YAMAHA ( ヤマハ ) が、96kHz対応、あらゆるシーンやシステム規模にフレキシブルに対応するコンパクトなデジタルミキシングコンソール「DM3 Standard」(DM3S)とDante対応モデル「DM3およびI/O ラック「Tio1608-D2」を発売します。
【2023年6月6日追記】 DM3S/DM3用のためのキャリングケースが発売されました。
DM3
「DM3」シリーズは、スタンダードモデル「DM3 Standard」とDanteカードを搭載した「DM3」の2種類がラインナップ。
Dante非搭載の「DM3 Standard」に、後からDanteを拡張することはできませんのでご注意ください。
※ DM3 Standard背面にあるネットワーク端子を、Danteネットワークに接続しても、Danteとしてご使用いただけません。
なお、「DM3」ではDanteネットワークを経由にて「Tio1608-D2」など、I/O RackのHAリモートすることが可能です。
高音質を受け継ぐ
サウンドエンジニアのための理想的な音の出発点は、クリアーで色付けのない音です。ヤマハのミキサーは、ステージ上のサウンドを色付けすることなく正確に捉え、必要に応じてクリエイティブな表現を加えることを目的として、音づくりしています。DM3シリーズは、コンパクトながら96kHzの高サンプリングレートを実現し、ミキシング、レコーディング、ライブストリーミング配信などのサウンドメイキングの出発点を提供します。
シンプルかつ直感的
デジタルミキサーの重要な利点は、アナログミキサーと比べ、より多くの便利な機能や豊富なプラグインなどを、シンプルで直観的に操作でき、利用できることです。DM3シリーズでは、スマートフォンのような9インチのタッチスクリーンと1つのTOUCH AND TURNノブで、ミキサーのほとんどの機能を操作することができます。
素早く柔軟なセットアップ
会場での音響システムの運搬、搬出、セッティングは、サウンドエンジニアにとって最も手間のかかる作業のひとつです。DM3シリーズでは、Quick Pro Presets、Editor、StageMixソフトウェアやDante対応(DM3モデルのみ)により、柔軟にパッチが可能で、システムの設定や物理的なセットアップに要するスペースや時間を大幅に削減できます。DM3シリーズは6 MIXバス+2マトリクス+2エフェクトプロセッサーを搭載し、パワフルかつコンパクトで、どこにでも持ち運べる堅牢性の高いコンソールです。
軽量かつ持ち運びに便利
精密な構造設計と厳選した素材の採用により6.5kgの軽量性と過酷なツアリング用途にも耐え得る堅牢な筐体を両立しています。
最もコンパクトなDante対応コンソール
ヤマハのDante対応ミキサーの中で最もコンパクトなDM3シリーズは、アナログ16入力、8出力を搭載し96kHzプロセッシングよる高音質を実現しています。I/Oラック「Tio1608-D/D2」と組み合わせでシンプルかつ高音質なDanteネットワークシステムを構できます。※DM3シリーズには、Dante搭載の「DM3」とDante非搭載の「DM3 Standard」の2モデルがあります。
サウンドエンジニアの創造性を高めるエフェクター
ヤマハミキサー初となる新開発のリバーブ「REV HD」「REV R3」を含む18種類のエフェクトを搭載した2系統のマルチエフェクトプロセッサーを装備しています。サウンドエンジニアの感性を活かした自由なサウンドメイキングが可能です。
素早くセットアップ可能なQuickPro Presets
ヤマハR&Dチームは、オーディオテクニカ社、FitEar社、ゼンハイザー社、シュア社、Ultimate Ears社、Westone Laboratories社といった主要メーカーや著名なエンジニアと協力して、さまざまなマイクや出力機器に最適化したQuick Pro Presets™を開発しました。これらの実用的なプリセットにより、初心者でも理想的なサウンドに近づけることができ、経験豊富なエンジニアには大幅な時間短縮を可能にします。入力チャンネルには、ボーカルからドラムセットまで、200以上のプリセットを用意しました。すべてのプリセットは、実際にさまざまなマイクや楽器の使用を想定して精密にチューニングしています。出力チャンネルには、さまざまなスピーカーシステムやUltimate Ears社などのインイヤーモニターのプリセットを搭載し、環境や部屋の大きさに合わせていくつかのバリエーションを用意しています。これらは、時間がないときにそのまま使うこともできますが、マニュアルで微調整するための出発点としても最適です。プリセットから作成したセットアップや、ゼロから作成したセットアップも、プリセットとして保存することができます。
用途に合わせたシーンプリセット
DM3シリーズを使用する様々なシーンで、素早くセットアップするためのシーンプリセットが用意しました。ヤマハR&Dチームのエンジニアが、セットアップのスピードを上げ、また微調整やリハーサルの時間を確保するために作成したプリセットです。後述のシーンプリセットを参照ください。
