D-Tunaを取り付けたい!でもそれだけでいいの?

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皆さんこんにちは!

9月なのにまだまだ暑くて手持ちの楽器のメンテナンスが終わらないここ最近です(笑)

今回はフロイドローズを使っている方なら「つけたい!」と思うD-Tunaについてお話していきたいと思います!

↑フロイドローズについている小さいパーツがD-Tunaです。

ドロップチューニングとレギュラーチューニングを交互に使われる方にピッタリのパーツになります。

↑EVHのシグネチャーギターの様にフロイドローズのザグリが彫られてない場合はそのまま取付できます。

ただ、一般的にはフロイドローズのザグリが彫られているギターが多いので一般的にはD-Tuna用のザグリを追加で彫る必要があります。

↑実際自分の楽器にもD-Tuna用のザグリを彫って取り付けました。

↑上段の画像がレギュラーチューニング、下段がドロップDにした時の状態になります。

原理は非常にシンプルで、フロイドローズのファインチューナーの可動域の中で弦の張力を変える事でドロップチューニングが出来る様にするものになります。

ただ、フロイドローズの基本セッティングとして裏のバネと弦の張力が同じになるようにセットアップするのでドロップした際ブリッジがバネの張力で引っ張られることになります。

↑それを防ぐ為に使うものがアーミングアジャスターという物になります。

基本的にはD-Tuna単体で使ってしまうとチューニングの安定性がずれてしまうのでそれを補うアーミングアジャスターの様なパーツが必要になります。

アーミングアジャスターの原理は極めてシンプルで、弦の張力が作用する方向に力を与える物になります。

ただ、元は無かった反発力が増える事になるのでアームアップ時の抵抗は強くなってしまいます。

それが嫌な方はこちら!

↑Tremol-noという補助パーツになります!

Tremol-noはブリッジの動きを制限できるパーツになっていて、指で回せる黒いネジでアームダウンのみ・フリーアーミング・アームロック状態に切り替える事が出来るのでD-tunaを使わない方にもオススメできるパーツになります。

アーミングアジャスターと比べても違和感や抵抗が少なくスムーズに動いてくれます。

D-tunaのセットアップについては色んな記事が出回っているので今回は省かせて頂きますが、勿論当工房でも承っておりますので気軽に相談してください!

今回はD-Tunaとその周りのパーツについて説明させていただきました!

また次回のコラムでお会いしましょう!

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