ユーフォニウムにもパッチ作成【後編】

みなさま、暑さには少しずつ慣れてきましたか?
私は日中室内で修理・調整をおこなっているので外に出た瞬間溶けそうになります・・・。
屋外でお仕事をされている方々を尊敬します!(水分補給しっかりなさってください!)
健康第一でみなさま過ごせるよう、ちょっとした変化に気付くのも大切ですね。

前編のおさらい

ユーフォニウムにもパッチ作成【前編】

さて「空いた穴は塞ぎましょう」を覚えていらっしゃいますか?
1年ほど前にも穴をふざぎました。
『パンがないなら、、、』という有名な言葉もありますが、空いた穴は塞げばいいんです!
・・・言うのは簡単何ですけどね(笑)
↓こちらの記事もぜひご覧ください!

空いた穴は塞ぎましょう

まずは採寸、そして材料探し、成形

今回もパッチを作ります!
しかし前回と比べるとまた難易度が上がりました。
管が曲がっている上に内側にもカーブがかかっています。

よく観察して頭の中にパッチの形のイメージをしていきます。

前回のパッチ作成は代わりになりそうな抜差し管がありましたが、今回はトランペットよりも大きなユーフォニウム。

程よい当て金が見つからなかったので金属プレートから切り出しと作成をしていきます。
その様子を順に追っていきましょう!

・テープで採寸と形のイメージ

・金属プレートからの切り出し

・あてがいながら細かく形を整える

いよいよ取付開始

形を整えていき、半田付けを行います。
様々な角度から半田がしっかり回っているか(隙間がないか)確認します。

完成!

・上面

・背面

・前面

古い楽器や、ハードな練習をたくさん耐えてきた楽器、大きな衝撃や力が加わり楽器に穴が開くこともあります。
現行モデルであれば部分的にパーツ交換などで対応出来ることもありますが、製造が完了している楽器やパーツの入荷までかなり時間がかかる場合だと今回のような「パッチ作成」という手段を使う事もあります。

消耗パーツのピストンフェルト等を交換し、楽器を組み立て、吹奏検査をおこない<完成・調整完了>となります!

⇓ピストンフェルトのビフォー・アフター

楽器の修理方法はさまざまな方法がありますね。
また次回も調整の様子などをお届けできればと思います。

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この記事を書いたスタッフ

Wind&Repair富田

最後に楽器の調整を行ったのはいつですか?原因は調整崩れかもしれません。演奏する時にベストな状態で思い切り楽しんでいただけるよう全力でサポートします!

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