トーンとTapコントロールの両立!?
早速ですが今回ご相談いただいた内容はコチラ!
「スイッチポットで、トーンとTapコントロールを切り替えられませんか?」
という内容でした。
合わせてPUの交換やブリッジ交換もご依頼頂いていたのですが、今回はこちらの「トーンとTapコントロールの両立」に関して書いていこうと思います。
Tapコントロールとは?
そもそもTapコントロールとはなにかというと、
コイルタップ可能なハムバッカーで通常はスイッチを使用してハムバッカーとシングルを切り替えるところを、ポットを使用して10にしたらハムバッカー、0にした時にシングル(コイルタップ)の音にするというカスタマイズ方法です。
今回使用するPUはFCGRさんのハイブリッドハムバッカー(写真を撮り忘れました😥)なので、まさしくその用途を推奨しているパーツになります。
ただし問題点が...
さて、そんなハイブリッドハムバッカーを使用してのTapコントロールですが、HPに様々なTapコントロールの配線例が記載されておりますが、トーンと両立させている例は見当たりませんでした。
ただここで出来ませんと言ってしまってはリペアマンの名が廃るというもの。
ないなら作ってしまえばいいのです!
自分は回路図を書くより実態配線図を書いた方がイメージしやすいので、カキカキ...
試行錯誤の末理論上は可能な配線が出来ました!
ここでネタバラシをしては面白くありません。
作業開始!
今回作業する楽器説明するタイミングを失ってました!
楽器は「YAMAHA PAC611 VFM」(今何かと熱いギターですが、今回は全く関係ありません。)
元々トーンポットにコイルタップ機能も付いていますが、単なるハムとシングルの切り替えではなく、トーンとTapコントロールの切り替えに改造していきます。
まだ机上の空論状態ですので、実際に考えた配線図を元に作業を行います。
Before
After
っと、ここでもまだ見せられません。
ついでに今回はポットも純正のポットからCTS製への変更も行っています。
作業完了!
配線作業が終わり、その他の作業も完了したので、あとは実際に弦を張って音を出してみたところ、、、予想通り!
トーンとして使う事もできるし、Tapコントロールに切り替えればハムとシングルを無段階で調整できてサウンドの幅がグッと広がりました!
PUがハイブリッドハムバッカーな事もあり、シングルの音もしっかりシングルの音です!!(伝われ!!)
改めて今回の改造のコントロール部分をおさらいします。
わかりやすい画像を作ってみました!
要はノブが下がっている時は通常のトーン。上がっている時はTapコントロールになるという訳です!
仕様上Tapコントロールを使用品がらトーンも使用するということはできませんが、一つのポットに集約するにはここが落としどころでしょう。
結局どう配線したの?と思う方も多いと思いますが、気になる方は是非僕に依頼してください!!
今回の修理内容
- 配線カスタマイズ(ポット交換×2、PU交換×2)
※実際は他の作業も行っていますが、内容を絞って記載しています)
合計金額 | ¥13,167(税込)+送料 |
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*修理費用は同じ症例でも楽器の種類や形状・仕様によって異なる場合があります。
*別途パーツ代
ご不明な点はお近くの島村楽器にぜひともご相談ください。
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「毎日弾いてるし違和感ないけど不調かも?」「久しぶりに使うけど大丈夫?」など、一人で迷う前にまず持ってきてください!お客様に合わせた修理内容をご提案します!