空いた穴は塞ぎましょう。
まだまだ寒さが続きますが、みなさん体調はいかがでしょうか?
靴下に穴は空かないけれど、洗濯で片方がよく迷子になっている富田です。
ネットに入れて洗濯したりすれば迷子防止になるんですが「まぁ~・・・出てくるでしょう!」と過ごしています(笑)
ないと思ったら洋服の引き出しの靴下コーナーで片割れが待っていたことも・・・とくかく無事合流です!ヨカッタ!
さて今回は穴が空いてしまった楽器の修理事例です。
今回は写真多めです・・・もう一度言います、今回は写真多いです!!!
まずは状態確認
「抜き差し管に穴が空いてしまった」
とお持ち込みいただいた楽器の事例です。
パット見は穴の確認はできません。

でも、向きを変えると・・・

穴と凹みがあるのが確認できました。
凹みを直し、光を当てるとこの状態。

ここから穴を塞ぐ準備をしていきます!
「え、楽器に穴が開くってどういうこと?」
そう思われる方が大半だと思います。
穴が開く原因は今回のように落下してしまったり、長年の使用による金属の劣化により厚みが薄くなり、何かの拍子で空いてしまったり、等さまざまです。
穴が空いたらそこから空気が漏れてしまい、しっかりと音が出ません。
木管楽器で言うとタンポがトーンホール(音孔)をふさげていなかったり、キイバランスが取れていないのと同じイメージです。
ならどうしたらいいか。
簡単です。
穴を塞げばいいんです。
言うのは簡単、やるのは難しい。
穴をふさぐってどうするの???
言うのは簡単ですが、いざ実行するのは難しいです。
今回の穴が空いてしまった理由は落としてしまったから、との事。
強度的な問題と吹奏感の変化が少ないのも考慮すると一番オススメしたいのがパーツ交換。
しかし交換パーツはメーカー在庫切れ。
入荷には半年ほどかかる・・・ではどうするか。
穴を塞ぐ「パッチ」作りの工程をご覧ください!
ここで第二抜差し管を準備します。

分解して・・・

少しずつ形を近づけていきます。

マスキングテープで形を取り、成形していきます。

少しずつ・・・

少しずつ・・・

良い感じになってきました!

単体で見るとこんな感じです。

半田付けの準備をします!
途中で位置がずれないようにしっかりと固定します。

半田付け完了!

隙間が無いか全周しっかりチェックします!

最後に磨き上げを行い・・・

ついに・・・

完成!


今回のようにパッチを付ける場合もあれば、パーツ交換を行うこともあります。
楽器の状態などによってご案内は変化しますので、穴が空いてしまっても「使えなくなってしまった・・・」と諦めず、ご相談ください!
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最後に楽器の調整を行ったのはいつですか?原因は調整崩れかもしれません。演奏する時にベストな状態で思い切り楽しんでいただけるよう全力でサポートします!