ナットを作る

皆さん、こんにちは。
平成が終わり令和が始まりましたね。流行に乗って平成最後のお花見をしました。

さて今回は、再登場のナット交換。製作側に視点を変えて紹介していきます。

まずはお預り時の状態


画像だと分かりづらいのですが、ナット溝が摩耗し、開放音にビビリの目立つ状態となっています。

新しいナットを作る為に

元のナットを外します。

周りに傷が入らないよう慎重に、慎重に・・・。

溝にフィットしたナットを目指して

古い接着剤を除去したら溝の幅に合わせてナット材を削っていきます。
隙間なく収まる状態になったら外周をネック形状に合わせて加工します。

鉛筆で外周形状と1フレット頂点のラインを罫書き大まかな形状に加工しました。

弦の通り道を決める

元の弦ピッチに合わせ各弦間が7mmになるよう罫書きました。

罫書きに合わせて軽く溝を入れ、弦を張って位置にブレがないか確認します。各弦を正面から見てチェックするのがポイントです。
上の画像だと単焦点カメラで撮影している性質上、4弦を正面から見た状態になり、他がズレているように見えるかと思います。

最終形態

弦ピッチが定まったらフレット高さに合わせ溝を整えます。

溝を整え終えたら、両サイドの角を丸めて研磨し完成です。

ナットを作る各工程を厳選して画像にしてみました。
これでも割愛した部分が多くあったりします。ナットを交換する、というと一言で済んでしまいますが、作業に於いては各工程で色々見ながら進めています。
自分で挑戦するにはハードルが高い、という方はぜひ、ご相談ください。


今回の修理内容

  • エレキギターのナット交換
  • オイル漬牛骨材
  • EXL120(09-42)
合計金額 ¥11,025(税込)+送料

※修理費用は同じ症例でも楽器の種類や形状・仕様によって異なる場合があります。
ご不明な点はお近くの島村楽器にぜひともご相談ください。


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リペアブース併設店と専門店はこちらをご参照ください。



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この記事を書いたスタッフ

浅草橋ギター&リペア店中野

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