よくあるピックガードの浮き修正
皆さん こんにちは!
涼しくなってサバゲーに行きたい気持ちで休みを待っているここ最近です。(笑)
今回もよくある修理ですが、どんな風に作業が行われるのか見ていきましょう!
今回届いたギターはG社のJ-45で、ぱっと見は何も問題無さそうですが…
こんな風にピックガードの端が浮いてきてました!( ;∀;)
G社のアコースティックギターに貼られているピックガードは軟質の素材が多くて熱に弱い・時間が経つと変形するという弱点があります。
今回の依頼も照明による粘着力の低下+照明の熱による変形が同時に起きてしまったケースです。
まずは浮いてしまったピックガードを綺麗に剥がして…
↑端の部分に埃がくっついて白くなっていて元の粘着力はもう失われていました。
ここから古い粘着テープを剥がしていきます。
↑ピックガードの表面に傷がつかないようにマスキングテープの上で作業をしています。
粘着テープを剥がす時にはプラ製ヘラとライターオイルを使います。
ライターオイルは溶剤であるけどピックガードや塗装に影響がない弱い溶剤ですので色んな所で使われています。
↑粘着テープを全て剥がして接着面を綺麗に磨いてあげるとこんな感じ。
天井の光が反射して映るくらい綺麗な状態まで剥がせました。
ここからは接着の為の準備をします。
↑まず大きい粘着テープにピックガードを貼り付けて~
↑ピックガードの形通りに不要な部分を切り落とします。
↑綺麗に切り落とせたらこんな感じになります。
粘着テープをピックガードに貼る時、注意すべき点は気泡が出来ないように貼る事・粘着面を手で触らない事などがあります。
スマホの液晶保護フィルムを貼ったことがある方ならその難しさが分かると思います。(笑)
↑ピックガードを剥がしたボディですが、日焼けでピックガードが貼られていた部分に線が残っているのが見えるのでしょうか??
↑そのラインに合わせてまずは仮合わせ!ここではまだ粘着テープの保護紙を剥がしてません。
仮合わせしてみて位置が決まったらゆっくり貼っていきます。
↑スマホの画面保護フィルムと同じようにマイクロファイバークロスで気泡が出来ないように貼っていくと~!
↑じゃじゃーん!綺麗に元通りになりました!
↑角度を変えて横から見ても隙間なくぴったり!
綺麗に接着出来たら全体を磨いて終わりになります。
いつもは弦も古くなっていて一緒に交換した方が良い物が多いですが、今回は弦が新品だったので弦交換は行いませんでした。
頻繁に依頼が来るようなものではないですが、綺麗に貼れると気持ちがいいですね!
以上!アコースティックギターのピックガード再接着でした!
今回の修理内容
・ピックガードの剥がし・再接着
合計金額 | ¥6,050(税込)+送料 |
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*修理費用は同じ症例でも楽器の種類や形状・仕様によって異なる場合があります。
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