皆様こんにちは、梅田ロフト店DJ・デジタル機器担当の阪口です。
今回は人気のポケットサイズシンセ「Pocket Operator」シリーズについて面白い使い方をレビューしたいと思います。
POシリーズは先日のNAMMショーにて新商品のPO-20、PO-24、PO-28も発表され人気が再燃しつつあります。
単品でもゲームウォッチのようにかなり楽しく遊べますが、元々出音が良いこともあり他のガジェット機材やシーケンサー、リズムマシン、DAWなどと繋いで作曲やライブに活用してもかなり使える機材です。
実例動画とシンクモードの使い方をメディアインテグレーションさんのサイトから引用して掲載します↓
PO-12 rhythmとKorg Volca Sampleの組み合わせ
PO-12 rhythmとPO-14 subを、Arturia Beatstepを通してDAWと同期
PO-12, PO-14, PO-16の全3機種の他、AIRA TB-3、Volca Keysを同期して使用
Korg Monotribe、Korg Volca、TE PO-12をそれぞれSYNC端子を使用して同期
PO-16とAbleton Liveの同期。DAW上のトラックの1つに、クリック代わりのキック音を用意し、メインミックスではなくSYNC INに流す事でBPMの同期が可能になります。
POシリーズ全3機種を同期してライブ演奏
POシリーズには5つのシンクモードがあり、それぞれのモードを使い分けることによりさまざまな機器との連携ができるようになります。
シンクモードの種類はこちら↓
SY0=シンクなし
デフォルト設定はこちらになります。
SY1=シンクマスター
POシリーズをマスターとしてシンク信号と音声信号をステレオミニプラグの左右のチャンネルに分けて出力します。
SY2=シンクのみ、スレーブ
POシリーズ以外の外部機器からのシンク信号の最終受けに使用する際に設定。外部機器からはシンク信号のみを受信。
SY3=シンクのみ、スレーブ(スルー)
POシリーズ以外の外部機器からのシンク信号を他の機材との間に入って受ける場合に設定。外部機器からはシンク信号のみを受信。
SY4=シンク/音声、スレーブ
POシリーズ同士を接続する際のシンク信号の最終受けに使用する際に設定。シンク信号とオーディオ信号を1本のステレオミニプラグで左右のチャンネルに分けて受信する。
SY5=シンク/音声、スレーブ(スルー)
POシリーズ同士を接続する際に他のPOシリーズとの間に入って受ける場合に設定。シンク信号とオーディオ信号を1本のステレオミニプラグで左右のチャンネルに分けて受信し、同じく1本のケーブルで出力します。
シンクモードの切り替えのやり方は各POシリーズの「funct」もしくは「key」ボタンを押しながら「bpm」ボタンを押すことで液晶画面右上の文字が変わりますので希望のシンクモードを選んで指を離すだけでOKです。
「funct」ボタンを押しながら「bpm」ボタンを押すと、、
液晶画面右上の表示が「SY0」とか「SY1」とかに変わります。
※左側のインプット(シンクインプット)にケーブルを繋いでいないとSYNC2~5は選ぶことができませんのでご注意ください。
それではいよいよPOシリーズとモジュラーシンセを同期する方法を解説していきます。
まず最初にPOシリーズとモジュラーシンセを同期する為に必要なケーブルをご紹介します。
コチラとか↓
コチラとか↓
上記のケーブルのステレオ部をPOシリーズの右側に差し込むことでシンク信号とオーディオ信号を別々に分けてはき出すことができますので、シンク信号で他のモジュラーと同期を取ったり、オーディオ信号をミキサーに入れたり、クロスモジュレーションしたりして一緒に使用することができるということです。
参考までにPO-12のシンク信号とオーディオ信号の音を別々に聞けるようにMutable Instruments Framesミキサーにつないでみました。
シンク信号とオーディオ信号がばっちり分かれてますね~
それでは次にPO-12とPO-14を同期させてミキサーでミックスして演奏してみましょう↓
PO-12のシンクモードはマスターですので「SY1」に設定
PO-14のシンクモードはスレーブですので「SY2」に設定。PO-12からのシンク信号を右側にミニモノ入力で受けます。
ばっちりリズムとベースが同期してますね~
POシリーズは特に音が良いですのでこれだけでも十分かっこいい音が作れますよね!
それでは次にPO-12、PO-14、PO-16を全て同期して演奏をしてみましょう。
まずシンクモードをPO-12がシンクマスターですので「SY1」、PO-14とPO-16がスレーブですので「SY2」に設定します。
PO-12からはき出されるシンク信号をMutable Instruments Linksのバッファードマルチプルで分岐させてPO-14、PO-16にそれぞれシンク信号を分配。
シンク信号をマルチプルで分岐させることで複数のモジュラーシンセ、機材と同期を取ることができますねー
それでは最後に各POシリーズとモジュラーシンセを複数同期して演奏をしてみましょう。
先ほどのPOシリーズ3台同期のシステムからシンク信号をLinksからもう一つ分岐させてMutable Instruments Gridsのclock入力にパッチングすることで同期。
Gridsの3つのトリガーアウトをそれぞれMake Noise ReneのX軸Clock受け、Y軸Clock受けにパッチング、ReneのCV OUTとGridsのもう一つのトリガーアウトをそれぞれMutable Instruments Elementsにパッチングすることで演奏、POシリーズ3台とElementsの音を最終的にMutable Instruments Flamesのミキサー機能でミックスして演奏しました。
いかがでしょう?POシリーズとElementsの音がばっちりシンクして演奏ができてますよね。特にPOシリーズのエフェクトはリアルタイムで非常に使いやすいですので、モジュラーと連動して一台あればかなり遊べると思います!
特に今年の夏に新しく発売予定のPO-20、PO-24、PO-28はかなり面白い音が出せそうですので発売が楽しみですね~早くモジュラーシンセと一緒に使ってみたいです。。
気になられた方は梅田ロフト店の店頭でも試せますのでお気軽に遊びにいらしてください!
梅田ロフト店デジタル担当 阪口(さかぐち)

DJ歴20年、現在も現役DJで活動をしているDJ専門スタッフの阪口です。
今までクラブイベントや野外イベントでDJ、バンドのトラックメイカー、オーガナイザー等々色々と活動してきましたので、DJに関する事なら何でもご相談下さい。
