みなさんこんにちは!
クリスマスまで残り10日ほどですが仕事が楽しすぎて忘れていました。(笑)
今回は某ヘッドレスギターなどによく搭載されているあのピックアップの原理を解説したいと思います!
あのピックアップとは…??
そうです!アルミトーンです!
このメカメカしい見た目といい、ノイズの少ないクリアな音といい、最高のパッシブピックアップだと思います!
そこで今回は誰もが気になっていたのであろう、アルミトーンの動作原理について解説したいと思います!
こちらの画像で分かるように、アルミトーンの構造はとてもシンプルです。
ただ、パッと見たときに一般的なピックアップ(以下PU)と違ってコイルが見えません!
これでどうやって音が出るのか気になってしまい、色々調べました。('ω')ノ
こちらが平べったく描いてみた構造になります。
アルミの板に磁石が2個、謎の収縮チューブの塊があります。
こちらを見て気づかれた方もいらっしゃると思います!
そう!実はこのPU、胴体を構成しているアルミ自体がコイルなんです!
電気的につながってなさそうな切込みもありますが、側面を見るとちゃんとつながっていて磁石の周りを一周していることがわかります!
でもこのままでは磁石(ポールピース)の周りに一周しかコイルが巻かれてないことと同じなので使い物になりません。
そこでこの収縮チューブの塊が登場!('ω')ノ
この収縮チューブの中身って何だと思います?
その中身は…!!
トランスフォーマー(変圧器)なんです!
さすがにコイル一周分だと出力が小さすぎるので、変圧して使えるレベルまで出力を上げています。
コイルの巻き数が少ない=ノイズが少ないですので、ほぼ巻いてないものと同じくらいのノイズ量という考えになるのです!
ここまでの原理を要約すると~
コイル一周分の出力➡トランスフォーマー➡信号線➡出力
ということになります!
ここでもう一つの疑問が湧きますね?(・_・D
「コイルが一つにまとまってるのにコイルタップはどうやってできるの?」
そうなんです!平面図を見てもコイルになれるものは1枚のアルミ板(胴体)しかないんです!
実際は「コイルタップ」といわれるハムバッカーPUの片方だけを鳴らすのではなく、トランスフォーマーの出力が変わるといった構造をしています。
解説する前にトランスフォーマーの構造について知っておきましょう!
こちらがトランスフォーマーの構造になります。
アルミトーンの構成と比べると
1次コイル=胴体のアルミ
2次コイル=トランスフォーマーのコイル
になります。
その二つをつなぐのが~
この部分です!
アルミ胴体➡鉄心➡トランスフォーマーのコイルの順番で信号が増幅される構造です。
ここで話を戻して「コイルタップ」ですが、アルミトーンに関しては「出力させるコイルを選ぶようなコイルタップ」ではなく、「トランスフォーマーの出力を変える」ことになります。
2次コイルを二つ設けて「巻き数の多いコイル」と「巻き数の少ないコイル」に分けているのです!
ですので一般的なPUで言う「ハムバッカーモード」では「巻き数の多いコイル」で電流を増幅、「コイルタップモード」では「巻き数の少ないコイル」で電流を増幅させることで「疑似コイルタップ」ができるようになっているってことなんです!('ω')ノ
今回はアルミトーンの動作原理や構造について知っている限り書いてみましたが、いかがでしたか?
これからも新しいものについて解説出来るように研究していこうと思います!
金(キム)でした!
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