みなさまこんにちは!

リペアマン遠藤です!

先日、2月7日に島村楽器仙台泉店でギター点検会があり出張してきました!

点検会は店内に簡易作業台を設置しこのような形で催しておりました。

コロナ対策も万全!

そして点検会でお客様からある質問がありました。

今回の本題にも繋がってくるのですが…


「クラシックギターのようにロッド調整が出来ないギターってネックが反ったら諦めるしかないんですか?」

答えはNOです!

実はネックアイロン矯正というリペア方法があります!

この事はあまり知られていないようなので今回は実例を紹介していきます!


こちらは同じようにロッド調整が出来ない仕様のMartin D-28です。

SQネック仕様と呼ばれるヴィンテージの70年代Martin、ロッド調整は出来ませんが鳴りがいいという事で人気が上昇しているようですね!

このギターはネックが順反りで弦高が高く、サドルを限界まで削って下げており削りしろはほとんど残っていませんでした…

現状の弦高は3mmですがもっと弦高を下げて弾きやすくしたいという事で、ネックアイロン矯正で対応していきます。

上の一枚に作業の全てが詰まっています…


まずアイロンと指板の間にシムを挟みクランプを軽く締め込みます。

順反りを直したいのでシム位置は逆反り方向に力が働くように設定します。

そしてその状態でアイロンのスイッチを入れて熱を加えていくのです。


サーモスタットが付いてるので一定の温度で温度管理されるので熱されすぎる事はないです!

この時ネックでは何が起きているかというと、まず指板とネックの接着が熱で緩んできます。

材自体もアイロンの熱とクランプの力により動きます。

この状態になったらアイロンの電源を切ってそのままの状態で一日かけて冷ましていきます。

この冷める状態の時にネックの状態が安定していくのです。


ネックに逆反りを覚え込ませるのですね…!

クランプを外すと狙い通りの逆反り、弦を張るとネックはストレートになり2mmという低弦高を実現しました…!

アイロン矯正するとフレット上のストレートが崩れビビりが出るので、基本的にフレットすり合わせもセットの作業となります。

フレットすり合わせも施し低弦高でもビビらない弾きやすいギターに生まれまわりました!



※一つ留意点としてはアイロンによる矯正は永久的ではなく、じわじわと状態が戻ってくる事もあります。

ネックと指板の接着に使われている接着材の種類、木材によってもアイロンによる効果は変わってきますので予めご了承下さい。



いかがでしたでしょうか?

ロッド調整できないギターのネックが反ってしまっても諦めないで下さい!

ネックアイロン矯正で直せる可能性がありますのでまずは気軽にご相談下さい!


以上、リペアマン遠藤でした!

またお会いしましょう~

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この記事を書いたスタッフ

仙台ロフト店遠藤

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