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ルシアー駒木です

話題沸騰となっております、前回ブログ

ルシアー駒木のギターよもやま話 その34「物凄い陥没事故 その1」

ルシアー駒木のギターよもやま話 その34「物凄い陥没事故 その1」 - 島村楽器公式ブログ

無事に接着出来たところまででしたが、

お待たせいたしました!

今回はその続きとして、完成までをご覧頂きたいと思います。

綺麗に接着できました!

・・・というところで前回は終わりましたが、

塗装に入るべく作業を進めていきましょう。

まずは刃物を使って、はみ出したボンドや、細かく残った段差を落としていきます。

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更にペーパーを当ててみましょう!

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するとこんな感じ

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あれだけ広がっていた割れ目も、凹みの大きかった陥没部分も、元の形で収まってくれました。

今回は極力塗装面積も抑えたいですし、塗装する範囲内も、経年変化によって入ったクラックや風合いを残したいと思います。その為には下地が重要。

ペーパーの細かな傷を更に整えておきます。

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こんな感じに仕上がりました。

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上手く行きましたが、割れを修理した箇所は白くなっており、少々目立ちます。

このまま塗装をしてもこの白さは残ってしまいそうですねえ(こまり顔)

そこで、この楽器に吹かれているものと同様の塗料に、薄く色を入れたものを作り、筆で丁寧に塗っていきます。

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すると、

↓こうだったものが、

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↓こうなっていきます

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かなり目立たなくなったでしょ!

塗装作業に向けて、パーツを最小限外し、マスキングをしていきます。

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前回のブログでご覧頂いておりますが、この楽器には希少なサインがあり、上にフィルムを貼って保護がしてありました。今回修理過程でサイン周辺まで塗装する予定でしたので、折角です、フィルム無しで大丈夫なように、塗装でサインの上も保護してしまいましょう。

ということで「サイン上にも塗装する事を加味した範囲」で、マスキングします。

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ひとまず乾燥室に吊るしておいて、

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塗料の配合を行います。

オリジナルの風合いを壊さぬよう、元々吹かれている塗料と同じものを使用します。

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下地になる部分なので、薄く吹いて、今日はここまで。

(-ェ-)。o○Zzz…

数日後、塗装箇所を見てみると、、、

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なかなよい感じです

あれだけ凹凸が酷かった破損部分も綺麗な面が出ました。

が、研磨の際に塗装がどの程度剥がれたかで、色味が違う箇所が出来ていますねえ

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今回のご依頼、「修理箇所はこの楽器の歴史&勲章として隠したりはしないでOK、、、とはいえ目立たないようにはしたい、、、」との事。このままでは結構目立ちそうです。

そこで、前々回のブログでご披露しましたタッチアップの簡易バージョンを駆使すると、、、

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こんな感じ

いいですねえ!!

それでは仕上げの塗装に入っていきましょう!

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我ながら上手くいっております(笑)

こんな感じに仕上がりました!

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どうですか?

サイン部分もちょうど良い感じで保護されました。

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軽く研磨してみて、状態を見ながら、

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磨きを入れていきます。

まずは通常通りの磨きを入れ、綺麗に仕上げますが、

このままでは経年した他の表面部分と質感が異なってしまいます。

そこで、綺麗に仕上げた作業箇所を、元々の経年を感じる塗装面同様に再現していきます。

手を入れていないネックをよく観察して、

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先ほど磨き上げた面を、経年変化分ネックと同程度にくすんだ感じにします。

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いいですねえ。

次に、これまたルシ駒テクニック炸裂ですが、

クラックを再現!

これ↓が

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↓こうなります。

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どうですか??

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↑画面の左のほうは元々のクラック。右のほうは私が再生したクラックです。境目わかりますか?(笑)

今回、サイン部分を保護する様裏面の塗装をしましたが、保護目的ですから、サイン面はクラックさせる訳にはいきません。

とはいえ、全くクラック無しでは明らかに違和感がありますので、ルシ駒テクニックを駆使しまして、「内部にだけクラックを再現し、表面は実は割れていない」という特殊な仕上げにしてみました。

この様にサイン周囲も目視でクラックが見えますが、↓

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光を反射させると、表面は割れていないのがわかります↓

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すごいでしょ

さあ、ここまでくれば、もう一息!

バラしていたパーツを組み込んで、

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指板やフレットもクリーニング

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ネックが酷く反っていた事で「弾けてしまっていた」ようなのですが、ナットを確認すると高さが足りません。

オリジナルを交換はしたくないので、木材で底面を嵩上げ。

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調整して、完成!!!

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あの酷い割れが見事に修復!

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しかも、「割れた過去は勲章として見えても良いが、目立たなく」というオーナー様ご要望通りの感じに仕上がりました。

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如何ですか??

その陥没の激しさに、最初に拝見した時には衝撃をうけた(笑)今回の修理。綺麗に直りました。

今回のような破損状況の場合、パテや別の木材を使って陥没を埋めて修理すれば実は結構技術的には簡単に直せます。しかし元々の木材を修復し、塗装も最小限且つ同質の塗装で仕上げてこその「リペア」ですよね!勿論音質の変化も最小限で済んでいます。

皆さんも、ご自分の楽器がどのような破損状態になってしまっても大丈夫!

まずはご相談下さいね!

ルシアー駒木でした

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