Inter BEE 2014 まとめレポート ①

記事中に掲載されている価格および仕様等は記事更新時点のものとなります。

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放送、映像、音響、照明、メディアビジネスのプロフェッショナルが集合する国際放送機器展「Inter BEE 2014」が2014年11月19日(水)~ 2014年11月21日(金)が開催されました。

今回、50回目を迎えるInter BEEは、その長い歴史と実績に裏付けされた、日本随一にして、最大規模の音と映像と通信のプロフェッショナル展として、業界のプロユーザを中心に広く認知されています。

年に一度、放送事業者をはじめ、機器メーカ、関連サービス事業者、さらには、コンテンツビジネス関係者までが一堂に会し、最新トレンドの情報ハブとしての役割が期待されます。

新製品や、初展示製品など盛りだくさんの内容となっておりましたので、その一部をご紹介いたします。

ヒビノ ブース

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本年50周年を迎えるヒビノ社のブースでは、AKGやJBL、グループ会社であるヒビノインターサウンド社の取り扱い製品が展示されておりました。

その中でも注目したのはJBL PROFESSIONALの新製品。

高品位な音質と高いポータビリティーを両立し様々なフィールドで活躍できるパワード・スピーカーEONシリーズの最新作「EON 600」シリーズが展示されておりました。

「EON 600」シリーズは低域ドライバー10インチの「EON 610」、12インチの「EON 612」、15インチの「EON 615」の3ラインナップの発売を予定しています。

高効率なデジタルアンプを採用していて、1000Wの許容入力、そして大出力と軽さが実現されております。内部には2チャンネルのミキサーを搭載しており、簡易PAなら1台で対応できるモデルです。

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このEON 600シリーズの最大の特徴はワイヤレス・ミキシングが実現されるBluetooth接続。DSPオンボードを搭載しており、マスター音量やEQの設定をiOS/Android OS 専用アプリケーション「EON600 Bluetooth App」(近日公開)を用いてワイヤレスでリモート・コントロールが可能になります。また、4種類のEQプリセットが内蔵されているので用途にあった音響調整がカンタンに行うことができます。




EON 600シリーズはその他にもスタジオ・モニターの最上位機種「M2」にも採用されたイメージ・コントロール・ウェーブガイドと新開発の低域用ウェーブガイドが搭載されております。優れた指向制御で90度の広角なカバーエリアに高品位なサウンドを届けることができます。

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このスピーカーを設置していたスピーカースタンドも新製品。

据え置きではなくスピーカーを毎回設営している方は、この製品の良さがお分かりいただけるかと思います。

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ライブ用のスピーカーをスタンドに設置するとき、まずはスタンドを短くした状態でスピーカーを載せます。それから高さ調整するのが基本ですが、重いスピーカーが上に載っている分、上下するのが容易にできるとはいえません。

このスタンドはリフト・アシスト機構が採用されており、スピーカーを載せたまま高さ調節することができます。また、空気圧ショック機構のため、片手でもラクに昇降できる仕様です。

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こちらはAKGの新製品ワイヤレス・システム「DMS TETRAD」。

「DSR 70 QUATTRO」の後継機に位置し、同じく4チャンネルの2.4GHz帯デジタル・ワイヤレス・システムです。

基本的な性能としてはほぼ変わりませんが最大の変更点が、世界初の革新的な"DROCON"テクノロジーの実装です。

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「DMS TETRAD」は、世界的にライセンスフリーで動作可能な人気の2.4GHz周波数範囲で動作します。しかし、2.4GHzはWiFiルーターやBluetoothデバイスなどの無線機器と同じ帯域幅のため干渉が起こりやすい混雑した地域でもあります。

これを防ぐのが新開発されたテクノロジーです。主にDynamic Frequency Selection (DFS)、タイム ダイバシティ、アンテナダイバシティなる3つの対策をすることによって、ボーカルや楽器のパフォーマンスに支障のないクリーンなシステムが完成されます。

2.4GHzはライブハウスなどで使用する際に、実際には使えなかったりする場面もあるので、安定したパフォーマンスができることは音質うんぬんよりも重要ですね。

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送信機はデジタルポケット送信機「DPT Tetrad」とデジタルハンドヘルド・マイク送信機「DHT Tetrad」(D5 / P5)の3つをラインナップ予定です。

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メディア・インテグレーション ブース

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メディア・インテグレーション社のブースでは同社オリジナル・ブランドであるSym Proceed(シム・プロシード)の新製品が展示されておりました。

まもなく発売される2chマイクプリアンプ「SP-MP2」、そして今回2chのAD搭載の「SP-MP2D」がお目見え。

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Sym Proceedは"楽器奏者が感じている音と、録音される音の乖離を極力無くす"という思想を掲げ設計されているプリアンプで、"透明感"、"ピュア"、"ストレート"そんな色付けのないサウンド・キャラクターが多くのエンジニアから高い評価を得ております。

