よくある質問

「すべてのピアノ共通」に関するQ&A

「ブッシングクロス交換」とは何ですか?

width=680

ブッシングクロスとは?

ブッシングクロスとは鍵盤の中央と手前裏側に貼ってあるクロスのことです。鍵盤は中央のピンを支点にテコの原理で動いており、木部とピンが直接当たらないようにブッシングクロスが貼られています。

width=1920

ブッシングクロスは、使用頻度によりピンとの接触箇所が摩耗したり、虫食いにより繊維が破損することで、鍵盤の横ぶれやガタつきが生じるため、交換することで弾き心地が改善します。

虫食いと摩耗によりブッシングクロスが痩せてしまっている様子

width=1920

ブッシングクロス交換の様子

古いブッシングクロスを完全に取り除きます。
width=1920

ブッシングクロスを穴の側面にしっかりと貼り付けるために、治具を使用して圧着します。
width=1920

治具を取るとこのような形になります。この後、鍵盤がスムーズに動くように、一つ一つ鍵盤を調整しながら戻していきます。
width=1920

作業について

場所 実施可否 作業時間・納期
お客様宅作業 - -
工房での作業 応相談

「張弦」とは何ですか?

width=680

張弦とは?

弦は長年使用すると切れやすくなったり、錆びて劣化することで音の響きや伸びが少なくなってきます。

また、弦の張力を支えているチューニングピンのトルク(保持力)が弱くなるため、調律ができない場合があります。

チューニングピン、ピンブッシュ、弦枕、リボン等のパーツも含めてすべての弦を交換する事で、トルク(保持力)が改善しピアノの音色も改善されます。

交換後は弦の張力が安定するまで、こまめな調律実施を推奨しております。

弦を切る様子

width=1920

弦を外した時の様子

width=1920

チューニングピンを打ち込みながら弦を張っていく様子

width=1920

弦の張替後

width=1920

作業について

場所 実施可否 作業時間・納期
お客様宅作業 - -
工房での作業 応相談

「アグラフ交換」とは何ですか?

width=680

アグラフとは?

アグラフとは弦の位置を1音ずつ固定し、弦の高さや間隔を揃えているパーツです。

主に低音域から中音域にかけて用いられており、弦を1音づつ独立してアグラフの穴に通すことで弦の振動部分の長さを揃えられ、均一な発音になります。

使用しているうちに弦との接触部が消耗し、雑音発生の原因となります。

アグラフの穴から弦を抜いた状態でのみ交換可能となりますので、弦交換との同時実施が必須となります。

アグラフを抜いた時の様子

width=1920

作業について

場所 実施可否 作業時間・納期
お客様宅作業 - -
工房での作業 応相談

別途、弦の交換作業が必須となります。詳細は以下の記事をご覧ください。
「張弦」とは何ですか?

width=1920

ピアノのカバーをしていたところと、していなかった部分の色の差が気になります。 修理できますか?

該当のパーツの塗装をやり直す必要がありますが、修理することができます。

専用のメールフォームより「修理」をお申し込みください。技術スタッフ(調律師)がご自宅へお伺いし、ピアノの状態を確認をします。

完了後、正式なお見積り金額と納期を算出し、お客様へご連絡します。

消音ユニットを付けるとタッチや音は変わりますか?

アコースティックピアノとして問題なく演奏可能ですが、消音ユニットを取付する際に、消音ユニット付きのピアノに適した調整に変更しています。

消音ユニットを取り付ける前に消音ユニット付きのピアノが展示されているお近くの店舗にて、演奏した際の感触をご確認いただくことを推奨しております。

とりあえず音が鳴ればいいので調律だけお願いしたいと考えています。 修理は必ず必要でしょうか?

劣化によりパーツが欠損してしまっていたり、基準値からピアノが大きく変わっていて調律だけでは演奏可能な状態に戻せない場合があります。

作業の前にピアノの状態を確認させていただき、必要な修理や調整をご提案することがございます。