まで含むシステムアライメントを狙えます。
DSP搭載モデルだけでなく、DSP非搭載のKHシリーズモニターを含むシステム全体を補正対象として扱える点も要です。低域のピークやディップを聴感で丸めるのではなく、測定と補正を前提に、クロスオーバー帯域のつながりや定位のまとまりを整えやすくします。ステレオ構成はもちろん、後述のマルチチャンネル環境でも同じ考え方で展開しやすく、モニタリング環境の再現性を高めることを想定した設計と言えるでしょう。

18Hzまでの低域拡張と高SPL運用を支える、堅牢エンクロージャーと保護設計
新KHシリーズは、全モデルで18Hzまで到達する低域再生を実現し、低音を聴くだけでなく、感じるレベルで扱うことができます。エンクロージャーは床置きを前提に堅牢に作られ、ドライバー保護用のグリルも装備します。音響方式はバスレフのフロントポートで、ポートノイズが聴き取れないレベルの低音再生を目指して、設計とチューニングが行われています。
加えて、ELFF(Extremely Linear Force Factor)テクノロジーとインテリジェントな保護リミッターにより、大音量時でも低歪みを狙った設計です。保護回路はモデルごとに構成が異なり、KH 805 IIはピークリミッター、ウーファー用サーモリミッター、電源およびパワーアンプの温度保護、アンプおよび電源の過電流保護を備えます。KH 810 II/KH 810 II AES67/KH 870 II/KH 870 II AES67は独立したソフトクリップ、ピークおよびサーモリミッター、エクスカーションリミッター、電子機器およびアンプ用サーモリミッターを搭載します。

ステレオから最大7.1.4chまで対応
新KHシリーズは、サブウーファー側で帯域分担とルーティングを扱えるよう、柔軟なベースマネージメント機能を備えます。ステレオ環境ではクロスオーバーの設定とシステムの整合を取りやすく、メインスピーカーの低域負担を抑えた運用が可能です。
さらにKH 810 II/KH 870 II系は、最大7.1.4chまでのマルチチャンネル・ベースマネージメントに対応し、サラウンド/イマーシブ制作への拡張を想定しています。フォーマット変更に伴う配線や測定・調整手順をシリーズ内で揃えやすい点も実務上の利点です。音のキャラクターを足し算するのではなく、メインスピーカーとのつながりを整理し、再現性のあるモニタリング環境を組み立てるための設計と言えるでしょう。

用途規模、出力、AoIP対応の有無で選べる
ラインナップは、ステレオ環境を主に想定した「KH 805 II」、イマーシブ制作まで見据えた「KH 810 II」、フラッグシップの「KH 870 II」、そして「KH 810 II」「KH 870 II」のAES67対応モデルという構成です。
「KH 805 II」は「KH 750 DSP」の成功を踏まえたパワーアップモデルとして、約2倍の出力とヘッドルームを持ち、「KH 150」や「KH 310」クラスのKHモニターに合わせ、低域側の拡張と整合を狙えます。「KH 810 II」は「KH 805 II」と同系の基本設計をベースに、最大7.1.4chのマルチチャンネル・ベースマネージメントを搭載し、ステレオからサラウンド/イマーシブへの拡張に対応します。「KH 870 II」は「KH 810 II」の約2倍の出力を持つシリーズ最上位で、「KH 420」クラスを含む大規模システムへの選択肢です。
AES67モデル(KH 810 II AES67/KH 870 II AES67)は、冗長AES67接続に対応し、12チャンネルのAES67入力をサブウーファー側で受けたうえで、最大11台のスタジオモニターをアナログまたはAES3(BNC)出力で分配できます。ST 2110、ST 2022-7、RAVENNAに準拠し、DANTEが生成するAES67ストリームにも対応するなど、放送・ポストプロダクションのネットワーク前提環境を想定した構成です。