4chモデルの「SP-MP4D」や今回発表の「SP-MP2D」のデジタルアウト装備はそのクセのないサウンドをより録音後の音にまで届けることができますね。

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こちらはLewitt(ルウィット)のUSBインターフェイス機能搭載の新型コンデンサー・マイクロフォン「DGT650」。

プリアンプ、ハイパス・フィルター、アッテネーター、AD/DAコンバーターが搭載しており、USB接続で最高24bit/96kHzで、デジタル・オーディオをコンピューターWindows(ASIO)とMac OS X (コアオーディオ)、そしてiOSに接続することができます。

マイク本体にはリチウム・イオン・バッテリーを搭載しているので、フィールド・レコーディングなど電源が無い環境でも使用できます。

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よく見ると2個のダイアフラムが見えます。

それぞれ2/3”ダイアフラムが採用されていて、2個のコンデンサー・カプセルで90°XYステレオ収音が可能です。

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DGT650はX-Y方式の録音を可能にする"ステレオ・モード"、歌などを録音する"カーディオイド・モード"の他に、DGT650に付属されている外部ボックスを介すことで、ライン入力録音を可能にする"ステレオ・ライン・イン・モード"と、マイクが収音したモノラル信号とステレオライン入力を同時に録音できる"シンガー・ソング・ライター・モード"の計4タイプのレコーディング・モードを搭載しております。

発売は2015年を予定しており、価格は¥65,000程度を予定しているとのことです。

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そして、iOSレコーディング・アプリも登場。

コンピューター同様に24bit/96kHzにまで対応していて、録音モードでは上書きやオーバーダブなども選択可能。またiZotope社のエフェクトを採用しているなど本格的です。

Google Mapを利用した位置情報や、写真の貼りこみなど、ユニークな管理機能も搭載しています。

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セルフノイズ 0dBで話題の「LCT550」も展示しておりました。

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今年、代理店が変更され取り扱いを開始したFocal Professionalのスピーカーも展示。

こちらは発売されたばかりのAlphaシリーズです。

Focal Alphaシリーズの詳細はこちら

https://info.shimamura.co.jp/digital/newitem/2014/11/38851

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そして、今話題のApogee「Ensemble」。

Tunderbolt 2に対応したことにより圧倒的な低レーテンシーと安定したオペレーションを実現されております。

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分かりやすい違いとしては、フロント・パネルに配置されたギターのイン/アウト端子ですね。

こちら、ただのインプットではなく、クラスA JFET という回路がされており、ビンテージ・チューブアンプのトーンを再現するというもの。ギター以外にもキーボードや電子機器に使用することもできます。

そして、ギターアウトプット。あまり馴染みがないかも知れませんが、こちらリアンプを行うことができます。

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例えば、録音されたトラックをこちらのアウトに設定し、ストンプボックス(コンパクト・エフェクター)などのギター用のプロセッサーを接続、再度インプットに繋ぐことでカンタンに行うことができます。

例えば、録音されたトラックをこちらのアウトに設定し、ストンプボックス(コンパクト・エフェクター)などのギター用のプロセッサーを接続、再度インプットに繋ぐことでカンタンにそのエフェクターサウンドを録音することができます。あるいは、ギターをインプットに挿してDAWにクリーンで録音し、後にエフェクターを差し替えることができます。

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トークバックとしての利用できるマイクも搭載されております。「ONE for iPad & Mac」で採用されているのと同じ品質のマイク・カプセルなので、インスピレーションを保存するなど、ちょっとした録音にも使うことができます。

また、モニターコントロールとしても利用できるファクション・ボタンも装備されております。

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液晶が配置されたことにより、本体で操作できるようになっているのも便利になったと思います。

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もちろん、Maestro(専用コントロールソフト)でも操作できます。

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マイクプリが搭載された8アナログインプット、バランス端子のステレオ・モニターアウト、D-SUB 25ピン端子の8バランスライン出力、アナログインサート、ADAT/SMUX、S/PDIFなどのデジタル端子、がリアパネルに配置されております。

発売は2015年を予定しており、¥298,000が初回限定プライスの予定とのことです。

Apogee「Ensemble Tunderbolt」の詳細はこちら

https://info.shimamura.co.jp/digital/newitem/2014/10/36999

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ちなみに、このApogee Ensembleが展示されていた美しいデスク。

今年から国内で取り扱いが開始されたDTM用などのスタジオデスクやスタンドを主にラインナップするZAOR Studio Furnitureの製品です。

ZAORは人間工学に基づいた角度で設計されており、長時間に渡る作業でもストレスなく制作に注ぐことができます。

制作意欲をもっと上げるためにスタジオデスクを見直してみるもいかがでしょうか。

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続いて、話題のGENELECスピーカーやノイマンのマイクが展示されたInter BEE 2014 まとめレポート ② はこちら。

https://info.shimamura.co.jp/digital/event_info/2014/12/41270

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