様々な場面で快適な操作を実現する各種アプリケーション
Windows/Macで多くの機能にリモートアクセスでき、オフライン編集に最適な「DM3 Editor」、iPadを用いてステージ上でのリモートミキシングができる「DM3 StageMix」、タブレットを用いて演奏者ごとのモニターを調整できる「MonitorMix」など、状況に応じて快適な操作を可能にする多彩なアプリケーションを用意しています。
プロ品質のライブストリーミングをより簡単に
ストリーミング配信には特有の技術的な要求があり、アウトボードやそのスペースを追加しなければ対応できないことも少なくありません。DM3シリーズは、USB接続で簡単にライブ配信ができるほか、マトリクス、フレキシブルなパッチ、プリセットなど、ライブ配信をトラブルなく円滑におこなうための機能を凝縮して搭載しています。また、DM3シリーズはコンパクト設計のため、ストリーミング配信の役割を担いながら、もう1台のコンソールを現場のPA用途で使用するマルチコンソールとしても最適です。
充実したストリーミング配信機能
DM3シリーズは、ストリーミング配信に必要な機能をコンパクトな筐体に凝縮しています。豊富なアナログI/OとUSB端子を装備しており、DM3シリーズでミキシングした音声をストリーミング用ソフトウェアを起動したパソコンに直接入出力することが可能です。ステレオやマトリクスなど、オーディオルーティングの自由度が高く、現場PA用とストリーミング用の音声を別々にミキシングすることができます。
また、Danteを搭載したDM3*は、単体での運用はもちろん、複数のコンソールを使った大規模なストリーミングシステムの一部として使用することにも適しています。例えば、DM3を2台使用することで、Danteで伝送された音声を現場PA用とストリーミング用に入力したり、2種類のミックスを使い分けたりすることができます。また、コンパクトな筐体なので、スペースが限られている場所でもシステム拡張のためのコンソールとしても最適です。
※DM3 Standardはアナログモデル、DM3はDante対応モデルです。
フレキシブルな入出力パッチ設定
DM3シリーズの入出力は、パッチを簡単かつ自由に変更することが可能です。場所を選ばず、細かな修正にも柔軟に対応できるため、役割分担のあるチームでは非常に有効なコンソールです。
コンパクトなボディに充実した録音・編集機能
DM3シリーズは、ライブレコーディングからホームエディットまで、あらゆるニーズに対応するポータブル音楽制作ツールです。DAWリモート機能は、ライブ会場やレコーディング環境で、さまざまなデバイスを使ってミックスやレコーディングをコントロールでき、その素材を自宅に持ち帰って自由に編集することができます。録音した演奏は、USBメモリーやHOST to USB接続したPC、または別のDante対応機器(DM3のみ)に直接保存し、バンドルしているDAWソフトウェア「Cubase AI」やその他のお好みのDAWソフトウェアで編集することができます。
音楽制作を効率化するDAWリモート
DM3コンソールは、デジタルオーディオワークステーション(DAW)との相性も抜群です。ボリューム調整、再生、停止などのDAW操作を、本機のフェーダーやボタンをフィジカルコントローラーとして使用することで、スムーズな操作でアレンジを行うことができます。DM3はさまざまなDAWソフトウェアに対応しており、音楽制作ソフトウェアプラットフォーム「Cubase AI」をバンドルしています。DAWリモートモードへの切り替えは、USER DEFINED KEYS 1と2を同時に押すだけのワンステップ操作で行えます。
正確なモニターレベルコントロール
DM3シリーズでは、モニターレベルをフェーダーでコントロールすることができます。アクセスがシンプルで簡単なため、よりスムーズで正確なミックスバランスのチェックが可能です。また、カスタムフェーダー機能を使ってモニターレベルのコントロールを割り当て、よりスムーズで正確なミックスを実現したり、User Defined Keysでモニターソースを切り替えて個別にボリュームを調整することも可能です。
多彩なレコーディングに対応
DM3シリーズは2機種ともUSB to Hostによるマルチトラックレコーディングに対応しており、USBメモリーを両機種前面のUSBコネクターに差し込むだけで2トラックレコーディングも可能です。また、Dante対応のDM3では、Dante Virtual Soundcard(DVS)を使用したマルチトラックレコーディング機能が対応しています。DM3シリーズには、さまざまな環境や用途に対応できる柔軟なレコーディング・オプションが用意されているのです。
※Dante Virtual Soundcardは付属していません。
DAWソフトウェア「Cubase AI」をバンドル
