リペアマン遠藤の仙台リペアブログ~その56~スイッチ交換の巻!

みなさまこんにちは!

リペアマン遠藤です!

5月も半ばでちょっと蒸し蒸しですね…梅雨の気配です。

湿度が高いと楽器の調子・状態も変わりますので注意深く様子を見てあげましょう!

今回はエレキでありがちなリペアを紹介していきたいと思います!

まずはこちらをご覧下さい。

ストラトのコントロール部なのですが、今回の症状としてはセンターピックアップのトーンが効かなくなる時があるというご相談でした。

症状的に上の画像の中のパーツに不具合が出ていると考えてよいでしょう。

普通に考えるとポットやコンデンサに原因がありそうなものですが、調べてみると正常でした。


ふーむ。


そして気付いた事が。

スイッチをセンターの位置にした時にちょっとだけ遊びがあると。

これはもしかしたらスイッチかな…


ビンゴでした!


スイッチ位置がセンターにも関わらず微妙な差でトーンが効く位置と効かなくなる位置があったのです。

なかなか気付けませんね。

ともあれ原因はスイッチの不良と判明しましたので交換していきましょう。


ピックガードの中身です。

スイッチを見ておっと思ったのですが、近年の日本製Fenderギターではインチ規格のスイッチを使っている物もあるようですね。

種類としてはOAKの5wayスイッチです。ポジション切り替え時に少し固めのトルクのある感じの操作感です。

ひと昔前はミリ規格の国産スイッチのDM、YM系のスイッチがよく使われていたものですが、日本製のギターだからミリ規格というのはもう通用しませんね…

今回取り付けるのはCRLの5wayスイッチ。

長年使われ続けているインチ規格の定番スイッチです。何かと安心です。

OAKよりもスムーズな操作感ですね。

半田付けで交換。

ちなみにお客様の要望でリアピックアップにもトーンが効くように配線改造しました!

アンプに繋いでボールピースをコツコツ叩いてチェックしています。

大丈夫そうなので組み込んでいきましょう。

実際に音を出し最終チェックしてOKでした。完了です!

無事にセンター、リア共にトーンが効くようになりました!


いかがでしたでしょうか?

楽器の音に関しての不調というのは原因も実に様々です。

弾いていて何かおかしいなーと感じましたらお気軽にご相談下さい!



以上、リペアマン遠藤でした!

またお会いしましょう~

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この記事を書いたスタッフ

仙台ロフト店遠藤

宮城県出身。長野県でギター製造に携わった後2017年から島村楽器仙台イービーンズ店の店頭リペアマンとなり、現在の仙台ロフト店に至ります。仙台のリペアは遠藤にお任せ下さい!

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