皆さまこんにちわ!

ギターリペアマンの遠藤です!



もうすっかり季節は春…ゴールデンウィーク真っ只中ですね!

私の地元鳴子の鳴子ダムでは5/1からダムのすだれ放流が始まっております!鯉のぼりが気持ちよさそうに泳いでます!5/5までなのでお休みの方はぜひ来てみてください!




という宣伝は置いておいて…


f:id:shima_c_sendai:20180502145119j:plain


さてさてこのベースのネックはこれから何をされようとしているのでしょうか…


その答えは、


フレット交換!



どうにもフレットがへたって弦のビビりが目立つようになってきたということで新しいフレットに打ち換えとなりました。

フレットがまだ十分に残っている状態であればフレットのすり合わせも提案できますが元のフレットがヴィンテージタイプの細く背の低いものでなおかつ10年以上も弾きこまれてフレットの凹みもかなり目立つ為にフレット交換という判断に至りました。


f:id:shima_c_sendai:20180502150021j:plain


というわけでフレットを交換するのでまずはフレットを抜いていきましょう~


f:id:shima_c_sendai:20180502150352j:plain


え~フレットに半田ごて当ててるの??

とこの画像を見て思った方も多いでしょう(笑)


実はフレットはギター製造の段階でフレット打ちの際に接着剤を流し込んであるものが多くフレットを加熱して接着剤を溶かし抜きやすくします。

そしてフレットは金属なので熱を加えると膨張し冷えると収縮します。するとフレット溝に若干の余裕が生まれて抜きやすくなるので指板の痛みを極力抑える為にも有効なのですよ~!




というわけで準備ができました。フレットを抜いていきましょう!


感覚としてはフレットを「抜く」という表現よりは食い切りでフレットを「掴んだり離したりする」ですかねぇ…抜いたらおそらく指板もろとも持っていかれると思います。



まずは改造した食い切りを端から入れて…

f:id:shima_c_sendai:20180502151511j:plain


掴んだり離したしながら進めていきます。

f:id:shima_c_sendai:20180502151531j:plain


はいキレイに抜けました!

f:id:shima_c_sendai:20180502151534j:plain


こんな感じでサクサクと進めていきましょう~

f:id:shima_c_sendai:20180502152657j:plain




全部抜けました!

f:id:shima_c_sendai:20180502152703j:plain



おめでとうございます!



次の作業はフレットが抜かれたあとの少し荒れた指板面をならすのと同時に指板面のストレートを出す為の「指板修正」という作業をしていきます!



f:id:shima_c_sendai:20180502153032j:plain


ここでなぜナットが登場?



というのもフレット交換をすると基本的にフレットの高さは高くなる為に既存のナット溝の高さでは低くなって解放弦がビビってしまいますね…

なので私の場合フレット交換をする場合は基本的にナット交換もセットで行うことにしております!


これから指板修正をする際にサンドペーパーをつけたすり板をつけてならすわけですがナットが付いたままだとナットにガンガンぶつかって最悪ナット周辺の塗装を割ったりしてしまいます。



なので先にナットを外してしまいましょう!


f:id:shima_c_sendai:20180502154618j:plain


まずはナットと塗装の境界をカッターで切れ目を入れて塗装を切っていきます。これをしないと漏れなく塗装が割れます。しっかり全周やりましょう…



写真撮り忘れてますがこの後ヘッド側から当て木とハンマーを使って地道にコンコンナットを叩いてます…振動と衝撃で接着を剥がす為です。

その後は写真のように食い切りを使って挟んでぐらぐらと揺らします。


f:id:shima_c_sendai:20180502155010j:plain


そして…


外れました!

f:id:shima_c_sendai:20180502155352j:plain


おめでとうございます!




ナットが外れたらようやく指板修正の作業にはいります。

まずナット溝より後ろの部分は塗装が乗っていますのでこのようにマスキングでガードします。

f:id:shima_c_sendai:20180502155626j:plain



私の指板修正セットです。

f:id:shima_c_sendai:20180502155815j:plain


ギター工場在籍時代に自作した各種すり板、そしてサンドペーパー、指板Rゲージ、ストレートゲージ等などですね…



指板面のストレートが出そうなところを予想し先ずはロッド調整をします。

それからサンドペーパーを付けたすり板で指板面のストレート出し、歪みの修正をしていくのです。

私の場合は#150から始まり#600までペーパーの番手を上げて仕上げていきます。


このようにストレートを測りながら…

f:id:shima_c_sendai:20180502160230j:plain


そして指板Rも崩れないかちゃんと保ちながら指板を削っていきます。

f:id:shima_c_sendai:20180502160350j:plain



これが#150の粗削り

f:id:shima_c_sendai:20180502160733j:plain


これが#600の仕上げ。だいぶペーパー傷がキレイになりました。

f:id:shima_c_sendai:20180502160743j:plain



というわけで指板修正は完了しました!


次はフレット溝がフレットの足より浅くなってしまった為にフレット溝の切り直しです。

同時にフレットの足が太いものはそれ用に切り直しますし逆に細くてスカスカに場合は埋めて切り直すなどします。



今回打つフレットはFender純正のフレットです。一緒に写ってるフレットノコで浅くなった溝を切り直します。

f:id:shima_c_sendai:20180502161010j:plain


このように慎重に切っていきます…

f:id:shima_c_sendai:20180502161414j:plain


切れました~

f:id:shima_c_sendai:20180502161431j:plain



全ポジションの切り直し、フレット溝の修正が終わりました!

f:id:shima_c_sendai:20180502161857j:plain




さあここまで来たら次はようやく「フレット打ち!」


…と思いきや今回はここまで!

内容的に長くなってしまうので数回に分けて書きます!伸ばしてすみません(汗)

近いうちにまた続きを書きますのでよろしくお願いします!



以上、リペアマン遠藤でした!

またお会いしましょう~

記事中に表示価格・販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その価格・在庫状況は記事更新時点のものとなります。
店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。

この記事を書いたスタッフ

仙台イービーンズ店遠藤

仙台イービーンズ店店頭リペアの遠藤です。ヤル気が売りです。よろしくお願いします。シンプルが一番、だそうです(笑)

仙台イービーンズ店の店舗情報

このスタッフの記事をみる

関連記事

パッシブからアクティブへの電装改造

ギターリペア工房奥村

インレイ装飾~RYOGA編~

ギターリペア工房長谷川

ピックアップ取り付け前

リペアマン山口の大宮で日々リペア 43 ~ 良い音と見た目 ~

大宮店山口

福岡ギター修理のすゝめその33~オリジナルピックガード製作~

福岡イムズ店尾仲

~フレットすり合わせ~デュエリスト長谷川のリペア奮闘記 turn2

名古屋ギター&リペア長谷川

リペアマン山口の日々リペア 33 ~ピックガード??~

大宮店山口

リペアマン遠藤の仙台リペアブログ~その16~フレットバリ取りの巻!

仙台イービーンズ店遠藤

18Vサスティナーの取り付け

その他スタッフ・アーカイブ

名古屋パルコ店 リペアマン瀧口のブログ!vol 18

名古屋パルコ店瀧口

アコギのピックアップ取付と調整 【店長の気まま日記23】

名古屋ギター&リペア郡司