INTEGRA-7 Editor Ver.2が公開。さっそく試してみました。

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INTEGRA-7 Editor Ver.2が公開。さっそく試してみました。

記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は予告なく変更することがあります。

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こんにちはサカウエです。ローランドのフラッグシップ音源モジュール「INTEGRA-7」の専用エディターソフト「NTEGRA-7 Editor Ver.2 for Mac」がリリースされました。
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「NTEGRA-7 Editor Ver.2 」はPCM 音源を含め、すべての音色パラメーターのエディットが可能な専用エディターです。これで何ができるかというと、パソコンとUSB接続したINTEGRA-7の音色エディット、エフェクトの設定、各パートのミキシング、立体音響効果のモーション・サラウンドなど、INTEGRA-7のコントロールをパソコン側で行うことができるのです。

Win版は先行リリースされていましたが、今回のMac版のリリースではれてマックユーザーもINTEGRA-7を完全コントロールできるようになりました。ではさっそくチェック!

インストール

下記ページからお使いのOSにあった、ドライバーソフト、エディターのインストーラーをダウンロードしてインストールします。インストールガイドもダウンロードすることができますので、マニュアルに従って正しくインストールしてください。

注意点
INTEGRA-7 Editor Ver.2(Mac/Win)は

  • 64ビット版プラグインです、32ビット版 DAW、32ビットモードで起動した DAW では動作しません。
  • INTEGRA-7のシステムバージョンがVer.1.20で動作します。
  • INTEGRA-7 専用ドライバをあらかじめインストールしてください。

ダウンロードページ
http://www.roland.co.jp/support/article/?q=downloads&p=INTEGRA-7

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「NTEGRA-7 Editor Ver.2」はDAW上で、AUまたはVST3プラグインとして起動します(スタンドアローンは非対応)。2014年7月時点では以下のDAW上で動作が確認されています。それ以外は自己責任ということになりますのでご注意ください。なおDP8(win,Mac)では認識しませんでした(泣)

Mac版
[ AU ]:Apple – Logic Pro X
[ VST3 ]:Steinberg – Cubase 7.5 ( 64ビット版 )Win版
[ VST3 ]Steinberg – Cubase 7.5 ( 64ビット版 )
[ VST3 ]Cakewalk – SONAR X3 ( 64ビット版 )

インストールが終わったらINTEGRA-7 Editor Ver.2 をお使いいただくには、本体の USB ドライバの設定を「 VENDER 」にする必要があります。INTEGRA-7 の取扱説明書「パソコンと組み合わせて使う」の手順で設定をしてください。

SONAR X3で起動したINTEGRA-7 Editor Ver.2
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起動してみる

今回はCubase7.5(64bit MacOX版)で使ってみました。
Cubaseで新規プロジェクトを作成後、ソフトシンセ同様にインストゥルメント・トラックを追加します。
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起動画面

Ver.1と比較するとシンプルで落ち着いたルックスになっています。
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使用前の設定

「NTEGRA-7 Editor Ver.2」を使うにはパソコンとINTEGRA-7間でデータのやりとりが行えるように、デバイス設定を行う必要があります。「Utility」モードにしてから「Device」を選択します。
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「Device」の設定
InputとOutputのDeviceを「INTEGRA-7(Windows版ではINTEGRA7 CTRL)」に設定します。
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続いてREADボタンを押しINTEGRA-7本体のデータを読み込みます。
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データ読み込み中
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Readが終了するとエディタと本体でデータが同期されます。ちゃんと各パートの設定が読み込まれているのがわかると思います。
これは PART VIEW画面で、全16パートの音色、音量、パン、エフェクトセンド、MUTE、SOLOなどを総合的に設定、コントロールすることができます。
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音色カテゴリーを選択
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トーンセレクトメニュー。一目瞭然でラクチンです。
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ほかにも各パートのトーン、レベル、EQ 、発音域、等々、様々な設定を行うことが可能です。下図はパートEQ
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音色設定画面(TONE)

TONE画面では各トーンの細かい設定が行えます。下図はSuper Natural Acousticトーンの各種設定画面。アコギ音色の場合は、ノイズレベル、ストラムモード、ストラムスピードなどが設定できます。和音を一度に弾いてもバラけて発音させるといったSuper Natural Acousticトーンならではの「振る舞い」を演出できるのですね。バージョン1と比較すると派手さはなくなっています・・ちょっと残念な気も・・・
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こちらは以前のバージョン1

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SuperNatural Acousticのオルガントーンの場合、ハーモニックバーの調整が行えます・・できればバージョン1のようなドローバー風のグラフィックになったら嬉しいのですが・・ぜひ次期バージョンでは実装して欲しいです。
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こちらは以前のバージョン1

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SuperNatural Synthの場合
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これも将来はバージョン1のようなJUNOっぽいグラフィックになると嬉しいです(しつこいかな?)
こちらは以前のバージョン1

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エフェクトの設定

バージョン2では1ではできなかったエフェクトの設定も行えるようになっています。
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これで音色の作りこみも完璧です。

 モーションサラウンド画面

INTEGRA-7の特徴でもあるモーションサラウンド機能もエディター側でコントロール可能です。
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これはさすがにグラフィカルでわかりやすいですね。ぐるぐる回せます~

というわけで、非常に快適な環境で音楽制作に集中することができるのが、この「NTEGRA-7 Editor Ver.2」を使う一番のアドヴァンテージですね。もちろんINTEGRA-7本体だけでもすべてのパラメーター設定は行うことができるのですが、パソコンの大画面での快適さは比較になりません。バージョン1と比較するとグラフィックの面では少々残念なところもありますが、エフェクト、システム設定などすべてのパラメーターを触れるようになったのは非常にありがたいですね。一度使ったらもう前には戻れません・・というわけでINTEGRA-7のユーザー様は必携のアイテムです。

ダウンロードページ:http://www.roland.co.jp/support/article/?q=downloads&p=INTEGRA-7

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この記事を書いた人

デジランド・デジタル・アドバイザー 坂上 暢(サカウエ ミツル)

学生時代よりTV、ラジオ等のCM音楽制作に携り、音楽専門学校講師、キーボードマガジンやDTMマガジン等、音楽雑誌の連載記事の執筆、著作等を行う。

その後も企業Web音楽コンテンツ制作、音楽プロデュース、楽器メーカーのシンセ内蔵デモ曲(Roland JUNO-Di,JUNO-Gi,Sonic Cell,JUNO-STAGE 等々その他多数)、音色作成、デモンストレーション、セミナー等を手がける。

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