【ベルにスワブは通さないで!】トランペットのスワブ詰まり

こんにちは!杉浦です!
今回はただひとつの間違いで〇万円近くかかった事例をご紹介します。



トランペットのスワブ詰まり

こちらはトランペットです。
こちらの楽器、1番ピストンを外して覗いてみると…

なんと!ブルーのスワブが見えます!
ベルからスワブを入れてしまい、詰まったようです。☟☟☟

更にはスワブをとろうと強く引っ張ったことで、ピストンとトリガーの動きが悪くなってしまったそうです。
実は最近同じ事件が多発しているんです。




ベルにスワブは通さないで!

最初にお伝えしますがトランペットの場合、ベルにスワブを通してはいけません
ベルの中もキレイにしたい!という気持ちはと~ってもよく分かりますが、スワブはどこにでも使えるわけではありません。

説明書に書いてある場所以外には絶対に通さないでください
でないとこの後にでてくるような大掛かりな修理になってしまうんです。



最後の手段…〇〇を分解!

スワブはベル側からは見えず、ピストン側からも飛び出ている部分が短いです。
もう少しスワブが出ていれば引っ張ったりできなくはないのですが、今回の場合は引っ張れませんでした。
つまり、打つ手がないんです
こうなると、もう最終手段を行うしかありません。それは…

\ベルの分解です!/

ベルを分解する修理は以前にもありましたね☟☟☟
トランペット:ベルへこみ歪み陥没曲がり

ベルは半田付けという溶接でついているので、簡単にはとれません。

このように分解することで引っ掛かりが少しだけ増えて、スワブがとれる可能性が少しだけ上がります。



スワブ、無事とれる

格闘すること数十分、やっと詰まっていたスワブがとれました。

無事に除去が終わったので、再びベルを半田付けしていきます。
ベルの取付が終わったら動きが悪くなっていたピストンとトリガーの動作修正を行います。



完成!

スワブをとるためにベルの分解を行った楽器ですが、無事にもとの形に戻りました。
このような大修理をしなくて済むよう、お手入れ用品は正しく使いましょうね!



今回の修理は
・ベル半田分解
・スワブ詰まり除去
・#1ピストンとトリガー調整
 です。

修理・調整代 税込39,600円(送料別)

※ラッカー塗装の楽器の場合、半田付けの際ラッカーが黒く焦げます。



お預かりの際は以下の項目にご協力ください

調整にお預けいただく際は以下項目のご協力をお願いします。

付属品の持ち帰り

修理に必要ない付属品(楽譜・チューナー等)は基本的に、全てお持ち帰り頂いております。
詳しくは、受付スタッフにお尋ね下さい。

外観チェック

受付時、表面の拭き上げをお願いをする場合があります。

管体洗浄が可能です

洗浄をご希望の場合は、受付スタッフにお伝え下さい。

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この記事を書いたスタッフ

管リペアセンター杉浦

中高6年間をトランペットとコルネットの二刀流で部活漬けの毎日を過ごしてきました!全国の皆様からのご依頼、心よりお待ちしております!

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