皆さんこんにちは!

最近雨が降ったり止んだりで結構蒸し暑い日が続いてますが心だけは晴れて明るいフロイドローズ大好きのリペアマン金です!

ここ最近休みの日でも自分の楽器をいじりながら楽しんでいます!

早速ですが前編の続きです!


今日は「ダブルロッキングトレモロ」で最もポピュラーなフロイドローズオリジナルとGOTOHのGE1996Tを比べてみたいと思います!

まず全体的な見た目はこんな感じになります!

上がフロイドローズ、下がGOTOHのGE1996Tになります。

パッとみては違いがあまりわかりませんが、実はGE1996Tの方がフロイドローズのライセンス品なんです!

フロイドローズを基にGOTOHさんなりに改良を施したのがGE1996Tになるんです!

さて、詳しく見ていきましょう!

まずはサドルの形です。

左:フロイドローズ 右:GE1996T

フロイドローズは角が立っていてかなり四角い感じのサドルですが、GE1996Tは少し丸めてあってモダンな感じがしますね!

あと、フロイドローズはオクターブ調整用サドル固定ネジ周りが階段状になっていますがGE1996Tはスロープ状(傾斜)になっています。

これには利点がありまして、階段状のフロイドローズサドルでは階段状になっている為かなりの力が段になっているところに掛かります。

ごくまれにではありますが、古くなったサドルがその段を支点に折れることもあります。

そこでGE1996Tはその部分に壁を作り強度を上げることで耐久性を保っているとも言えます!

そして全体的な形が丸くなっていることでミュート奏法で手のひらの当たりが優しくなっています!

もちろんその分パーツに使われている金属の量が多くなるため少し重くなるのが弱点です。(とは言えあまりにも少ないので実際には差を感じづらいです。)

次はベースプレートの形状です!(いい画像が取れなかったので公式の寸法図で解説します。)

↑フロイドローズ

↓GE1996T

大きな違いはありませんがまず目に見える違いはナイフエッジの形です。

フロイドローズでは左右両方スタッド(ブリッジを支える柱)の形状に合わせて半円形になっていますがGE1996Tは片方は直線になっています。

これには特にどちらの方が優秀と言えるほどの差ではないと思います。

そして横から見たときにはっきりするのがファインチューナが取り付けられている部分になります。

↑フロイドローズ

↓GE1996T

フロイドローズはベースプレートに平行になっていますがGE1996Tは少し角度がついています。

これもこれで理由がありまして実際フロイドローズとGE1996Tはベースプレートの厚みが違います。

フロイドローズが5mmでGE1996Tは3.2mmになります。

ベースプレートが薄いことによってザグリの深さをフロイドローズより浅くできるので木材の切削量を減らせるのがポイントだと思います。

それによって木材の質量の損失を最小限にでき、木材の鳴り方をあまり失わないと考えてもいいと思います!

※もちろん楽器の構造によってその切削量には差がありますのであくまでブリッジ単体の比較という認識でお願いします。

見た目の違いは以上になります。

率直に言いますと、これらの特徴は好みによって好き嫌いが分かれます。

昔ながらのフロイドローズが好きな方(EVHが好きな方とか。。)はフロイドローズの方を選びますし、モダン系のコンポネントギターが好きな方はGE1996Tの方を好むと思います。

個人的にはどちらも素敵なブリッジだと思います!

次はナットになりますが、ここで対応可能な楽器が決まってしまうと言っても過言ではないと思います。

↑フロイドローズの公式ページに掲載されているナットの種類とその寸法のチャート

まずフロイドローズはご覧の通り津城の6弦用が10種類で7弦用が1種類あり合計11種類といった豊富なバリエーションがあります。

ですがGE1996Tは全部で4種類のみ。

GE1996Tのナットはネックの表で固定するものがナット幅で分かれて2種類、ネックの裏から固定するものがナット幅で2種類になります。

おそらく一番多く使われているナット幅に合わせて制作されていると思います。

なお、フロイドローズはバレットナット用(ストラトキャスターによくある弾丸型とトラスロッド用ナットです。)のナットが別途で用意されていますが、GE1996Tはどのナットでも対応可能になるようになっています。

なのでよっぽど特集な楽器でない限りほぼ対応可能という事になりますね!

ただ、フロイドローズが約40mm幅から45mm幅のナットまで対応していることに比べてGE1996Tは41mmと43mmのみ。

素材はどちらもスチール製のブリッジとナットになりますので音質的には大きな差はないと思います。

ブリッジとナットは両方とも楽器としてきちんとした音を出す為の最重要パーツだと言えます。

なので見た目だけで選んでしまってナット幅が合わない事態が起きないようにしっかり搭載する楽器のナット幅を確認した上で選んでくださいね!

ここでGE1996Tにはあってフロイドローズにはないものがありますが、何でしょうか?!

正解はスタッドのロック機構です!

これはGOTOHさんが特許を持っている機構でスタッドの内部にネジが入っておりきちんと調整したブリッジの高さをぶれなくする役目とスタッドとアンカーが本来持っている緩みを内側のネジを絞めることで揺れなくする役目があります!

ただ注意点としてきちんと調整してロックしたスタッドを無理やりスタッドだけを回して調整しようとすると内部のネジが破損してしまう場合がありますので気を付けてください!

以上!フロイド好きの皆さんが自分に合うブリッジを選んでもらえるように書いてみました!

いかがでしたか?

メカが好きな私としてはわかる範囲で書いてみましたが、何か気になるところがありましたらいつでもご連絡ください!

金でした!

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この記事を書いたスタッフ

ギターリペア工房

アンニョンハセヨ!韓国から来日しました金(キム)と申します。皆様のサポートがしたく、努力して日本語も勉強しました!宜しくお願いします!

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