ネック折れのハナシ
数あるリペアの中でも楽器ユーザーさんの中で一番落ち込むのがネック折れではないでしょうか?
最近、ネック折れリペアお問い合わせの際にもどんな修理方法なのかとお問合せも多いので今回は再度そんな大掛かりなリペアのご紹介をします。
まずオーソドックスな施工の流れとしては、
①折れたネックの接着
②補強材の取り付け
③補強後の成型
④塗装
⑤組み込み
大まかに分けるとこのようになります。
最初の段階としてはます折れたネックの再接着から。
実際にここまでぴったりと再接着が可能な折れ方であれば使用する際にいつもより丁寧に扱って頂く必要はありますが特にエレキギターであれば再接着のみでも演奏は可能な状態になります。
再接着だけではやっぱり不安という方には次の段階である補強取り付けを推奨しています。
リペア工房では主に2種類の補強方法が多く依頼されています。
まずは一番ベーシックな当て木を取り付けての補強になります。
折れた個所に対して面積と質量をしっかりと確保する補強となります。
次の補強方法としてバータイプの補強になります
この方法で補強を行うケースとして一番多いのが構造的(トラスロッドの搭載方法)な理由により当て木を取り付けるために十分なスペースの確保やお客様の要望として補強は入れたいがグリップ周りの形状を変えたくない等の理由がある場合にこちらの方法を選択します。
再接着、補強完了後は塗装を行い木材がむき出し部分の保護を行い完成となります。
今回紹介して方法があくまでもベーシックな方法となりますので状況によっては複合技で補強を行うなどもありますのでネックが折れてしまった際にはぜひお近くの島村楽器へご相談にいらしてください。
*修理費用は同じ症例でも楽器の種類や形状・仕様によって異なる場合があります。
ご不明な点はお近くの島村楽器にぜひともご相談ください。
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