アコースティックギターのフレット部分交換
皆さまこんにちは。
この記事が掲載される頃、私はちょうど夏季休暇に入っております。
私の勤務するギターリペア工房は、休業期間をつくらないように順番に時期をずらして休みに入ります。
旅行+実家に帰省するつもりでこの時期を選んだのですが、現在世の中がこういった状況ですので、全てキャンセルしました。。今年は自宅でゆっくり過ごそうと思っています。
さて、以前こういったフレット交換作業の記事を書きました。
今回もセオリーからは少し外れた方法でのリフレットをご紹介します。
依頼品はこちら。
今回はアコースティックギターです。
オーナー様は、普段ほとんどコード弾きのみでご使用との事。その為ローポジションでかなりフレットが磨耗している反面、ハイポジションでは全く減りが見られません。
高さを揃える「すり合わせ」で作業するとローポジションにあわせて全体的にかなり低いフレットになってしまいますが、かと言ってフレット全交換だと何となくもったいない・・・
という事で、その中間をご提案しました。
磨耗の見られる10フレットまでを抜いて交換します。
ポイントとしては、部分的な交換の場合、指板の研磨修正ができませんので、ねじれや波打ち等のクセがなくネックそのもののコンディションが良好である事が条件になります。
逆にその点がクリア出来ていれば、理論上、部分交換でも遜色なく仕上げる事が可能です。(ほぼ新品状態のハイポジションの高さに全体が揃う事になります。)
コスパ良く演奏性を取り戻す事が出来ました。
今回の修理内容
- アコースティックギターのフレット部分交換(1~10F)
- 付随するナット交換
合計金額 | ¥36,960(税込)+パーツ代+送料 |
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*修理費用は同じ症例でも楽器の種類や形状・仕様によって異なる場合があります。
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石川県金沢市出身 2013年中途入社。生粋のA型で、「大人なリペアマン」がモットーのギターリペア工房の真面目担当。