DM3シリーズには、SteinbergのDAWソフトウェア「Cubase AI」をダウンロードでバンドルしています。Cubaseは、最も先進的で包括的なDAWソフトウェアとして、音楽制作のための強力で柔軟なプラットフォームをユーザーに提供し、リードしてきました。そしてCubase AIは、世界中で高い評価を得ている「Cubase Pro」のコアテクノロジーを凝縮したスペシャルコンパクトバージョンです。
カスタマイズ可能なインターフェース
仕事環境が変われば、コンソールにもユーザーにも、さまざまな要求が生まれます。DM3シリーズのコンソールデザインは、この点を考慮して設計されており、ユーザーの要望や経験レベルに合わせてカスタマイズ可能なインターフェースを備えています。例えば、チャンネル名の言語表示やユーザーアカウントによる操作制限、ProVisionaire Touchと ProVisionaire Controlの採用など、さまざまな用途に最適化されたコントロールパネルを提供します。※ProVisionaireは、今後のアップデートでDM3シリーズに対応予定です。
ユーザーにとって最適な設定を提供
DM3シリーズは、プロのエンジニアからコンソールをほとんど使わない方まで、幅広い層の方が操作できるように設計しており、その見え方はユーザーによって異なります。例えば、Guestとしてログインすると、使用できる操作が限定されるため、使い方もシンプルになります。
DM3シリーズコンソールは、ゲイン設定を視覚的にサポートするGainFinder™機能や、複数のパラメーターを1つのノブでコントロールできる1-knob COMP™ や 1-knob EQ™など、ユーザーサポートや時間短縮のための機能を豊富に搭載しています。また、チャンネル名はUnicodeに対応し、さまざまな言語での入力が可能です。DM3シリーズは、言語やスキルの異なる複数のユーザーが使用する用途において、特に効果的で使い勝手の良いミキサーです。オプションのRK-DM3は、ラックマウントが可能で、柔軟な設置が可能です。
※英語以外の言語によるチャンネル名の入力は、DM3 EditorまたはDM3 StageMixで行うことができます。
DM3でお気に入りのプラグインを持ち運べる
DM3シリーズには、VSTプラグインを使用できるプラグインホストソフトウェア「VST Rack Elements」をダウンロードにてバンドルしています。DM3でエフェクトプラグイン環境を充実させ、他のミキシングコンソールと連携させることも可能です。※DM3シリーズではエフェクトプラグインのSend/Returnのみ対応。
豊富なリモートコントロールオプション
豊富なリモートコントロールオプション DM3シリーズは、さまざまな外部コントロールに対応しています。カスタムコントロールパネル「ProVisionaireシリーズ」に加え、汎用通信プロトコルであるOSC(Ethernet経由)、MIDI(USB経由)にも対応しており、リモートコントロールに柔軟に対応します。
※ProVisionaireは、今後のアップデートでDM3シリーズに対応予定です。
シーンプリセット
01 Podcasting
ポッドキャストやインタビューといったストリーミング配信や録音用のプリセットです。ホスト、パネリスト3名、外部からのリモートゲスト、それに音楽再生の入力をミックスし、OMNIアウト7ch/8ch、USB 1ch/2ch、USB 17ch/18chにトリプルパッチしています。さらに、フロントパネルのUSBにもルーティングしてあり、USBストレージデバイスに録音できます。ホストマイクはラージダイアフラムコンデンサーマイクをプリセットしています。
A02 Recording
入力は、ボーカル2系統とギター、ベース、ステレオキーボードです。DAWからのプレイバックはレイヤー2の9ch/10ch、USBからのオーディオは17ch/18chにパッチしています。ボーカルブース向けとライブルーム向けの独立したステレオミックス作成し、Mixバスの1ch/2ch、3ch/4chからそれぞれ出力できます。Mixバス5ch/6chはコントロールルームのモニター用途で使用できます。インプット1~6chのダイレクトアウトとFXセンドはUSB1~8chに接続してあり、DAWへのレコーディングに使用できます。またステレオバスはUSB 17ch/18chに接続してあり、ラフミックス用途で使用できます。
A03 Rock band
標準的なバンドのセットアップできるプリセットです。ボーカル3系統、アコースティックギター、エレキギター、ステレオキーボード、サックス、ドラムキット(キック、スネア、ハイハット、タム、フロアタム、オーバーヘッドL/R)、ベースギターの入力順です。すべてのチャンネルは、アナログ入力から順番にオーディオパッチしています。6系統のMIXバス出力はモニターセンドとしてプリフェーダーで設定しています。すべての入力は、メイン出力としてステレオバスにアサインしています。
A04 Jazz Combo
