フロイドローズの調整の仕方を知ろう
こんにちは!ギターリペア工房、井上です!
さて、今回は初心に返ってフロイドローズタイプのブリッジが搭載されている
ギターの調整について取り上げてみようかと思います!
今回お持ち込み頂いたギターの症状は
・チューニングをしてもブリッジのフローティングが下がり切ってしまっている
・オクターブピッチが合わない(1,2,3弦)
こちらとなります!
このままではこのブリッジの真の実力が発揮できません・・・!!!
ということで早速、リペアを行います。
まずシンクロトレモロブリッジ系、フロイドローズブリッジ系の仕組みとして、
ボディ表側の弦とボディ裏側のスプリング、この二点の張力を調整してブリッジのバランスを取っています。
今回の場合は裏側のスプリングの張力が強く、
ボディ裏面側にブリッジが引っ張られていたという事になりますね。
新しい弦を張ってチューニングをしながら裏側のスプリングを調整し、ブリッジのバランスをとっていきます。
すると・・・
できました!!!
これでブリッジのフローティングバランスは解決です!
次はオクターブピッチの調整へと参りましょう!
今回の場合は1,2,3弦のピッチが合わないようです。
チェックしてみるとどうやら音程が♯する方向でズレてしまっていました。
なのでこちらはブリッジサドルをボディエンド側に動かしていきます。
この時に弦は逐一緩めて調整していきましょう。
一発では正確に定まらないので何度か調整を行い・・・
できました!!!
ブリッジサドルの位置が先ほどとは違うことがお分かり頂けますでしょうか!
このギターの正しいサドルの位置はここだったという事ですね。
これにて症状の改善が完了しました!
この他にもネック反りの調整やピックアップの出力バランス、
ジャック交換等を行い、こちらのギターは修理完了となりました!
一度、調整が完了すればチューニングのズレ等も起こりにくく、
便利なフロイドローズタイプのブリッジ・・・
ただ自分で調整するのはよくわからないし、手が出しにくい・・・
そんなあなた!!
是非ともお近くの島村楽器へお持ち込みください!!!
今回の修理内容
- 基本調整(ネック反り、弦高、オクターブ、PUバランス等の調整。)
- ジャック交換
- 交換用パーツ代 (モノラルジャック)
合計金額 | ¥11,400(税込)+弦代+送料 |
---|
*修理費用は同じ症例でも楽器の種類や形状・仕様によって異なる場合があります。
ご不明な点はお近くの島村楽器にぜひともご相談ください。
お近くの島村楽器はこちらから、
リペアブース併設店と専門店はこちらをご参照ください。
記事中に表示価格・販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その価格・在庫状況は記事更新時点のものとなります。
店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。
店頭で勤務していた経験を活かし、お客様に寄り添ったリペアをモットーとしております。楽器を介してお客様とお会いできる日を心よりお待ちしております!