Korg KingKorg レビュー

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「KingKORG」徹底レビュー

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こんにちはサカウエです。シャンパン・ゴールドのひときわ輝くシンセサイザー「KingKORG」(キングコルグ)本当にこの名前で発売されるとは思っておりませんでした・・・アナログタイプのシンセでは珍しく近未来的なデザイン。7年前にコルグ社がリリースしたRADIAS以来の登場です。

2016年11月 ブラックモデルが登場!!


ルックスはKROMEの筐体に似ておりますが、中身は似て非なるもの・・KingKORGの特徴を挙げるとすれば

・即戦力プリセット

・イージーオペレーション

ということになるでしょうか?ではそれぞれを詳しくご紹介して行きましょう

即戦力プリセット

まずは「KingKORG」のデモ演奏を聴いていただければと思います。

プリセット音色デモ

いかがでしたでしょうか?「なんだかどこかで聞いたことがあるなあー」といった音色ですね~そうなんです「KingKORG」のプリセットの大部分は「アノ有名な曲で使われていた」ビンテージ音色を復活させたものなのです(おそらく・・)。

当時アーティストが実際に使っているシンセサイザーは非常に高価なシンセだったわけですが、それが全部「KingKORG」で再現できるということです。便利ですね~もちろん、プリセットが全てではありません。オリジナル音色派の方にもおすすめできるのがこのKingKORG。それではKingKORGの音色作成の特徴と、基本となる各セクションをご紹介して行きましょう。

イージーオペレーション

従来のアナログモデリングシンセは「ツマミがたくさんありすぎて難しそう」と敬遠される方も少なくなかったかもしれませんね(私は大好きでしたが・・)車に例えると、アナログモデリング・シンセはマニュアル車、PCMシンセはオートマチック車というイメージでしょうか?今では主流はオートマですが、その理由はやはり「簡易性」ですね。

「KingKorg」はアナログモデリングシンセですが、オートマチック車に近いコンセプトをもつマニュアル車といった印象です。フロントパネルを見てみましょう。

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ライブ等で使用頻度の高いツマミだけが配置されていますね。

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各セクションも分かりやすく配置されております。

赤枠の「カテゴリーボタン」で音色を呼び出すと、青枠のディスプレイにその音色のパラメーターが反映されます。音色のイメージを少し変えたいなと思った場合は、青枠の各ツマミを回して好みの音に変更することができます。緑枠はエフェクター・セクション。エフェクター部は近年流行のフットマルチエフェクターに操作感が似ていますね。エフェクトが付加されたサウンドが最終的にイコライザーなどを通って出力されます。

以上が信号のおおまかな流れ。続いて各セクションの詳細を見ていきましょう。

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まずはカテゴリーです。ここでプリセット音色を呼び出します。プリセットは8つのカテゴリー、合計200個内蔵されております。呼び出された音色のパラメーターは右のOscillator(オシレーター)、Filter(フィルター)と表示された部分に反映されます。

ではそのオシレーターやフィルター等の個々のパラメーターについて説明しましょう。

オシレーター

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Oscillator(オシレーター)は直訳すると「発振器」。基本となる「音の元」(波形)がここで決まります。

上記の写真では右側に赤く「ANALOG」と表記されていますが、これが波形の種類となります。波形選びは一番大きいノブで行います。例えばピアノ等のサンプリング系波形を選ぶ場合は、ノブを押して「DWGS」や「PCM」を選択し、ノブを回すとストリングスやエレピといった楽器の種類を選択することができます。

Filter(フィルター)

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オシレーターで選択された音は続いてFilter(フィルター)を通ります。フィルターは音色を加工する部分。低域だけ通過させたり高域だけ通過させたりして音色を変えるわけですね。フィルターセクションの大きいノブでどの帯域をカットするか設定することが出来ます。これは演奏中最も頻繁に回す機会があるノブになりますね。

AMP(アンプ)

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フィルターで音を加工すると、場合によっては音量が小さくなったりしますが、このAMPセクションでは音量を調節します。後ほどご紹介するEGと合わせて音量をコントロールするセクションです。

以上が信号の基本的な流れです。

LFO(エルエフオー)

続いてLFOとEG。この2つは基本となるオシレーター/フィルター/アンプを経由した音に変化をつける役目を持っています。

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LFO=低周波発信器。その名の通り、耳には聞こえない低い「低周波」を生み出す部分です。これはサウンドに周期的変化を与えるためのもの。

「KingKORG」ではフィルターとオシレーターにLFOをかけることができます。写真の左側に切り替えスイッチがありますね?フィルターに用いれば「ワウ効果」、ピッチにかければ「ビブラート効果」という周期的な変化を生み出します。

 

EG(エンベロープ・ジェネレーター)

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EGは「時間的変化」を生み出します。

「KingKORG」ではEGをフィルターやアンプにかけることで、時間の経過とともに「音量」や「音色」を変化させることができます。例えば金属的なベル・サウンドのフィルターにEGをかけ、最初は鉄を叩いた「キン」とした音から徐々に丸めの落ち着いた音に変化させることができます。アンプにEGをかけると、発音してから徐々に減衰していくという効果を生み出すことができます。

EGセクションには4つのツマミがありますがそれぞれの役割は以下となります。

  • Attack(アタック)…鍵盤を押してから最大音量になるまでの時間
  • Decay(ディケイ)…最大音量になってからSustainまでの時間
  • Sustain(サスティーン)…鍵盤を押している間、維持される音量
  • Release(リリース)…鍵盤が離されてから音が持続される時間

どの時間でサスティーンに入ったのかは、フィルターとアンプの切り替えスイッチの上にあるLEDがタイミングを明るさで知らせてくれます。視覚的に理解しやすいので、音作りに役立ちそうですよね!

以上が右側のパネルの全景です。用語だけ見るとなんだか難しい様に感じられるかもしれませんが、実際は感覚だけの操作でOK。イメージに合った音色になるまでノブを回して音作りを楽しんでください。

エフェクター

左側のパネルは主にエフェクター部。

普段、何気なく呼び出しているプリセット音色ですが、実はエフェクターの有無で全く印象が変わってしまいます。というより、(ダンス系の特殊な効果を除き)エフェクターはシンセサイザにとって必需品。したがってシンセの内蔵エフェクターの充実性と品質は非常に重要な要素と言えます。コルグのエフェクターは、ギター・エフェクターのメーカーと比べると知名度が低いよう感じる方もいらっしゃるかもしれません。id="__mceDel">しかし「カオスパッド」(下記写真)等のDJアイテムやシンセサイザーの世界では、KORGのエフェクターは非常にメジャーな存在なのです。

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そして厳選されたこれらエフェクター群が、この「KingKORG」には内蔵されているのです。

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「KingKORG」のパネル左側(エフェクター部)には3つの大きなノブがありますが、ここで同時使用可能な3系統のエフェクターをコントロールします。大きなノブで6種類のエフェクターの中から選択(計3種)し、それぞれのエフェクト・パラメーターを小さいノブで調整します。エフェクターのオン/オフは大きいノブを押すだけ。

各エフェクターごとに、使用頻度の高いパラメーターが小ノブに当てはめられていますので、演奏中にリアルタイムに効果的なコントロールが可能です。

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いかがでしたでしょうか?従来のアナログモデリング・シンセより圧倒的に使いやすくないっているこの「KingKORG」まだ難しいと感じる方は、ぜひ店頭で触ってみて下さい。プリセットだけでも十分に満足いただけると思いますが、音作りの楽しさを堪能できるシンセサイザーということがご理解いただけると思います。


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