リペア日誌~ネジ(ビス)穴緩み~

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こんにちは!


今回はネジ(ビス)穴の穴埋め開けなおしの工程をご紹介いたします。


一番多くネジ(ビス)穴の穴埋め開けなおしをご提案するのはストラップピン緩みの時です。

楽器を支えつつ、演奏しているときの動きによって負荷がかかる部分ですし、

お客様ご自身でロックピンに変えられた時に緩んでしまったりと要因は様々です。


と、ここまでストラップピンのネジ(ビス)穴緩みをご説明しましたが、

今回はジャックプレート固定ビス穴の修理のご紹介です!

なんやねーんという感じですが、お付き合いくださいませ。


まず、お客様のご要望として、ジャック交換・ポット交換でした。

確かにガリ等の不良を確認して、検品の為にジャックを開けてみようとすると...ん?

ビス穴が見える...?


ジャックプレートを交換されたのかな?と思いつつ

恐る恐るビスを外すとなんと‼‼‼

ビスによって木部が割れてしまっていました...

接着の際にダボを叩き入れることでさらに木部の割れがひどくなってしまうことが考えられたため、わざと大きめの径で穴を拡張させました。

写真右側の正常に見えるビス穴もビスがきちんと固定されなかったため、一緒に穴埋め開けなおしを行います。

前回のウクレレエンドピン取り付けの際にもご紹介した面取りが軽くされてるのが分かりますかね...?

(一番外側のビス穴?は触ると塗装の割れがひどくなってしまう恐れがある為、触らずに行きます。)


ダボを接着して

余分を切り、ジャックが入らないため、内部の出っ張りも削ります!

新しくビス穴を作り、

(ビス穴ズレとるやん!と思われるかもしれませんが、この位置がベストだったのです!)

ジャックを固定して完了!

しっかり固定されたので、もう心配いりません


ダボ接着後にジャック穴内部の出っ張りを削る作業に手間取ってしましたが、なんとか納得のいく仕上がりにできました。

どこに取り付いているビスも何かしらの役割があって、1つ1つ大事なパーツなので

少しでもあれ?と不安に思うことがあったらすぐにご相談ください!


今回の修理内容

・ジャック固定ビス穴 穴埋め開けなおしのみ

合計金額 ¥3,564(税込み)+送料

お客様がご要望のポット交換・ジャック交換を含めると

・ジャック固定ビス穴 穴埋め開けなおし

・ポット交換・ジャック交換

・CTS製ポット1個

・スイッチクラフト モノラルジャック1個

合計金額 ¥11,340(税込み)+送料

*修理費用は同じ症例でも楽器の種類や形状・仕様によって異なる場合があります。

ご不明な点はお近くの島村楽器にぜひともご相談ください。


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