リペアマン山本の札幌リペア道中記VOL.8

こんにちは!リペアマン山本です!

札幌に住み始めてもうすぐ1年程経ちます。

先日、夏休みで地元(埼玉)に帰省していました。とにかく暑かったです!埼玉の夜は汗が止まらない 汗

何が違うって湿気なんですね。やっぱり札幌の夏は過ごしやすいなと思うと同時にやっぱり夏はこれくらい暑くなければ!と楽しむ自分もいました 笑

夏休みはもう終わり山本は札幌パルコ店で稼動してます!

さて本日はちょっと珍しい?修理・カスタマイズのご紹介です!

ある日お客様からお電話を頂きました。

お客様「ウッドベースにピックアップの取り付けをしたいのですが・・・、出来ますか?」

リペアマン山本「もちろん!」

後日ウッドベースをお持込み頂き、お話しを聞いてみると今まではエレキベース用のピックアップを無理矢理取り付けていたとの事。各弦の音量がばらばらでしっかりと専用ピックアップを取り付けたいが自分でやるのもちょっと・・・。

山本にお任せ下さい!!早速行ってみましょう!

まずは今回取り付けるピックアップ。

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billion dollarsのGOLD999!ノイズの無いハイパワーEMGのピックアップに高性能ピエゾピックアップ(指板用マイク)が付きスラップ音を良く拾います。ロカビリープレイヤーのお客様にぴったり!

まずは位置決め

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ポールピースと各弦の位置を慎重に確認します。1mmのずれも許されません!!

位置が決まったら、ビス止めをする穴の印千枚通しで付けます。

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印を付けたらドリルで穴を空ける前にキリで少し印の穴を深く、拡げておきます。

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何故そんな手間をひとつ挟むのか?木部が硬い場合や穴を空ける箇所が平面でなく曲面の場合、何もせずに穴を空けようとするとドリルの刃が滑ってしまう恐れがあります。ウッドベースの指板はエボニー(黒檀)で非常に硬い!こういった事を事前に予測するかしないかで仕上がりに大きな差が出ます。穴空けに限らずリペアはこの作業を行うとどういう事が起きるのかを常に予測しながら進めます。

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いよいよビス止めといったところですが、ピックアップの横幅と指板の幅が微妙に差があり隙間があります。このままビス止めすると両サイドの蝶番が斜めになってしまいます。美しくないものは認めません!そこで...。

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指板と蝶番の隙間を丁度埋める厚さの素材を使い隙間をなくします。この素材、スポンジのように伸縮しますが、木材や塗料に反応しない特別な素材なんです。(企業秘密!)これなら楽器に優しいですね!

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弦アースをしっかり取り、出音を確認。バッチリです!サイコロ型のノブがロカビリーな雰囲気を出していますね!

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後日、完成したウッドベースを受け取りにお客様が来店。アンプに繋いで出音を入念にチェック...満足して頂きました!

お客様は少々照れ屋の模様...代わりといってはなんですが記念に店長と写真をぱちり!

いかがでしたでしょうか?島村楽器札幌パルコ店ではエレキギター、エレキベース以外にもアコースティックギター、クラシックギター、ウクレレ、マンドリン、ウッドベースなど様々な楽器の修理を行っています!出来るかな?とお悩みのあなた!まずは島村楽器札幌パルコ店にお問い合わせ下さい!!

ではまた次回!


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11:30~20:00


問い合わせ先は

札幌パルコ店 担当:山本 TEL 011-214-2391

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この記事を書いたスタッフ

札幌パルコ店山本

埼玉出身ですが北海道大好き!道内のリペアを担当しています。寒い地域は楽器に過酷な環境...しかし!私がいるのでご安心を!お気軽に相談して下さい!

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