皆さまこんにちは。
先日、ふと気がつくと娘が楽器を弾いておりました。(まあ勝手に持ち出して遊んでいただけですが。)
最近は将棋や卓球など十代の活躍がめざましい世の中ですが、トップレベルの選手を目指すなら始める時期は早ければ早い方が良いそうです。音楽の世界でも絶対音感を身につけるなら○歳までに何て言われますし、「ギターも例外ではないのかなぁ」と思う今日この頃です。
さて、本題に。
今回はいきなり完成品をどうぞ。
CoolZのストラトキャスターですね。
ただしこのアングルでは、今回のリペア内容はわかりませんので、細部を見ていきましょう。
まずは、こちら。
ストリングガイドをカスタマイズしており、1弦と2弦でテンション感をかえています。
続いては、裏側。
バックパネルを短く加工しています。
そして、もうひと加工。
写真ではわかりにくいですが、トレモロブロック後方の内壁に手加工で彫り込みを入れる事により、アームダウン時にブロックの先端がコツンっと当たってしまう事を防止しています。
調整にもこだわりが。
フローティングは約4mmで、大幅なアームアップが可能に。
弦高も12フレットで約2.2mmと高めのセッティング。
実はコレ、お客様からのご要望でとあるミュージシャンのシグネチャーモデルを再現しているんです。
リペアの仕事をしていると、よく「調整お願いします。」と依頼を受ける事があります。
エレキギターなら弦高は1.5mm~2mmくらいなど何となく一般的なセッティングというのはありますが、正直絶対的な決まりはありません。その楽器のオーナーが弾きやすいと感じる、出したい音が出せるセッティングが正解になります。
例えば、CoolZのギターには出荷基準のセッティングが決まっていますので、検品や保証修理の際は、私もそれに従って調整しますが、今回の依頼品にそれを行っても無意味と言う事です。
もし、皆様が今後調整の依頼を出す事がありましたら、具体的な数値でなくても良いので自分の好みや普段の演奏スタイルをできるだけ詳しく伝える事をお勧めします。その方が絶対に満足度の高い仕上がりになりますよ。
ちなみに今回のお客様からは、全く同じカスタマイズ&調整のご依頼を何本もご依頼頂きました。ありがとうございました。
(お願いしたところ快く写真掲載の許可を頂きましたので、店舗の担当との一枚を)
やはり楽器は弾き手あってこそのものですよね。
今回の修理内容
- ご指定のカスタマイズ、調整作業
合計金額 | ¥18,144(税込)+パーツ代金+送料 |
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*修理費用は同じ症例でも楽器の種類や形状・仕様によって異なる場合があります。
ご不明な点はお近くの島村楽器にぜひともご相談ください。
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