このプリセットは、ボーカル2系統、トランペット、サックス、ピアノL、ピアノH、ベース、エレキギター、ドラムキット(キック、スネア、オーバーヘッド)の入力を準備、その他の5ch入力は必要に応じて使用できるようにオープンにしています。6つのMIXバス出力はモニターセンドとしてプリフェーダーに設定しています。すべての入力はメイン出力としてステレオバスにルーティングしています。
A05 HOW Service 1
スピーキングマイク(演台マイク、ラべリアマイク、ヘッドセット、ハンドヘルド x2)と小規模な賛美歌バンドを想定したプリセットです。アコースティックドラムは、キックとオーバーヘッド用マイクをサポートします。ハンドヘルドマイクの入力は、ミュージシャン用のボーカルマイクやスピーキング用のマイクと比較して若干ゲインが高いことに注意してください。2系統のマトリクスはディレイ機能を備えており、ステレオバスからポストフェーダーでバルコニーやホワイエに出力できます。MIXバス5ch/6chはDM3のフロントパネルのUSB端子にルーティングしてあり、直接録音することができます。
A06 HOW Service 2
このプリセットは、「A05 HOW Service 1」とほぼ同じですが、ドラムの入力はLRにステレオパンされたラインレベル出力の電子ドラムキットに対応しています。
A07 Corp w/ Band
これはバンド演奏のある企業イベント向けのプリセットです。インプット1ch-4chは出演者用として、演台マイクとラベリアマイクの両方に対応、さらに追加出演者または質問用としてハンドマイク4本分のインプットとして5ch-8chを用意しています。バンド用はインプット9ch-16chに用意しています。出力はシンプルなバンドモニター(フロントとサイドフィル)用に設定してあり、MIXバス5ch/6chはフロントパネルのUSB端子にルーティングしてあり、直接録音することができます。2系統のマトリクスは、フロントフィル、ディレイまたはプロセニアムスピーカー用として設定してあります。
A08 Video Meeting
このプリセットは、DM3をビデオミーティングや遠隔会議に素早く対応させることが可能です。インプット1chは、大口径ダイナミックマイク用に設定してあり、必要に応じてコンプレッションをかけられるように設定してあります。Mixバス1ch/2chはそれぞれUSB1ch/2chに送られます。ステレオバスはUSB 17ch/18chにルーティングしています。
A09 Karaoke
カラオケ向けのプリセットです。インプット1ch/2chはゲスト/シンガー用でリバーブやディレイを設定しています。インプット3chは、エフェクトなしのMCマイク用で、インプット4ch/5chは、音楽再生用に設定しています。Mixバス 1chはステージモニターに送られ、インプットチャンネルはすべてステレオバスにルーティングしてあります。
A10 Theater
このプリセットは、劇場内のリハーサルルーム用に設定しています。シンプルなセットアップのため、リハーサルルーム用の音響システムを素早く簡単に準備できます。ステージマネージャーやディレクターのマイク入力、PCからのステレオ再生、音楽やキーボード入力は、インプット1ch-8chに設定してあります。Mixバス1chはキーボードフロアモニタ用です。各インプットのレベルも予め設定してあるため、どなたでも簡単に微調整できます。
A11 All Talkers
グループ会議やディスカッションなど、多くのマイクを必要とするシーンで使用できるプリセットです。16本の入力はすべてスピーチ用に最適化されたゲインレベルでHPFも設定してあり、また1ノブEQで素早く調整できるようになっています。ST INは音楽再生用にルーティングしてあります。
A12 All Headset mics
このプリセットは「A11 All Talkers」と同様な設定ですが、16chインプットすべてをヘッドセットマイクに最適化しています。HPFで低域を抑えることで、近接効果を低減させ、明瞭性を向上させています。マイク位置は、話し手の口元から約2.5cm前を想定しています。
A13 Festival
DM3を音楽フェス用途でセントラルコントローラーとして使用する場面でのプリセットです。最大3台のバンド用ミキサーからの出力をDM3で受け、各3台のミキサー出力を素早く切り替えることができます。さらに、最大3本のMC用マイク、トークバックマイク、ステレオ音楽再生が可能な設定になっています。DM3のステレオバス出力はメインPAに、MIXバスにサブウーファー、フロントフィル、ディレイ、サイドフィル用に設定してあります。またMIXバス6chにはSHOUTという名称にて、アーティストやステージ関係者とのコミュニケーション回線としてオーディオパッチできるように準備してあります。DM3は、バンド用ミキサーの出力をアナログまたはDante(48kHzまたは96kHz)経由でオーディオパッチでき、アナログまたはデジタルフォーマットでメインスピーカーシステムに出力できます。
