こんにちは!島村楽器 三宮オーパ店ドラム上級アドバイザーの大倉です。
ドラムを演奏する上で、かなり大事なことに「ストローク」が挙げられます。
叩く前→叩いた後のモーション・一連の動きのこと
- 叩く前、スティックの先を構える位置
- スティックの先が打面にヒット
- 叩いた直後、スティックの先がとどまる位置
この①〜③の動き「ストローク」は4パターンあります。
この4パターンの違いを理解してプレイすると、演奏の質・表現力が劇的に良くなります!!
ドラムを始めたばかりという方にも今すぐオススメの練習です♪
また独学でやってきたけど行き詰待ってしまっているという方も是非試してみてください♪
「ストローク」の4つのパターン
【D】ダウンストローク
- 叩く前、スティックの先は高い位置
- スティックの先が打面にヒット
- 叩いた直後、スティックの先は低い位置

【T】タップストローク
- 叩く前、スティックの先は低い位置
- スティックの先が打面にヒット
- 叩いた直後、スティックの先は低い位置

【U】アップストローク
- 叩く前、スティックの先は低い位置
- スティックの先が打面にヒット
- 叩いた直後、スティックの先は高い位置

【F】フルストローク
- 叩く前、スティックの先は高い位置
- スティックの先が打面にヒット
- 叩いた直後、スティックの先は高い位置

叩く姿を図にするとこんな感じです。
とりあえず4つの「ストローク」に慣れるためにも
【D】→【T】→【U】→【F】→【D】→【T】→【U】→【F】・・・
繰り返し叩いてみましょう!!動きを確認するためテンポはゆっくりでOK
4つの「ストローク」の特徴・注意点
【D】ダウンストローク
最も基本となり、まず始めに習得してほしいストロークです。
スティックを振り下ろし、叩いた直後にスティックの先を低い位置で止める・・・
最初は難しいと思いますが、これが自然にできる様になると音の粒立ちが格段に良くなり、移動も早くできる様になります。

【T】タップストローク
小さいモーションの中で音量・リズムをを正確にキープする事は意外と難しいかもしれません。
「ドラムの音が雑だ!」「うるさい!」と言われてしまう方(悲しい泣)ちょっと練習してみてください。
小さい音を出せるからこそ、大きい音に説得力が生まれます!
【U】アップストローク
小さい音の次の大きい音の準備モーションです。
「フレーズがもたってしまう・・・」という方は準備モーションが遅い可能性があります。
①小さい音→②大きい音に移る時に、実は小さい音を叩いた瞬間から大きい音のモーションの準備に入る必要があります。
※分かりにくい場合・・・この後出てくる16部音符のフレーズを参考にしてみてください。
【F】フルストローク
︎一番動く幅が大きいのでスピーディーに叩くことを意識してみましょう。
シンバルをシャーーーンと勢い良く叩く時などフルストロークのフォームの美しさで
かっこよさもグッとアップするでしょう♪
「アクセント」のついたフレーズは「ストローク」を意識すれば大丈夫!
「アクセント」とはアクセントのついた音を強く叩くことです。
フレーズにアクセントが出てきた場合・・・
★「アクセントのついた音」をはっきりと強く叩く
★「アクセントのついていない音」をガクッと弱く叩く
・・・という叩き分けが大切になってきます。
この時、活躍するのが4つの「ストローク」です。
実際に下のリズムを叩いてみましょう!

「ダウンアップ」の連続プレイ
下の楽譜の①の16分音符のパターンを分解すると・・・
「ダウンアップ」の連続プレイになります!

スティックを1回振り上げるモーションの中で2回(D→U)
つまり動きが少なく済むので、早くラクに叩けます!!
「ダウンアップ」をハイハットで実践

ロックの8ビートパターンではこの「ダウンアップ」の連続プレイが多様されていた訳です!!
これだけではないですが・・・
「ダウンアップ」の連続プレイのかっこよさが「上手い人」のプレイの一つの目安になるかもしれません。
最後に
今回の記事は「ストローク」を取り上げてみました。
ストロークの叩き分けが「アクセント」奏法や8ビートのハイハットの「ダウンアップ」奏法にもつながります。
是非習得してドラム演奏をより自由に楽しんでください♪
次回の記事の予定
次回はいよいよ「足」を絡めたフレーズをご紹介したいと思います。
「手」と「足」が交互に混ざり合うことで、ドラムセットならではの立体的なフレーズが生まれます!