管楽器修理スタッフせとっちの『ほのぼの日記』第10話 トロンボーンのぐるぐる

こんにちは!!せとっちの『ほのぼの日記』第10話です!
ついに10話まできましたね!!

年の瀬ですね~
皆さん年越しの準備はできましたか??
僕はまだポチ袋も用意出来ていません、、ヤバい、、(笑)

11月も色んな所にお出かけしました!

まずは極寒の伊吹山!日没を見に行ったんですが、寒すぎて終始真顔でした、、、(笑)太陽はとっってもきれいでしたよ!
紅葉もみましたよ!秋を感じられました~
某ネズミの国にも行ってきました!!

こんな感じで、充実した1ヶ月でした!←ただの自慢(笑)
てなわけで、遊びすぎてしまっていますので、個人的2020年の目標は『倹約』にします!!
欲に負けずに倹約できるのか!!乞うご期待!!(笑)

今回のテーマはトロンボーンのバルブシステム!!

12/13(金)~12/15(日)まで、当店で管楽器フェスタが開催されました!
今回は『トロンボーンのバルブシステム』に的を絞って紹介していこうと思います!
左手の親指で操作しているアレです!う~んマニアック(笑)

皆さん!トロンボーンのバルブっていろんな種類があるって知っていますか??
管楽器フェスタに来ていたトロンボーンのバルブをいくつかピックアップしてみました!

ロータリーバルブ

最も一般的なバルブである『ロータリーバルブ』、誰もが見おぼえがあるのではないでしょうか。

バルブの動き方は管に対して直角(ラジアル)方向になっています。
中に入っているバルブを回転させることにより、息の通り道を変えて、管の長さを変えているんです!

息の流れを絵にしてみたので、実際にみてみましょう!!

バルブを使っていない時(Close)と使っている時(Open)で、管の長さが違っていますよね!!
これで音を変えているんです!
すごいシステムですよね!!!

セイヤー(アキシャルフロー)バルブ

円錐型のバルブシステム『セイヤー(アキシャルフロー)バルブ』です。
こちらも、ロータリーバルブと同じく目にする機会が多いのではないでしょうか。

バルブの動き方に関しては、ロータリーバルブが管に対して直角(ラジアル)方向であったのに対し、こちらは同軸(アキシャル)方向の動きになっています。
レバーの配置的には、若干無茶な動き方に見えますが、とってもなめらかに動くんです!

息の流れを絵で表現しました。

ロータリーバルブに比べると、バルブの中の息の流れがかなりまっすぐになっていますね!
これなら、バルブを使った時と使わない時で、吹奏感に違いが生まれにくくなりますね!!

ハグマンバルブ

お次は『ハグマンバルブ』!!
ロータリーバルブと同じく管に対して直角(ラジアル)方向に動く構造になっていますが、横向きについているのが特徴です。

管の巻き方もとってもかっこいいですね!!
重そうに見えますが、実はそんなに重くないんですよ!

息の流れ方を絵で表すとこんな感じです。

ロータリーバルブほど、カーブがきつくなく、セイヤーバルブほど滑らかではない、ちょうど中間のような構造になっていますね!
いいとこどりと言ったところでしょうか??(笑)

オープンフローバルブ

『オープンフローバルブ』です!
パッと見た感じロータリーバルブと同じように見えますが、バルブから出ている管の角度が若干異なることがわかりますでしょうか??

裏側から見てみても、構造やレバーの位置などかなりロータリーバルブに似た構造になっていますね!

息の流れ方を絵にしてみました。

ロータリーバルブと比べると、バルブ内部の息の流れ方が、真円に近くなっています。
ロータリーバルブと同じような吹きやすさで、尚且つ低音域の音抜けを得られるこれまた、いいとこ取りなバルブシステムなんです!!

Vバルブ

これまでに紹介してきたものとは、かなり雰囲気が異なるこちらは『Vバルブ』と呼ばれるバルブシステムです!
動き方はセイヤーバルブと同じく同軸(アキシャル)方向になっています。

ヤマハが独自に開発したバルブシステムなんです!
構造を分かりやすく説明すると、トランペットのピストンのようなもので、縦方向ではなく、横方向に回転して息の通り道を変えるような構造になっています。

息の流れ方を見てみましょう!!

滑らかな流れでもあり、適度な抵抗感も出るような丁度いいデザインになっています!
店頭ではなかなかお目にかかれないのが、少し残念です、、。

まとめ

今回はとっても沢山あるバルブシステムの内のほんの1部だけ紹介してみました!
メーカーごとのこだわりや、いろんなお客様のニーズに沿った商品開発に、感動しました!

あーだこーだと説明しましたが、実際のところ、体感してみない事にはそれぞれの良さはわからないんです!!
人それぞれ合う合わないもありますもんね!!(笑)

僕もまだまだ勉強中ですが、とっても奥が深いバルブシステムの世界!
もっともっと知りたくなってきました!!(笑)
バルブのほかにも、スライドの違いやアメリカ管・ドイツ管の違いなどおもしろい要素がたくさんあるトロンボーン。
皆さん好きになっていただけましたでしょうか??

今回のブログは自己満色がかなり強くなってしまいましたね(笑)
2019年は、大変大変お世話になりました!
来年も面白いブログを書いていきたいと思っていますので、是非また見に来てくださいね!

次回の更新!お楽しみに~~







記事中に表示価格・販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その価格・在庫状況は記事更新時点のものとなります。
店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。

この記事を書いたスタッフ

ららぽーと名古屋みなとアクルス店瀬戸

愛知県出身の瀬戸です。小学生の頃からトロンボーンを吹いています。YSL882O・88Hを持っています。お客様1人1人に合った修理を致します!!

ららぽーと名古屋みなとアクルス店の店舗情報

このスタッフの記事をみる

おすすめ情報