主な特徴
- 軽量かつツアーに耐える堅牢性の高い筐体を実現
- 96kHzのサンプリングレート対応と豊富な入出力を搭載
- 初搭載となる「REV HD」や「REV R3」など含む18種類の高品位エフェクトを搭載
- USB TO HOST端子を使用したマルチトラックとUSBメモリによる2トラック録音に対応
- 素早くセットアップ可能な QuickPro Presets™を搭載
- 様々な場面で快適な操作を実現する DM3 Editor、DM3 StageMix、MonitorMix を準備
- 音楽制作を効率化するDAWリモートに対応
▼DM3 Standard
▼DM3
仕様
DM3 | DM3 Standard | ||
概要 | |||
ミキシングキャパシティ
|
インプットチャンネル | 16 mono + 1 stereo + 2 FX return | 16 mono + 1 stereo + 2 FX return |
Mixバス | 6 | 6 | |
Matrix | 2(Supports Input to Matrix) | 2(Supports Input to Matrix) | |
Stereoバス | 1 | 1 | |
FXバス | 2 | 2 | |
Cueバス | 1 | 1 | |
主な仕様 | |||
入出力コネクター
|
アナログ入力 | 16 Mic/Line(12 XLR + 4 XLR/TRS Phones Combo) |
16 Mic/Line(12 XLR + 4 XLR/TRS Phones Combo)
|
アナログ出力 | 8(XLR) | 8(XLR) | |
Dante I/O | 2(etherCON: Primary/Secondary) | – | |
ネットワーク | 1(RJ-45) | 1(RJ-45) | |
USB TO HOST | 1(USB Type-B, USB2.0) | 1(USB Type-B, USB2.0) | |
USB TO DEVICE | 1(USB Type-A) | 1(USB Type-A) | |
Phones | 1(TRS Phones) | 1(TRS Phones) | |
DC電源入力 | 1(XLR 4pin, DC power IN) | 1(XLR 4pin, DC power IN) | |
ユーザーインターフェース | 9-inch multi-touch screen x1, faders(8channels + 1main)x9, “Touch and Turn” rotary encoder x1 |
9-inch multi-touch screen x1, faders(8channels + 1main)x9, “Touch and Turn” rotary encoder x1
|
|
録音・再生機能
|
PC/Mac | 録音: 18トラック / 再生: 18トラック | 録音: 18トラック / 再生: 18トラック |
USBストレージデバイス | 録音: 2トラック(USBハードディスク/SSD/フラッシュメモリ)/ 再生: 2トラック(USBハードディスク/SSD/フラッシュメモリ) |
録音: 2トラック(USBハードディスク/SSD/フラッシュメモリ)/ 再生: 2トラック(USBハードディスク/SSD/フラッシュメモリ)
|
|
サンプリング周波数 | 96kHz / 48kHz | 96kHz / 48kHz | |
シグナルディレイ | Less than 1.3ms(CH INPUT to OMNI OUT, Fs=96kHz) |
Less than 1.3ms(CH INPUT to OMNI OUT, Fs=96kHz)
|
|
周波数特性 | #ERROR! | #ERROR! | |
全高調波歪率 | Less than 0.01% 20Hz – 20kHz@+4dBu into 10kΩ,INPUT to OMNI OUT, Input Gain= Min*1 |
Less than 0.01% 20Hz – 20kHz@+4dBu into 10kΩ,INPUT to OMNI OUT, Input Gain= Min*1
|
|
ハム&ノイズレベル
|
入力換算ノイズ | –126dBu typ., Input Gain= Max., | –126dBu typ., Input Gain= Max., |
出力残留ノイズ | –84dBu, ST main off*2 | –84dBu, ST main off*2 | |
ダイナミックレンジ | 110dB typ., DA Converter, 106dB typ., INPUT to OMNIOUT, Input Gain=Min. |
110dB typ., DA Converter, 106dB typ., INPUT to OMNIOUT, Input Gain=Min.
