過去に島村楽器の店舗ホームページ、ブログなどに掲載されたリペアやメンテナンスに関する記事をご紹介します。記事中の情報はすべて掲載当時のものとなりますのでご了承ください。

皆様こんにちは!
今回、お客様からこんなご相談を頂きました。

「SGのヘッド落ちを解消したい・・・」

実はこのご相談、割と多いのです。
そもそも、SGのヘッド落ちがなぜ起こるかといいうところです。
1961年、Gibson Les Paulのモデルチェンジが行われました。
当時、市場を席捲していたストラトキャスターに対抗したともいわれています。
その為、 Les Paulは現在のSGシェイプ。薄いボディにダブルカッタウェイという仕様になり、
サイドウェイアームやマエストロと呼ばれるユニットが取り付けられました。

ただ、ストラトに搭載されているシンクロナイズドトレモロのようなアーミングはできず、
現在のチューン・O・マッチック・ストップテールピースタイプへと変わっていきます。
もともとはアームユニットがあったものからアームをとったわけですから、
当然ボディバランスは崩れます。(22フレットジョイントで、ネックが長く突き出ているという構造上の問題ももちろんありますが。)

であれば!アームと同じだけの重さを足してみよう!というチャレンジです。
お客様から「パネルって重くできますか、、、?」というお声を頂き、こちらを作成しました!
ご覧下さい!どーん!!

ブラス製のバックパネルです!

この存在感、圧倒的です・・・

マエストロなどのブリッジの重量がおおよそ、200g~300gでしたので、バックパネルの面積と、
ボディの薄いSGでは限られるプレートの厚みを考え、そしてお客様のご希望もありブラスをチョイスしました。

元々はこんな状態でした。

元々のパネルに合わせて形を整え・・・

ビス止め部の面取りや磨きを行い・・・

完成です!!
イメージはエフェクターの筐体のような輝きです。
これで約200g!
錆防止のコーティングも勿論施しています。


今回のSGはラージピックガードのタイプでした。
ピックガードをアノダイズドなどにして重量をいっきに稼ぐような方法もありますが、ビジュアルはもちろん、かなりの質量になります。ボディトップは特に振動に大きな影響が出ますし、ピックアップのマウント部分でもあるので、音質の変化がかなり出る可能性がありました。ですので、今回はバックパネルでトライさせて頂きました。

そしてヘッド落ちにつきましては、今までよりも落ちることなく、ある一定のところで止まってくれます。
ヘッド落ちも改善、パネルもカッコよく、良いこと尽くめです!

今回のご相談、楽器は、修理が必要でも、壊れている部分があるわけでもありません。

「今よりももっと弾きやすくしたい」
そんなカスタマイズも承りますのでお気軽にご相談くださいませ!

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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