リペアマン遠藤の仙台リペアブログ~その71~指板延長・22フレット増設の巻!

みなさまこんにちは!

リペアマン遠藤です!

毎日寒いですねぇ…

私は冷え性なので寒いと手が冷えて指が動きづらくギターも弾きにくくなります。

早く暖かい季節になってほしいと切に願っている今日この頃です。


では本題に入ります!

まずはこちらをご覧下さい。

Fenderテレキャスターの代表的な21フレット仕様のネックですね。

例えばですが、自分が持ってるギターは21フレット仕様だけどもう1フレット欲しいな…!みたいな時はありませんか?

Gibson系のエレキはだいたい22フレットまでありますが、Fender系なんかは21フレット仕様がかなり多いので皆さま一度は思った事があるのではないでしょうか。


その時に行うリペアとしては指板延長という方法があります。

方法としては指板を継ぎ足して文字通り延長してフレットを増やす、という非常に実用的なカスタマイズになります。

単純に1フレット増えるだけで弾ける曲・フレーズが増えますのでお得感がありますね!

今回は先ほどのネックを指板延長して22フレット仕様にカスタマイズした実例を紹介していきます!


最初の作業としては延長する指板の接着面を確保したいので、21フレット以降の指板を切除します。

まずフレットを抜き指板をノミで削っていきます。

周りの塗装にダメージを与えないように慎重に…

綺麗に仕上がりました。一安心です。

指板材の下のメイプルが露出するという普段はなかなか見ない光景ですね…

なるべく木目が近い部分を選びローズウッドで延長部分を作ります。

接着中の図です。

接着後に新たにフレット溝を切ってフレット打ちを行います。

フレット仕上げまで行いました。この後指板の質感を合わせます。

そして細かい部分ですが、新しく延長した指板サイドは木部がそのまま露出しているのでその部分の塗装タッチアップもしました。

ピカッと仕上がりましたね!

そしてフレットすり合わせ、ネックを組み込み全体調整して完成です!


かっこいいですね!!

元から22フレット仕様であったかのような自然な仕上がりになりました!


実は今回リペアを施したMIYAVIテレキャスターは納品前の新品でした。

新品状態でカスタマイズを施してからの納品となりお客様にもご満足頂けました!

指板延長と同時にロックペグ交換もしており非常に実用的な1本に仕上がりました。


いかがでしたでしょうか?

指板延長に興味がある方、フレットを増やしてみたいなとお考えでしたらぜひお気軽にご相談下さい!


以上、リペアマン遠藤でした!

またお会いしましょう~

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この記事を書いたスタッフ

仙台ロフト店遠藤

宮城県出身。長野県でギター製造に携わった後2017年から島村楽器仙台イービーンズ店の店頭リペアマンとなり、現在の仙台ロフト店に至ります。仙台のリペアは遠藤にお任せ下さい!

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