アトリエ・コクーンの弦楽器工房日記vol.2 「ネック折れ修理」

みなさま、こんにちは!
弦楽器修理担当の藤村です。島村楽器さいたま新都心店では弦楽器工房を併設しています。弦楽器(ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロの本体と弓、コントラバスは弓のみ)の修理を承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ!
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今回のアトリエ・コクーンの弦楽器工房日記では、ちょっとめずらしいリペアをご紹介します。
上の画像ですがバイオリン本体のネック部分が折れてしまったものです。オーマイガッ!
大切な楽器ということで、修理をご希望されました。こういう場合は継ネックという修理を行うことで、スクロール(ネック先の渦巻き)部分はオリジナルを残せ、折れたネックの竿部分は新しくすることが出来ます。

上の画像のように、新しい材を受けるスクロール側と組み込む材側の双方をそれぞれ整え、ぴったりと合わせ組み込んで行きます。所定の位置まですり合わせたらニカワで接着、ネックの形状に整えたのちニスリタッチを行えば完了です。

ニスリタッチを行えば継ぎ目はそれほど目立ちません。この方法での継ぎ目はとても丈夫ですので、修理箇所を気にせずたくさん演奏していただけます。
それではまた、次回工房日記をよろしくお願いいたします。さようなら!

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この記事を書いたスタッフ

コクーンシティさいたま新都心店藤村

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