
こんにちは、バンドでキーボード弾いてる時、左耳から50cmの距離にあるクラッシュシンバルの連打攻撃の苦行に耐えてきたサカウエです。さて今回は音楽を楽しむ人にとって非常に大切な情報をお伝えしたいと思います。
「聴覚障害」から耳を守ってくれる、オランダ生まれのミュージシャン専用イヤープロテクター(いわゆる耳栓です)「Crescendo イヤープロテクター」を試してみました。
聴覚保護を目的に開発されたイヤープロテクター
Crescendo(クレシェンド)はオランダのDynamic Ear Company社のブランド。
クレシェンドのイヤープロテクターの開発の背景になっているのが、大音量で音楽を聞くことで発症する「聴覚障害」の問題。世界中の若者を中心に、大音量による音響障害が深刻な問題となっているとのことですが、欧米では聴覚保護の個人意識が高く、同社製品は幅広く愛用されているとのことです。
今回その「クレシェンドのイヤープロテクター」を販売代理店のディリゲントさんからお借りして試してみました(※)。
(※)2014 年3 月1 日より、Crescendo 製品の日本国内輸入代理店業務は「株式会社コルグ」さんに変更されました。
ラインナップは「Woodwind」、「Vocals」、「Drummer」、「Music」の4種類
クレシェンドのイヤープロテクターは、楽器のパートや音楽のジャンル別にチューニングされた特殊フィルターが個々に搭載されており音楽の質を落とすことなく、それぞれ必要に応じたモニタリングと音圧低減の効果があるとのこと。
イヤープロテクター装着時でも、必要な音声は明瞭に聞き取れますので、必要なサウンドのモニタリングや、会話などのコミュニケーションが取れるようになっています。万が一の警告音も聞こえるので安心ですね。
Woodwind

木管楽器や金管楽器等のプレーヤー向きモデル。推奨使用環境はアンプを通したアコースティック系楽器、ジャズのライブ等。約15dBの遮音レベル。全周波数帯域を平均的に低減させ、癖のないモニタリングを実現します。
Vocals

ボーカリスト、ギタリスト向けモデル。推奨使用環境はポップス系・ロック系のライブ等。約20dBの遮音レベル。メインとなるボーカルやギターパートの音域は、明瞭にモニタリンング出来るようにチューニングされています。
Drummer

ドラマー、ベーシスト、DJ向けモデル。推奨使用環境はハードロック・メタル系のライブ等。約25dBの遮音レベルでシンバルやリムショットの音圧を低減しつつ、ゴーストノートやブラシワークなど演奏などの細やかなニュアンスはしっかりとモニタリングできるとのこと。
Music

上記3種類のミュージシャン向けとは異なり、これは一般の音楽リスナー向けに設計されたモデル。約19dBの遮音レベル。長時間、大音量で音楽を楽しむ方の聴覚保護をします。推奨使用環境はライブや音楽フェス、クラブ等。本来の音質をそのままに、安心してステージを楽しめます。装着したままの会話もOK。
実際に試してみました
では実際にDrummerモデルを試してみました。イヤーチップは大小2種類、紛失防止用のケース付きです。

製品は水洗いが可能で、衛生的。

装着方法が記された取り扱いマニュアル付き

非常にソフトな質感、初めて装着する際は少々戸惑うかもしれませんがすぐ慣れると思います。
上図Aで記されている「フタ」のようなものがフィルター。大小のイヤーチップを交換する際は必ずこのフィルターを付け替える必要がありますので注意してください。
こんな感じできこえる?
大音量のモニター・スピーカーで試してみると、トータルな音楽の鳴りには変化はありませんが、確かに高域の一部が抑えられて聞こえます。なんだか「守られている」という安心感がありますね・・・言葉ではうまく表現できませんので、ローランドさんのR-MIX(※)の画面で例えてみるとこんなイメージ?(あくまでイメージで実際の鳴りとは無関係です)

(※)R-MIX:音楽をビジュアル化し、リアルタイムのコントロールを可能にするソフト。
音圧低減効果
下図はメーカーが公開している音圧低減効果のグラフ。


各モデルごとに、目的のパートやカテゴリーのモニタリング専用にチューニングされた特殊なサウンドフィルターを内蔵しています。これにより欲しい音をしっかりと聞き取りながらも、耳にダメージを与える余分な周波数帯域を大幅に軽減してくれるとのこと。
なお輸入元の西華デジタルイメージ株式会社さんのウェブで公開されているアーチストレビューによると、あのドラマーの五十嵐 公太氏は、轟音セッションの際には-20dbの「Vocal」を、そして飛行機の移動中には-25dbの「Drummer」を使用しているとのことです。なるほどこうした使い分けもできるのですね~参考になります。
その他こんなに多くのアーティストが「クレシェンドのイヤープロテクター」を愛用しています~deadmau5(デッドマウス)から、SLIPKNOTまで爆音揃い!

難聴や聴覚障害は深刻な問題
音楽を職業とするミュージシャンや、現場スタッフ、またオーディエンスにとって聴覚障害は深刻な問題ですね。
聞くところによれば、コンサート、ライブ等の主催者は、ある一定以上の音量環境下では聴覚保護を目的とした対策を打つように法律で定められてる国も欧米にはあるそうで、日本では欧米と比べてもまだ聴覚保護に対する意識が少ないと言われているそうです。
なお本国Dynamic Ear Company社の製品ページを見ると、他にも色々とラインナップがあるようです・・・「就寝用」「モーターサイクリング」「飛行機」「DIY」・・等々、奥が深いですね。
☆
というわけで、大音量で音楽を楽しむのは非常に楽しいことですが、こうした聴覚保護対策は必要ですね。今からでも遅くありませんので、みなさんも自分の大切な耳を守りましょう!(携帯プレーヤーの大音量も要注意ですよ~)
「クレシェンド・イヤープロテクター」2013年10月11日発売予定
発売中
(※)2014 年3 月1 日より、Crescendo 製品の日本国内輸入代理店業務は「西華デジタルイメージ株式会社」さんから「株式会社コルグ」さんに変更されました。
この記事を書いた人

デジランド・デジタル・アドバイザー 坂上 暢(サカウエ ミツル)
学生時代よりTV、ラジオ等のCM音楽制作に携り、音楽専門学校講師、キーボードマガジンやDTMマガジン等、音楽雑誌の連載記事の執筆、著作等を行う。
その後も企業Web音楽コンテンツ制作、音楽プロデュース、楽器メーカーのシンセ内蔵デモ曲(Roland JUNO-Di,JUNO-Gi,Sonic Cell,JUNO-STAGE 等々その他多数)、音色作成、デモンストレーション、セミナー等を手がける。




