ウクレレのブリッジ製作
年代物のウクレレ
今回はこちら
よく見ると・・・
ブリッジが浮いています。
周囲やブリッジ本体の溝にも塗装の欠けや広がりが出ているのが画像からもわかるかと思います。この状態からだと剥がして再利用するには変形もあって厳しい状況でしたので、今回はブリッジの交換を行い使用に耐えられる状態へと修理していきます。
作業開始
まずは慎重にブリッジを楽器本体から剥がします。
剥がし終えたら採寸し、製図に起こしていきます。
製図が完成したら、設計に合わせ木材を加工・・・
ブリッジが出来ました
ブリッジの成形を終えたら楽器本体に接着・・・ではなく、
その前に楽器本体側のセンターラインを割り出し、取り付け位置を確認した上で接着面を整え直します。
この過程をしっかり踏まないと接着後にセンターズレを起こしたり、接着面に残っていたゴミや埃で接着不良によるブリッジ剥がれを起こす原因となってしまいます。
不安要素を可能な限り取り除いて、ようやく接着が出来ます。
ブリッジ接着を終えたら
ブリッジがズレなく本体に接着できました。ですが、これで完成ではありません。
再びブリッジ外周を保護します
そして細かな傷や汚れを研磨し、オイルで艶を出しつつ、水分や汚れへの耐性を持たせます。
画像の通り、これだけの艶が出ていますが、塗装コーティングは行っていません。
弦を張れる状態にしていきます
新しく作ったブリッジに合わせてサドル駒もオイル漬けの牛骨材で製作しました。
元はブリッジと一体になった木製のサドル駒でしたが、今後の使用により弦高に変動があってもセパレートタイプであれば簡単に弦高調整が出来ます。
仕上がり
弦を張り弦高や接着面に異常ない事が確認出来たら完成です。
今回の修理内容
- ウクレレブリッジ製作(同一形状/ブリッジ剥がし接着あり)
- サドル駒の作成
- オイル漬牛骨材
- Martin M600
合計金額 | ¥36,784(税込)+送料 |
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※修理費用は同じ症例でも楽器の種類や形状・仕様によって異なる場合があります。
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