弦の管理人、中澤によるベース弦の選び方講座

皆さんこんにちは!

タイトルにある「弦の」の後を「支配者」にしようかと悩んだ末、

真面目に書こうと踏みとどまった、中澤です!

さて、今回はベース弦の選び方についてご紹介して参ります。

皆さんは普段ベース弦を買う際、何を見てますか?

メーカー? 材質? ゲージ? 値段? はたまたパッケージのデザイン?

色んな選び方がありますよね。

しかし、もう一つ注目して頂きたい要素が、”スケール” です! つまり長さの事ですね。

ギターであれば、弦の太さは基本的には均一ですが、ベース弦にはペグに巻きやすくする為にこの様に巻き終わりが細くなっています。

ここで、ベース本体のスケールと弦のスケールが合っていないと、こんな事になります。

太い部分がペグに巻かれてしまったり。

こうなるとナットを通過してペグポストに向かう弦の角度が付き過ぎてしまい、1フレット側で弦とナット溝の間に隙間が生じ、開放でビビリが出てしまったり、押さえた時のタッチ感が4弦だけ強くなってしまったり。


あるいは逆のパターンで、細い部分がナットに乗らなかったり。

この場合はどんな事が起こるか、何となくでも想像出来ませんか?

そもそも弦と溝が合ってないのでほぼ間違いなく開放でビビります。

しかも、太くなった所で1フレットと弦が常に接触している状態にもなってしまいます。

いかにスケールが合っているかの重要性がお分かり頂けた所で、ここからが本題。

スケールの合った弦を選ぶ方法をここからご紹介致します。

まず、ベース本体のスケールが何なのかを突き止めねばなりません。

ベースには、864mmのロングスケール、813mmのミディアムスケール、713mmのショートスケール、が代表的なものとして存在します。

(※いずれもインチ規格を無理やりミリに変換しているので、ぴったりこの数字ではありません。)


製品情報を見れば、Scale:〇〇mm あるいは〇〇inch と書かれている物が多いので、簡単に分かります。

本体の型名は保証書がある場合は調べやすいかと思います。

例えば、29inchと書かれていた場合、29×1inch(25.4mm)=863.6mmとなり、最も近いものとすると、ロングスケールとなります。

あるいは初めからロングスケールと書かれている場合もあります。

製品情報が無い場合も、もちろん突き止められます。

本体の0フレット~12フレットまでの長さを2倍にすれば、その楽器のスケールの長さとなりますので、突き止められます。

さて、本体のスケールが判明したところでいざ弦選び!

弦のパッケージにはご丁寧に 〇〇Scale と書かれている物がほとんどですので、それに従って選べばOK!

ゲージについてはタッチ感を柔らかくしたいか、硬くしたいかで選ぶのも良いかと思います。

その際はネックの反り具合が変わりますので、技術的な面から手を入れるのをお勧め致します。

しかし、例外として、弦をボディ裏側から通すものも存在します。

この場合はスケールが1段階長い物を選ぶのが無難かと思います。

ロングスケールの物が裏通しの場合は、エクストラロングスケールの物を選ぶのが無難です。

さて、一通り紹介し終えましたが、これで全てに対応出来るとも限りません。

同じ弦同士でも個体差があったり、メーカーによって太い部分の長さが違ったり、

はたまたロングやミディアム等のどれにも当てはまらない物も存在します。

不安な場合はやはりリペアマンに相談して頂くか、実際に楽器をお送りして頂くのが安心です。


ギターもベースも弦楽器ですから、しっかりと合った弦を選ぶ事で楽器のポテンシャルを引き出す事にも繋がります。

皆さんも是非こだわってみて下さい!


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この記事を書いたスタッフ

立川店中澤

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