福岡ギター修理のすゝめその52~よ~く見ると隙間が・・・~
皆様こんにちは!
ジメジメが一層増しておりますが、皆さん楽器のメンテナンス励んでますか!?
ここ数ヶ月様々な箇所で色んな科へ通院し、完全に休日のルーティンになるほど身体のメンテナンスに勤しんでいる、リペアマン尾仲です(笑)
今回はよ〜く観察しないと気づかない、そんな症例をご紹介しますよ!
ギターはこちら!
いや〜かっこいい!
ヴィンテージのEpiphoneです!
塗装のクラックや黄変などオーラバリバリです。
見ているだけで楽しめてしまうギターですね!
そんなギターをじっくりと観察させて頂きつつ全体を点検していくのであります!
そんな時に出くわすのがこれです!
どうですか?分かりました?
別のアングルから見てみると、
もう分かりましたね!そう!
ペグのブッシュが浮いてきてしまっています!
ペグを外してギターを裏返すと、
ポロポロと取れちゃいました。
他の箇所も手で摘むと取れてしまうほど。
こちらの所謂クルーソンタイプのペグブッシュはギザギザになった部分が木に食い込んで止まっています。しかし、乾燥などで木が痩せると食い込みがスカスカになり弦の張力で傾くペグポストに押されてブッシュが浮いてきます。
この状態ではチューニングは不安定になりますし、サスティーンも短くなります。サウンドも明瞭ではなくなりヌケが悪くなります。しかし、皆さんほぼ気づかれてません。別の依頼でお持ちいただいた際のチェックで発覚することがほとんどなんです。皆さんのギターは大丈夫でしょうか?チェックしてみて下さい!
さて、こんな症状もワタクシにお任せいただければバッチリ!
スカスカだったペグ穴を補強し、ガッチリと食い込むように穴を狭くします。手で押して入るようじゃだめですよ!
クランプを使用し入れていきます!
緩くてもダメですが、キツ過ぎてもダメです。
全て入りました!
隙間なく取り付けることが大事です!
たまに組み込み時に斜めに入ってしまいすき間が空いているものもチラホラ。
ペグを回した時にブッシュとポストが干渉し、チューニングする時になんか堅いな・・・なんてことも!
ペグ自体が痛んだり歪んだりしますし、チューニングも安定しないので良くないですよ!一概には言えませんが、ペグが堅い要因なこともあるので覚えておいてくださいね!
ペグを取付、弦張り、ブッシュが浮いてこないかも確認して完了!
チューニングも安定しました!
今回はブッシュがゆるゆるだったので、作業後は本来のサウンドに蘇りました!
やっぱりヴィンテージの鳴りはたまらんですね~!
みなさんもよ~く自分のギターをチェックしてみてください!細かなところですが、楽器のポテンシャルを落としてしまう大事な部分ですよ!もしすき間があればぜひ持ってきてくださいね!お待ちしております!
以上、リペアマン尾仲でした!
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