|
|
クロストーク | –100dB, adjacent INPUT/OMNI OUT channels, InputGain= Min. @1kHz*3 |
–100dB, adjacent INPUT/OMNI OUT channels, InputGain= Min. @1kHz*3
|
|
電源電圧 | DC24V/2.5A, PA-L500(100V-240V, 50Hz/60Hz) | DC24V/2.5A, PA-L500(100V-240V, 50Hz/60Hz) | |
消費電力 | 43W | 43W | |
寸法
|
幅 | 320mm | 320mm |
高さ | 140mm | 140mm | |
奥行き | 455mm | 455mm | |
質量 | 6.5kg | 6.5kg | |
同梱品 | 取扱説明書, 電源アダプター(PA-L500 電源コード含む), Cubase AI DOWNLOAD INFORMATION |
取扱説明書, 電源アダプター(PA-L500 電源コード含む), Cubase AI DOWNLOAD INFORMATION
|
|
動作温度 | 0~40℃ | 0~40℃ | |
保管温度 | -20~60℃ | -20~60℃ |
Tio1608-D2
Tio1608-D2は、オーディオネットワーク「Dante」に対応した16マイク/ライン入力、8ライン出力を備えたI/Oラックです。
ステージに設置したTio1608-D2とDante標準対応のDM3やDante入出力カードNY64-Dを装着したTFシリーズとの間をイーサネットケーブルで接続するだけで高音質/低レイテンシーの音声伝送が可能になります。Tio1608-D2に搭載しているHAゲインは、DM3、TFシリーズからリモートコントロールでき、シンプルなステージボックスシステムを構築することができます。また、サンプリングレート96kHzにも対応しており、RIVAGE PMシリーズやDME7などと組み合わせた大型設備におけるI/Oラックとしても最適です。
Tio1608-D2は、オーディオネットワーク規格「Dante」を採用しているため、 DM3、TF/QL/CLシリーズやI/OラックRシリーズと自由に組み合わせることができ、必要な規模や予算に応じたシステムを構築することができます。DM3、TF/QL/CLシリーズからオーディオパッチやHAコントロールができ、またPCソフトウェア「Dante Controller」によるオーディオパッチや「R Remote」によるHAコントロールも行うことができます。
※Tio1608-D2のHAコントロールはPrimary回線でのみ行うことができます。DM3、TFシリーズ、またはCL/QLシリーズを使用している場合においても、リダンダント接続時にSecondary回線を用いてTio1608-D2のHAコントロールをすることはできません。
コンソールの利便性を高めるステージボックス
Dante標準対応のデジタルミキサーDM3やDante入出力カード「NY64-D」を装着したTFシリーズと組み合わせることで、シンプルなステージボックスを構築できます。DM3は最大1台、TFシリーズは最大3台のTio1608-D2のリモートコントロールが可能です。
PA席に設置したDM3またはTFシリーズ本体と、ステージに設置したTio1608-D2との間をイーサネットケーブルで接続するだけで高音質/低レイテンシーの音声伝送が可能になるため、重くて接続が大変なマルチケーブルを持ち運ぶ必要はありません。
高信頼性を誇るオーディオネットワークプロトコル「Dante」
Audinate社が開発したオーディオネットワークプロトコル「Dante」を採用し、低ジッター、低レイテンシー、高サンプル精度の高音質を実現しました。
そのためTio1608-D2は、DM3やTFシリーズ、CL、QLシリーズ、RシリーズのI/Oラックなど様々なDante対応機器と接続することができます。
設定が迅速かつ簡単なQUICK CONFIGモード
DM3とTFシリーズ本体との接続の際にTio1608-D2の「QUICK CONFIG」機能を使えば、ネットワーク設定や音声パッチを含めた接続設定が自動で行われるため、セットアップが簡単におこなえます。DM3の「AUTO CONFIG SETUP」機能、TFシリーズの「QUICK CONFIG」機能のON/OFF*を設定後、Tio1608-D2のUNIT IDを設定。DM3本体、TFシリーズは本体に装着したNY64-DとTio1608-D2をイーサネットケーブルでデイジーチェーン接続し、各Tio1608-D2の電源をONにするという簡単な手順で接続の設定が完了します。
