XLN Audio Addictive Drums 2 レビュー!人気ドラム音源を試す!

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「Addictive Drums 2」の新しい機能と特徴を探る

【KIT】キット・ピースのスロットが新たに6つ追加

AD1では12スロットだったのに対して、AD2では18スロットになっております。

  • シンバルスロット(クラッシュ/スプラッシュ/チャイナなど)…3つ追加
  • ライドシンバルスロット…1つ追加
  • シンバル系以外のスロット…2つ追加

シンバルは基本の3つのクラッシュ・シンバルを使ってしまうとチャイナなどが使えなかったこともあり便利になってます。でもスロットが多すぎると逆に操作性が悪くなるのでこのくらいがベストですね。

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【KIT】キット・ピースリンクが搭載

ドラムキットを同時に鳴らすことができるリンク機能を新たに搭載されております。

スネアと一緒にタンバリンなどの付加音を鳴らすときなどに便利ですね。

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【KIT】トリガーキット音色が追加

Flexiスロットにサイン波やホワイトノイズ、トリガーサウンドなどの1ショットサンプルのが予め収録されております。(AD2に初期搭載)

エレクトリックなドラムサウンドを入れたい時や、上記の「キット・ピースリンク」機能を有効にしてアコースティック・ドラムと一緒に使いアタックを強調したサウンドを作ったりすることができます。

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【EDIT】レスポンスとトーンデザイナー編集機能

新たに追加されたキットピースの編集機能です。レスポンス・エディットはベロシティーがボリューム、フィルターとサンプル選択にどのように影響するかをコントロールできます。簡単に言えばベロシティーレイヤーのカーブ設定のことで、ベロシティーによるレイヤー(サンプル/フィルター)切り替えの幅の値を調整できます。

トーンデザイナーは堅くいえば時間経過による周波数特性のカーブを調整することができる編集機能で、キックとスネアに利用することができます。全体の音量を変えることなく倍音の鳴りを減らしてドライなサウンドにしたり、ローエンドのブーミーなウェットサウンドしたりと、キック/スネアの音色を変えられます。

どちらも言葉でいうと難しいですが、直感的に操作できるのできるのでぜひ試してみてください。

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【EDIT】ノイズセクションが追加

ノイズを付加するエフェクトです。ノイズタイプは8種類から選択することができ、電源のDCノイズやテープノイズなどが用意されております。

歪み系のエフェクトと用いることでローファイなサウンドにしたりできますね。

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【EDIT】ディストーション(マルチエフェクト)が新たに3つ追加

AD1でもディストーション・エフェクトはありましたが、AD2ではさらに3つ追加されております。

AD1に搭載されていたものは歪ませたり、エレキサウンド風にしたりと、どちらかというと、エフェクト色が強いものでしたが、AD2は音に温かみを与える真空管のシミュレートや、電圧を昇圧させた効果をシミュレートしたりと、ドラムサウンドを色づけるモノが増えております。

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【EDIT】テープ&シェープ&サチュレーティングリミッターが追加

テープはテープ・シミュレーターのことでテープレコーダーをシミュレーションしアナログ感を与えるというもの。シェープはコンプ的なものです。ただ、AD2に搭載されているのはどちらかというとアタック感を強めるセクションだと思っていただくといいかと思います。サチュレーターはAD1でも搭載されておりましたが、音をまとめる役目を果たしておりますのでシェープで極端にしてもこれを入れることでまろやか(?)にまとめてくれます。

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【EDIT】EQが4バンド イコライザーに

AD1では3バンドだったのに対して、4バンドになっております。また、LowカットとHigh カットも新たに搭載されております。

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【FX】マスターエフェクト「Delerb」に進化

AD1のトータルエフェクトにはリバーブとEQが搭載されておりましたが、AD2はリバーブ&ディレイ&EQを融合させた「Delerb」が搭載されております。

新しく搭載されたディレイは右の図で目で確認しながら行えるので非常に便利です。また、シンクももちろん搭載されております。

リバーブには”Swirl”というパラメーターが追加されております。リバーブテイルに残響効果を加えられるので、全体がごちゃごちゃにならず効果的に使えますね。

EQは2バンドに加えLowカットとHigh カットが追加されております。

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【BEATS】グリッドサーチ機能

ハイハット/スネア/キックのパターンを指定することで、そのパターンに適合したリズムパターンが検索することができます。

このリズムパターンが欲しいと思っても、膨大なパターンの中からそのパターンを探すのは一苦労ですよね。AD2の新機能の中でも、とても便利な機能だといえます。

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【BEATS】Beat Transformがさらに使いやすく

