技術者に聞く!あなたの仕事道具、見せて下さい! vol.4

技術者に聞く!あなたの仕事道具、見せて下さい!vol.4

こんにちは!
管楽器リペアの奥出です。

このシリーズでは技術者が普段使っている仕事道具に注目し、
お気に入りだったり、思い入れのある仕事道具をご紹介します。

過去の記事はこちら↓↓↓

技術者に聞く!あなたの仕事道具、見せて下さい! vol.1

技術者に聞く!あなたの仕事道具、見せて下さい! vol.2

技術者に聞く!あなたの仕事道具、見せて下さい! vol.3


今回は京増さんより、思い入れの深い工具を見せてもらいました。

プライヤー

こちらはなんという工具でしょうか?

先端の曲がったプライヤー

京増 「ものを掴むために使う工具で、プライヤーと呼んでいます。
似たような工具は他にも持っていますが、
一番大切な、私の中では特別な工具なんです。」


長年大切に使われてきたのが分かるような持ち手の色ですね。


京増 「そうなんです。
もともとはもう少し明るい赤だったと思うんですが
だんだんと色が変わってきて、この深みのある色になりました。
この色もお気に入りのポイントのひとつです。
このグラデーションが綺麗だと思いませんか?

この工具はお世話になった先輩から頂いたものなのですが、
とても嬉しかったので、貰った日付を持ち手に書き込んでいます。」

プライヤーの持ち手に日付が書いてある(H.25.4.9)

平成25年というと......12年前になりますね。
それでも先がピカピカと輝いているのは、
お手入れしながら使い続けてきたからでしょうか?


京増 「それが、お手入れというお手入れはしていないんです。
サビにくい素材ということもありますが、先輩の加工の仕上げが丁寧で。」


使いやすいよう加工してから貰ったものなんですね。
それは更に思い入れが深くなりそうです。

ものを掴むための工具ということですが、具体的にどういった時に使っていますか?


京増 「楽器の分解をする際、
芯金(キイを止めている棒状のネジ)を抜くために使っています。
指でも抜く事はできるのですが、なかなか掴みづらかったり、
キイを動かすためのバネの圧力で抜きづらかったりすることもあるので、
とても便利に使っています。」


楽器分解の時に使っているとなると、
かなりの頻度で使用していそうですね。


京増 「そうですね。
ドライバーを除けば一番使用頻度が高いのではないでしょうか。

長いこと使っていることもあってか
数年前にバネは折れてしまったのですが、
それでもそのまま使い続けています。」


工具をくれた先輩はどのような方でしたか?


京増 「面倒見の良い方で、本当にお世話になりました。
今の自分を形作った人達のうちのひとりで、
その思い出も含めて、このプライヤーを大切に思っています。

今は後輩も増えましたが、
今度は私が、私にとっての先輩のような、
話しやすい先輩になっていきたいですね。」

おわりに

今回は京増さんに思い入れのある工具を紹介してもらいました。
次回は少し面白い工具をご紹介したいと思いますので、お楽しみに!

京増の過去のブログはこちら

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この記事を書いたスタッフ

管リペアセンター奥出

東京出身のホルン吹きです!吹奏楽のほか、弦楽合奏やアイリッシュ音楽など、いろいろな音楽に触れてきました。皆さまの楽器一本一本に丁寧に向き合っていきます。

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