※TFシリーズで「QUICK CONFIG」を使用する場合は「QUICK CONFIG」をONに、DM3で「AUTOSETUP」を使用する場合は「AUTO SETUP」をOFFに設定してください。
シンプルかつ柔軟な入力設定
DM3やTFシリーズ本体との基本的な接続の設定が完了すれば、目的に応じ簡単かつ柔軟に入力設定がおこなえます。DM3のINPUT画面やTFシリーズのPATCH画面から全てのインプットを一括でアサインでき、簡単にコンソールに音声を立ち上げることができます。また、各入力のインプットアサインを個別に行うこともでき、DM3やTFシリーズ本体へのインプットとTio1608-D2へのインプットを組み合わせながら使用することや、DAWに録音したボーカルの録音トラックを再生しながらバンドリハーサルを行うなど、柔軟な運用が可能です。
リコーラブルなD-PREマイクプリアンプ
TFシリーズの開発で追及した音楽的でナチュラルなサウンドはTio1608-D2でも継承。メカニカルな構造やボードの配置、電源&グランド、パーツの選定などを多岐にわたって念入りに検討し、また厳しい性能・リスニング テストを開発の各ステージにおいて行いフィードバックすることで「音楽的でナチュラルなサウンド」を実現しています。プリアンプ部にはTFシリーズと同じリコーラブルな「D-PRE」を搭載し、システム全体でナチュラルで音楽的なサウンドを提供します。
DM3との組合せシステム例
I/Oラック「Tio1608-D2」とデジタルミキシングコンソール「DM3」のシステム例です。
Tio1608-D2は、DM3とは簡単に接続することができます。イーサネットケーブルを接続し、デバイス IDを選択するだけで、システムの準備は完了です。イーサネット経由でHAリモートコントロールが可能で、StageMixを使えば、アリーナ、ステージ、客席などからコンソールをワイヤレスでリモートコントロールすることができます。
仕様
Tio1608-D2 | ||
主な仕様 | ||
サンプリング周波数 | External | 44.1kHz, 48kHz, 88.2kHz, 96kHz |
シグナルディレイ |
Less than 1.3ms INPUT to OUTPUT, connect with DM3, Dante Receive Latency set to 0.25ms(one way), Fs=96kHz; Less than 2.6ms INPUT to OUTPUT, connect with DM3, Dante Receive Latency set to 0.25ms(one way), Fs=48kHz
|
|
全高調波歪率 |
Less than 0.2% +4 dBu@20Hz-20kHz into 600Ω, Gain=+66dB / Less than 0.05% +4dBU@20Hz-20kHz into 600Ω, Gain=-6dB, INPUT to OUTPUT, Fs=88.2kHz, 96kHz; Less than 0.1% +4dBu@20Hz-20kHz into 600Ω, Gain=+66dB / Less than 0.05% +4dBU@20Hz-20kHz into 600Ω, Gain=-6dB, INPUT to OUTPUT, Fs=44.1kHz, 48kHz *Measured with a -18dB/octave filter @80kHz
|
|
周波数特性 |
+0.5, -1.5dB 20Hz-20kHz, refer to the nominal output level @1kHz, INPUT to OUTPUT
|
|
ダイナミックレンジ |
108dB, INPUT to OUTPUT, Gain=-6dB / 110dB, DA Converter, Fs 96kHz; 108dB, INPUT to OUTPUT, Gain=-6dB / 112dB, DA Converter, Fs 48kHz
|
|
ハム&ノイズレベル
|
入力換算ノイズ |
-128dBu, Gain=+66 dB, Fs 96kHz, 48kHz(レベル測定にはA-Weightフィルター使用)
|
出力残留ノイズ |
-86dBu, Fs 96kHz / -88dBu, Fs 48kHz, ST main off(レベル測定にはA-Weightフィルター使用)
|
|
クロストーク |
-100dB, adjacent INPUT/OUTPUT channels, Input Gain = -6dB(測定には22kHz, -30dB/Octのフィルターを使用)