付属のリズムパターンのベロシティやアクセントやタイミングを変換し、新しいパターンを作成するトランスフォーム機能がさらに進化しております。どれくらい変えたか目視できるようになる画面が搭載されたのはユーザーには嬉しいですね。(ブルーが元の値、オレンジが変更した値)

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また、”Kitpiece Mixer & Reassign”ではドラムピースごとにベロシティ設定できるようになっていたり、ハットをクローズからオープンに、スネアをノーマルからリムショットに変えたりできるようになっております。

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【BEATS】ビート・レコーディング機能追加

リズムパターンの録音機能が追加されております。この機能はオリジナルのパターンをAD2に保存しておきたいときに便利です。もちろん、ホストアプリケーションとシンクします。というよりDAWと一緒に使わないと少々不便です。

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【ワークフロー】Sound ideal検索が追加

新しい検索機能でプリセットブラウザーに”Sound ideal”機能が追加されております。ナチュラルなドラムと過激なドラムをスライダーで検索し見つけやすいようになっております。

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【ワークフロー】オーディオレコーダー機能が追加

オーディオ・レコーダー機能は、MIDIからでも画面上からでもAD2が音を鳴らしている間の15秒間を録音している機能です。ドラッグすることで直前の15秒の音をWAVで書き出すことができます。

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【ワークフロー】スナップショット機能が追加

AD2の新機能の中でも非常に便利な機能です。全ての設定を4つまで記憶することができる機能で、ボタン一つで呼び出すことができます。サウンドの比較にも利用することができますし、元の状態に戻すUndo(アンドゥ)的にも利用できます。

ただし、AD2を終了(DAWでプラグインとして立ち上げた場合でも)してしまうと保持していないので注意してください。

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【ワークフロー】クラウドシンク機能が追加

自分で作成したオリジナルのプリセットをクラウド上に保存することができます。また、保存したプリセットをAD2のユーザー同士でシュアすることもできます。

「この楽曲で使っているドラムプリセットが欲しい」…と知人に言われたら、同じライブラリが保持していれば、渡すこともできるんです。

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つぎはAD2を全体的に触ってみての感想と、AD1とAD2のサウンド比較動画になります。

いろいろ進化したけどワークフローの改善が一番良い!

AD2を触ってみて、色々な機能が追加されているのが分かりましたが、なにより操作感が従来と変わらず使いやすいのが特徴です。

個人的な見解ですが、プラグインソフトは進化するほど扱いにくくなる傾向があったりします。

ドラムソフトで例えるなら、生と同じ鳴りを再現するために細かいキットのエディットや、人が叩いているかのようなグルーブを再現するために細かいMIDIエディットなどをつけるなど…。確かにそれらは嬉しい機能ではありますが、ADの良さは手軽にカッコイイ音がすぐ出るということですよね。

多すぎて結果的に使わないボタンがいくつもあるよりは、使うものが厳選してあって、「このエディットするなら…こういう音が求めているな」と、ある意味オートマチックになっているほうがユーザーには優しかったりします。

たとえバージョン2になっても変わって欲しくないのは、そういった”シンプルに””簡単に”扱えるソフトであることなのではないでしょうか。

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ですので、個人的にAD2の新機能で良いところをまとめると…

となります。

トーンデザイナー機能であれば、スネアやキックの倍音成分が予めセットされていて、上下するだけでその音がもつ特色が変えられるのは便利ですし、グリッドサーチ機能は類似パターンの検索するのに助かります。

Beat Transform機能はAD1からのドラッグ&ドロップ機能がさらに役立ちますし、スナップショット機能はすべてのパラメーターが一時保存できるのは嬉しいですね。

また、新機能としては書いておりませんが、立ち上がりが早くなった点もいいですよね。

最後に音に関してですが、AD1はどちらかというとハデなタイプのドラム音源でした。もちろんそれがADらしくもあるのですが…。

AD2は若干落ち着いたサウンドになっております。また、初期のプリセットでコンプ感たっぷりだった感じも和らいでいます。

そして、評価の高かった金物系(シンバル類)のリアルなサウンドはさらに素晴らしくなっており、余韻のザラつきが綺麗になってます。

両方のサウンド録音してみたのでぜひ、参考にしてみてください。

ちなみに、AD1とAD2はエンジンが違うので同じパソコンに共存することもできます。

※録音はDAからレコーダー24bit/96kHzで録音したのを16bit/44.1kHzに変換したサウンドです。

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