【管楽器メンテナンス塾】#5 タンポってどうして交換するの?

久々の更新です!皆さんお元気ですか?
ちょっと風邪でダンディーな声しか出ない神戸(ごうど)です。
管楽器メンテナンス塾は、管楽器のちょっとしたお手入れや豆知識などの紹介を通じて、
知らず知らずのうちに知識を増やせる、そんなブログです。
タンポって、どうして交換するの?
第5回のお題は「タンポってどうして交換するの?」です!
この質問、とてもよく言われます。
今回は「どうして」の部分を簡単にご説明いたします!
タンポの役割は穴を塞ぐこと!

さて、みなさんはタンポって何のためについているかご存知ですか?
そう、楽器の穴を塞いで音を出すために付いています。
タンポを交換するのは、この役割が「何らかの理由」で果たせなくなってしまったから!
タンポが穴を塞げなくなってしまった理由発表!
普通に箇条書きにしてもつまらないので、ここからはタンポさん達に登場してもらいましょう。
タンポさーん!
\はーい/

では、ここからはタンポさん達に説明してもらいます!
理由①キィ曲がり

クラリネットタンポさん
「キィ曲がりでタンポの位置がずれてしまったタイプだ。
管楽器は意外と柔らかい金属だと心得てくれ」
理由②タンポの形が歪んだ・劣化した

フルートタンポさん
「私達こう見えてデリケートなの。湿度や温度、時間経過により劣化することもあるわ…。
良く見ると表面がボサボサになっているのがわかるかしら?これが劣化よ…」
理由③タンポに汚れが溜まっている

サックスタンポさん
「私の!!顔に!!こんなに汚れをつけるなんて…!!(涙)」
因みに汚れの種類は、錆(緑青)・ホコリ・毛・水汚れ・クリーニングペーパーの切れ端など。
汚れのせいで穴が塞がらなくなる前に、ちゃんと掃除しましょう。
タンポの寿命を延ばすために
クラリネットタンポさん
「タンポの寿命を延ばすために気を付けることは2つだ!
キィを曲げない、ちゃんと掃除する!
たったこれだけで、寿命はだいぶ変わるんだ。覚えておいてくれよ」
フルートタンポさん
「もちろん、物だから劣化はするわ。5年・10年と経てば表面も劣化するし、
タンポを接着している接着剤が古くなって、タンポが取れてしまうこともあるの…」
サックスタンポさん
「いずれは交換しなければならないものだけど、
知識不足でタンポを汚しちゃうのはとても残念だよね」
\君も自分の楽器のタンポを見てみよう!/

タンポさん達、ありがとう!
(そしてこのテンションの文章を最後まで読んでくれた皆さん、ありがとうございます!)
まとめ
タンポは消耗品です。
劣化や汚れなどで交換しなければならなくなる物ですが、
その度に練習が中断されたりお金がかかってしまいます。
出来る限りタンポが寿命を全うできるよう、取扱やお手入れに気を付けてみましょう。
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「神戸」と書いて「ゴウド」と読みます。バスクラ吹きです!中低音楽器の修理が集まりやすい特殊体質(?)。今日も笑顔で修理しています!