|
|
熱放散 | 100-240V, 50/60Hz, 43.5kcal/h | |
電源電圧 | 100-240V, 50/60Hz | |
消費電力 | 50W | |
寸法
|
幅 | 480mm |
高さ | 88mm | |
奥行き | 364mm | |
質量 | 5.7kg | |
同梱品 | 取扱説明書, 電源コード, ゴム脚 x4 | |
その他 |
動作温度範囲: 0~40℃, 保管温度範囲: -20~60℃
|
アナログ入力規格
端子名称
|
ゲイン
|
入力インピーダンス
|
ソースインピーダンス
|
入力レベル |
使用コネクター
|
||
感度 *1 | 規定レベル | 最大ノンクリップレベル | |||||
INPUT 1-16
|
+66 dB |
7.5kΩ
|
50-600Ω Mics & 600Ω Lines
|
-82dBu(61.6μV) | -62dBu(0.616mV) | -42dBu(6.16mV) |
Combo Jack(XLR-3-31 type *2 or TRS phone *3)
|
-6dB | +10dBu(245mV) | +10dBu(2.45V) | +30dBu(24.5V) |
- ※1: 感度とは全てのレベルコントロールを最大に設定したときに、+4dBuまたは規定レベルを出力する為に必要な入力レベルです。
- ※2: XLR3-31コネクターはバランスタイプ(1=GND、2=HOT、3=COLD)です。
- ※3: TRSコネクターはバランスタイプ(Tip=HOT、Ring=COLD、Sleeve=GND)です。
- ※すべての仕様において、0dBu=0.775Vrmsです。
- ※INPUT端子には、端子ごとに本体ソフトウェアからON/OFF設定可能な+48V DC(ファンタム電源)が搭載されています。
アナログ出力規格
端子名称 | 出力インピーダンス | 負荷インピーダンス | 出力レベル | 出力レベル | 規定レベル |
OUTPUT 1-8 | 75Ω | 600Ω Lines | +4dBu(1.23V) | +24dBu(12.3V) |
XLR-3-32 type *1
|
- ※1: XLR3-32コネクターはバランスタイプ(1=GND、2=HOT、3=COLD)です。
- ※すべての仕様において、0dBu=0.775Vrmsです。
デジタル入出力規格
端子 | フォーマット | データ長 | レベル | オーディオ |
使用コネクター
|
Primary/Secondary | Dante | 24bit or 32bit | 1000Base-T | 16ch(Tio1608-D2 to other devises) 8ch(Other devises to Tio1608-D2) |
etherCON Cat5e
|
主な特徴
- サンプリングレート 96kHz に対応
- アナログ 16in/8out を搭載
- DM3/TF シリーズをはじめとするデジタルミキシングコンソールとオーディオネットワークDanteで接続でき、低レイテンシーの音声伝送を実現
- DM3/TF シリーズから「QUICK CONFIG」モードにより簡単にセットアップが可能
- HA リコール可能な D-PRE マイクプリアンプ
発売日
DM3
2023年9月21日
DM3S
2023年4月12日
Tio1608-D2
2023年9月21日
販売価格
DM3
¥286,000(税込)
JANコード:4957812669566
.
DM3S
¥231,000(税込)
JANコード:4957812669474
.
Tio1608-D2
¥220,000(税込)
JANコード:4957812694612

関連アクセサリー(別売オプション)
プロテクションラケット製のDM3S/DM3用ケースです。ポリカーボネイト製のセミハードケースを採用しており、耐久性に優れた軽量設計が特徴です。従来のハードケースの頑丈さとソフトケースの軽さを兼ね備え、持ち運びや収納時の利便性を高めています。
横持ちと縦持ちの両方に対応したハンドルを備えることで、ユーザーの運搬方法に合わせた携帯性を提供。また、ショルダーストラップによって両手がふさがらない移動や長距離の運搬が可能となります。
アウターには防水機能を備えた耐久性の高い素材を採用し、雨や水濡れから機材を守ります。インナーは全面クッションで覆われ、デジタルミキサーを固定するための専用クッションが付属しており、外部からの衝撃や圧迫から保護。様々なシチュエーションでの利用を想定し、快適な持ち運びが実現されています。

注目点