主な仕様
- 製品の仕様やデザイン、動作環境などは予告なく変更することがあります。
| 項目 | KH 805 II | KH 810 II | KH 810 II AES67 | KH 870 II | KH 870 II AES67 |
| 自由磁場周波数応答 ±3 dB | 18 …310 Hz | 18 …310 Hz | 18 …310 Hz | 18 …310 Hz | 18 …310 Hz |
| 自由磁場周波数応答 ±6 dB | 16 …750 Hz | 16 …750 Hz | 16 …750 Hz | 16 …750 Hz | 16 …750 Hz |
| セルフノイズ (10 cm) (入力ゲインを0 dBuで100 dB SPLに設定した場合) | <20 dB(A) SPL | <20 dB(A) SPL | <20 dB(A) SPL | <20 dB(A) SPL | <20 dB(A) SPL |
| 半空間での1 mでTHD < 0.5 %の正弦波出力 | 95 dB SPL(42~200 Hz) | 95 dB SPL(42~200 Hz) | 95 dB SPL(42~200 Hz) | 95 dB SPL (33 – 200 Hz) | 95 dB SPL (33 – 200 Hz) |
| 低音域機能:最大1mでの3% THDの半空間SPL(50 Hzから100 Hzの平均) | 110 dB SPL | 109 dB SPL | 109 dB SPL | 114.9 dB SPL | 114.9 dB SPL |
| 音響原理 | バスレフ、フロントポート | バスレフ、フロントポート | バスレフ、フロントポート | バスレフ、フロントポート | バスレフ、フロントポート |
| アナログ入力 | 2x XLR:アナログ電子バランス | 2 x XLR; 電子バランス; 1 x SUB-D 25:8 x 電子バランス; 1 x SUB-D 25:4 x 電子バランス | 2 x XLR; 電子バランス; | 2 x XLR; 電子バランス; 1 x SUB-D 25:8 x 電子バランス; 1 x SUB-D 25:4 x 電子バランス | 2 x XLR; 電子バランス; |
| アナログ入力インピーダンス | >13 kΩ | >12 kΩ | >12 kΩ | >12 kΩ | >12 kΩ |
| デジタル入力 | 1 x BNC (75 Ω):AES3; S/P-DIF | 1 x BNC (75 Ω):デイジーチェーン入力 | 1 x BNC (75 Ω):デイジーチェーン入力; 1 x Ethernet: プライマリAoIP 1 x Ethernet: セカンダリAoIP | 1 x BNC (75 Ω):デイジーチェーン入力 | 1 x BNC (75 Ω):デイジーチェーン入力; 1 x Ethernet: プライマリAoIP 1 x Ethernet: セカンダリAoIP |
| 入力ゲインコントロール(感度) | 2 dB … -12 dB | 2 dB … -12 dB | 2 dB … -12 dB | 2 dB … -12 dB | 2 dB … -12 dB |
| アナログ出力 | 2x XLR:アナログ電子バランス | 2 x XLR; 電子バランス; 1 x SUB-D 25:7 x 電子バランス; 1 x SUB-D 25:4 x 電子バランス | 2 x XLR; 電子バランス; 1 x SUB-D 25:7 x 電子バランス; 1 x SUB-D 25:4 x 電子バランス | 2 x XLR; 電子バランス; 1 x SUB-D 25:7 x 電子バランス; 1 x SUB-D 25:4 x 電子バランス | 2 x XLR; 電子バランス; 1 x SUB-D 25:7 x 電子バランス; 1 x SUB-D 25:4 x 電子バランス |
| デジタル出力 | 1 x BNC (75 Ω):AES3 | 7 x BNC (75 Ω):11 x モニタ出力; 1 x デイジーチェーン出力 | 7 x BNC (75 Ω):11 x モニタ出力; 1 x デイジーチェーン出力 | 7 x BNC (75 Ω):11 x モニタ出力; 1 x デイジーチェーン出力 | 7 x BNC (75 Ω):11 x モニタ出力; 1 x デイジーチェーン出力 |
| 出力レベルコントロール (0 dBuの入力レベルに基づく1 mでの出力レベル) | 94; 100; 108; 114 dB SPL | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| イコライゼーション:ローカット | 30 Hz; 0 … -12 dB | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| フェーズ | 0; 45; 90; 135、0/180度 | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| コントロール | ローカル; ネットワーク | ローカル; ネットワーク | ローカル; ネットワーク | ローカル; ネットワーク | ローカル; ネットワーク |
| 保護回路 | ピークリミッター、ウーファー用サーモリミッター、電源およびパワーアンプ、温度保護およびアンプおよび電源用過電流保護 | 独立したソフトクリップ、ピークおよびサーモリミッター、エクスカーションリミッター、電子機器およびアンプ用サーモリミッター | 独立したソフトクリップ、ピークおよびサーモリミッター、エクスカーションリミッター、電子機器およびアンプ用サーモリミッター | 独立したソフトクリップ、ピークおよびサーモリミッター、エクスカーションリミッター、電子機器およびアンプ用サーモリミッター | 独立したソフトクリップ、ピークおよびサーモリミッター、エクスカーションリミッター、電子機器およびアンプ用サーモリミッター |
| AES67 Audio-over-IPインターフェイス | 記載なし | 記載なし | 完全冗長AES67 ST2110準拠の音声ネットワークインターフェイス、2つのFast Ethernet 100Base-TX(IEEE 802.3)RJ-45コネクター、物理冗長ネットワーク(ST 2022-7) | 記載なし | 完全冗長AES67 ST2110準拠の音声ネットワークインターフェイス、2つのFast Ethernet 100Base-TX(IEEE 802.3)RJ-45コネクター、物理冗長ネットワーク(ST 2022-7) |
| AES67 Audio-over-IP入力ワード長さ | 記載なし | 記載なし | 24ビット | 記載なし | 24ビット |
| AES67 Audio-over-IP入力サンプリングレート | 記載なし | 記載なし | 44.1 / 48 / 88.2 / 96 kHz | 記載なし | 44.1 / 48 / 88.2 / 96 kHz |
| AES67 Audio-over-IP入力接続管理 | 記載なし | 記載なし | RAVENNA、NMOS IS-04(検出と登録)、NMOS IS-05(接続管理) | 記載なし | RAVENNA、NMOS IS-04(検出と登録)、NMOS IS-05(接続管理) |
| 主電源電圧 | ユニバーサル電源100 V~ … 240 V~ | ユニバーサル電源100 V~ … 240 V~ | ユニバーサル電源100 V~ … 240 V~ | ユニバーサル電源100 V~ … 240 V~ | ユニバーサル電源100 V~ … 240 V~ |
| 出力電力ウーファーアンプ(THD+N、リミッター無効時:10%) | 222 W | 180 W | 180 W | 360 W | 360 W |
| ウーファー | 保護用ブラックメタルグリルを含め、265 mm(10 インチ) | 保護用ブラックメタルグリルを含め、265 mm(10 インチ) | 保護用ブラックメタルグリルを含め、265 mm(10 インチ) | 保護用ブラックメタルグリルを含め、2 x 265 mm(10 インチ) | 保護用ブラックメタルグリルを含め、2 x 265 mm(10 インチ) |
| 製品寸法(高さ x 幅 x 奥行き) | 368 x 330 x 645 mm | 368 x 330 x 645 mm | 368 x 330 x 645 mm | 737 x 330 x 645 mm | 737 x 330 x 645 mm |
| 製品重量 | 25.5 kg | 25.5 kg | 25.5 kg | 44.5 kg | 44.5 kg |
KH 805 II


KH 810 II


KH 810 II AES67


KH 870 II


KH 870 II AES67


発売日
2026年3月6日
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