ART(エーアールティー)よりAntares Auto-Tune 搭載の真空管プリアンプ「Auto-Tune Pre」が発売されました。
オートチューンテクノロジーはANTARES(アンタレス)が開発するピッチ補正の技術でプラグインソフト「Auto-Tune」が有名です。
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今回発売される「Auto-Tune Pre」はアンタレスAuto-TuneとARTのプリアンプを兼ね備えたモデルでプリアンプには高品質なチューブ(12AX7A 真空管)を搭載しており、チューブ独特の暖かさをボーカルに与えます。
コンパクトサイズのピッチ補正機器は珍しいので、ライブをされている方には最適ではないでしょうか。
Auto-Tune Pre主な特徴
- Antares社Auto-Tuneプロセッサー
- 薄くかかったものから極端なものまでピッチ補正効果の程度を選択
- 5種類のプログラム可能なプリセット
- 高品質クラスA真空管プリアンプ
- +48Vファントム電源
- +4dBm / -10dBV選択可能な出力レベル
- インサート端子
- リモート・フットスイッチ端子 (バイパスとプリセットの切換えが可能、フットスイッチは別売)
ライブ時のボーカルピッチ補正(音程補正)やケロケロボイス的に使える!
※「Auto-Tune Pre」は下の機種です。上に乗っかっているのはAphex「HeadPod 4」です。
ライブでニュアンスは良いけど音程が外れてしまったりするときなど、音程修正用のエフェクターが重宝します。「Auto-Tune Pre」は信頼あるANTARES製のオートチューンテクノロジーの内蔵しているので、コンパクトタイプのピッチ補正ハードエフェクターとしては上位に位置するのではないでしょうか。また、ART社とコラボしたことにより真空管マイク・プリアンプと一緒になった利点は大きいですね。ボーカルのサチュレーションがかるサウンドはチューブならではの良さがあったりします。
また、ピッチ補正の設定を変えれば音程を急激に変化させることもできます。一般的にはハードチューンでしょうか。素の声の滑らかな音程変化をなくし強制的に平坦な音程にさせることで、ロボットボイス的なボーカルサウンドメイクにすることができます。ということは音程をわざと時々ずらして歌うことでケロケロした(ケロる声)独特のニュアンスの声を作り出せます。
ギタープレイヤーと違いボーカルは普段スタジオやPAのエフェクターを使うことがほとんどで、使い方が分からなかったりしますよね。「Auto-Tune Pre」はいたって操作も簡単で音程修正をしたければ、行う曲の音階(スケール)と調(キー)に合わせて「SCALE」ボタンと「KEY」を選び、あとはソフトにかけるのか極端にかけるのか「EFX TYPE」で選択するだけ。もし、使わないキーがあれば下のボタンでマニュアルに操作することもできます。
プリアンプ部もアウトプットレベルとゲイン調整があるだけのいさぎよいシンプルさ。通常はクリップが赤く点灯しないようにゲインを上げていくだけの設定で完了です。
※アウトプットは「Auto-Tune Pre」の通った音でゲインはチューブ量になります。アウト低めでゲイン大きいサウンドもまた魅力。
他にもファンタム電源やローカット、インサート端子などを装備。REMOTEという端子はライブでは欠かせない切り替えのフットスイッチを挿すことができます。
例えば一曲の楽曲の途中、異なる調に変わったときプリセットでその調をセットしておくことで足元で切り替えたりすることができます。また、フットスイッチタイプはデュアルタイプフットコントローラー(ステレオ接続)が可能なので、すばやく片方のスイッチでバイパス(ピッチ補正をオフ)にすることができます。
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発売中
メーカー希望小売価格
Auto-Tune Pre(ART143):¥37,400(税込)
販売価格
Auto-Tune Pre(ART143):¥31,900(税込)
JANコード:4519581032462